文章を速く読むコツはありますか? に対する答え。

まずは、対比関係ですね。
6
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

国語長文読解問題に向き合うとき、小中高校生の目的はおしなべて皆、「設問に答えること」である。だからこそ、いつまで経っても「読解力」が育たない。「設問に答えよう」とするのではなく、「文章を理解しよう」とすること。これこそが大切。

2013-10-22 22:02:52
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

文章そのものを理解しよう(したい)と思えば、設問があろうとなかろうと、その対比構造を整理しながら読むことになるし、具体と抽象を分けながら読むことになるし、因果関係に目を向けながら読むことになるはずなのだ。それをせず「設問を片付けること」ばかり考えるから、理解できないのだ。

2013-10-22 22:04:45
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

理解しているから設問が解けるのであって、設問が解けるから理解できるわけではない。本当は、設問を順に解いていくことによって、難しい文章が徐々に、文字通り「解き解されて(ときほぐされて)」いくのが理想なのだが、残念ながらクイズ・パズルのような複雑な設問が多い中では、それは果たせない。

2013-10-22 22:06:29
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

それができたら「先生」レベルですね。 RT @ikedaosamu: 設問を作ろうを目指したいなあ。 RT @FukushimaKokugo: …「設問に答えよう」とするのではなく、「文章を理解しよう」とすること。これこそが大切。

2013-10-22 22:08:08
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

単に疑問を持ちそれを書き留めるだけなら「生徒」レベルでもできるが、その中から本質的な問いだけを抽出しバランスよく並べるとなれば、「先生」レベル。

2013-10-22 22:11:28
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

小中高校生が読解問題に向き合う姿勢を見ていると、とにかく傍線部に関する設問をクリアすればよい、という読み方をしている。だからこそ逆に時間がかかるのだ。彼らは、傍線部の前後だけを読み急いでいるつもりなのだが、逆効果になっている。

2013-10-22 22:13:08
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

作品のテーマあるいは筆者の主張は要するに何なのか?――いつもこの問いを持ちながら読めば、さっきも書いたように、言葉と言葉、文と文、段落と段落の関係(同等関係、対比関係、因果関係…とくに対比関係)を空欄にメモするなどしながら読まざるを得なくなるのだが、そういうメモをしない子が大半。

2013-10-22 22:14:59
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

対比関係のメモ(もっと言えば、対義語の抽出と補充)に2分かかっても、そのおかげで設問を解く時間としては合計3~4分の削減になるのだが、子どもたちはどうしても、そのメモを余計なことだと思ってしまう。目先の速さに惑わされているのだ。

2013-10-22 22:17:39
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

以前、テストの花道のスタッフからこう電話でたずねられた。「文章を速く読むコツって、ありませんか」。私は、こう答えた。「マル秘テクニックのようなものはありません。とにかく、一読した段階で接続語(=関係を示す言葉)にマークし、それを起点に内容を(とくに対比で)整理していくことです」。

2013-10-22 22:25:10
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「速く読む」とはすなわち、「速く理解する」ということだ。であれば、速く読むコツとは、速く理解するコツである。つまりは、速く整理するコツ。それは、論理的思考力を磨くこと以外に、何もない。整理の理は、論理の理。

2013-10-22 22:26:18
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

論理的思考力とはすなわち、「3つの力」。言いかえる力、くらべる力、たどる力。すなわち、同等関係整理力、対比関係整理力、因果関係整理力。それらをどうやって高めればいいか? 答えはすべて私の著書にあります→ http://t.co/DLOQNdSjja

2013-10-22 22:29:30