「僕はビートルズ」について妄想し続ける

かわぐちかいじ先生の劇画「僕はビートルズ」について妄想したツイートをメモ代わりにまとめておきました。「僕はビートルズ」は、ビートルズのコピーバンドをしている現代の若者4人がビートルズがデビューする直前にタイムスリップし、ビートルズよりも先に彼らの曲でデビューしてしまうという話です。主人公たちはビートルズを盗むことには葛藤しますが、ジョン・レノン暗殺の後の時代から来たにもかかわらず、なぜか一切それについて言及しません。この不自然さが気になるので、「僕はビートルズ」の基本プロットはそのまま、レノン暗殺を絡めて妄想してみました。
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町山智浩 @TomoMachi

なぜですか?ジョン・レノンのファンがタイムスリップしてレノン本人に会うことができるなら、まず考えるのは暗殺をいかにして防ぐかだと思います。ところが「僕はビートルズ」には暗殺について一切の言及がありません。これは作品の根本的な穴ですよ。@newmatango

2013-10-23 02:03:07
町山智浩 @TomoMachi

これは単に、Aという人が殺されることを事前に知っている主人公が、Aに会った時にそれを教えない、防ごうともしない、そればかりか、どうしようかすらも考えないという、「物語上のありえなさ」の問題ですよ。 @Sugano_Akihiko

2013-10-23 03:19:42
町山智浩 @TomoMachi

「JIN仁」は竜馬暗殺を防ぐかどうかが重要なポイントになってましたね。 RT @tama_momi_piro: @jinbochodeka 四人が劇中で歴史不可侵の結論を出す描写だけでもなくてはならなかったということですね

2013-10-23 03:52:47
町山智浩 @TomoMachi

「僕はビートルズ」は、自分たちがビートルズを盗む葛藤だけが描かれていますが、プロットラインはそのままに、もうひとつの葛藤を絡めたら、もっと面白くなったのでは?と思います。つまり、カリスマになることの代償として暗殺されることまで引き受けるかどうか。@tama_momi_piro

2013-10-23 04:00:16
町山智浩 @TomoMachi

(続き)それをプロットに盛り込むと、たとえばこんな感じ? ビートルズを盗もうとする彼ら。ベーシストは良心との間で葛藤する。しかしリーダーは「これがジョン・レノンを暗殺から救う方法だ」と主張する。「オレが代わりにカリスマになって暗殺される運命も引き受けよう」@kiritansu

2013-10-23 04:19:37
町山智浩 @TomoMachi

(続き)後半は、ビートルズになるのをあきらめた4人がレノンに将来暗殺される事実を告げるが、レノンは「暗殺を恐れて生き方を変えるなんてできない。僕は歌いたいことを歌う」と受け付けない。しかし4人はレノンを殺させたくない。そうしているうちに運命の1980年が近づいてくる(続く)

2013-10-23 04:23:51
町山智浩 @TomoMachi

(続き)1980年12月8日、NYダコタアパート前で暗殺犯マーク・チャップマンはジョン・レノンに声をかける。振り向いたレノンに銃を向けるチャップマン。その時!大音量で「ゲットバック」が流れてくる。思わず音の出どころを探すチャップマン。ビルの屋上で何者かが演奏しているのだ(続く)

2013-10-23 04:29:08
町山智浩 @TomoMachi

(続き)ビルの屋上で「ゲットバック」を演奏しているのは主人公4人と…ポールとジョージとリンゴだ! 主人公たちは「ジョンを救うため」と言って3人を説得したのだ。ビートルズ再結成の現場に居合わせたのだからチャップマンもレノン暗殺どころではない、と思ったら彼は拳銃をレノンに(続く)

2013-10-23 04:35:38
町山智浩 @TomoMachi

(続き)チャップマンはレノンに拳銃を突き付けて言った。「今すぐ屋上に行って歌ってくれ!」レノン、屋上に駆け上がってエピフォンを掴み「ゲットバック」のソロ弾きまくり。拳銃放り出して熱狂するチャップマン。聴衆はビルの周りを埋め尽くし「愛こそはすべて」を合唱してエンド。お粗末。

2013-10-23 04:40:06