とある魔術の禁書目録 自作ツイノベルまとめ

ツイッターにポストした禁書のtwnovelのまとめ 浜面と『アイテム』に満ちています。 話は繋がっていたりシリーズになっていることがありますが、ほとんど単発です。 定期的に更新していく予定です。 続きを読む
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恭一 @kyoichi562

学園都市に戻り『体晶』に蝕まれた体の治療を続ける滝壺を浜面は傍らで支えていた。リハビリを兼ね、手を繋いで散歩して、公園のベンチで日向ぼっこして、人目がなければたまにキスを交わす、そんな幸せな―「はまづら」「ん?」「大好き」「お……俺も、だよ」―とある恋人達の日常。#twnovel

2010-04-18 18:38:18
恭一 @kyoichi562

「う~」「どうしたのはまづら?」心配そうに呟く滝壺にただの二日酔いだとすら言えず「大丈夫はまづら?」大丈夫だからの一言も出なくて「大好きだよはまづら」「え? た、た滝壺!?」「よかった」ホッとした滝壺の言葉の意味を、浜面はガンガンする頭でしばらく考える事になった。#twnovel

2010-04-23 22:35:43
恭一 @kyoichi562

「滝壺さんの家に超居候中のくせに」「バイト代を滝壺に渡してるから同居だよ!」「大した差はありませんね」浜面の下手な抗弁を一言で切り捨て絹旗はため息を吐く。同棲と言わない浜面のヘタレっぷりと滝壺の苦労を思って。そして自分にもまだチャンスがあると思ってしまう絹旗自身に#twnovel

2010-04-28 23:52:58
恭一 @kyoichi562

新品のカレンダーに、1日だけ印があれば誰だって気になる。10月17日……浜面はその日の記憶を辿りながら、この印を書いたであろう滝壺に声をかけようとして、思い出した。「なあ、滝壺」質問と羞恥心を飲み込んで「2人で……幸せになろうな」あの日の約束をもう一度口にした。 #twnovel

2010-06-13 22:38:56
恭一 @kyoichi562

静かな寝息が聞こえたのを確認して滝壺は浜面に視線を向ける。ロシアの真っ白な大地に止めた車の中で滝壺は思う。大能力者だから無能力者を守る。滝壺が浜面のことを命に代えてでも守りたいと願うのは、そんな建前ではなくて「大好きだよ。はまづら」呟いた想いそれが全てだった。 #twnovel

2010-07-04 21:33:03
恭一 @kyoichi562

最近浜面は絹旗の趣味に影響され観賞した映画の半券集めていた。半券が10枚を超えてからはファイルにコレクションしているが、ほとんどが絹旗と観た映画。(これからもC級映画の半券が増えていくんだろうな)とため息をつきながら、絹旗と映画を観る事が嫌いではない浜面だった。 #twnovel

2010-07-14 23:14:31
恭一 @kyoichi562

「浜面ぁー缶詰開けてよ」「……へいへい」またかよ、という顔をしながら手渡した缶きりを受け取る浜面。でも、一度作業に入れば器用な手先が次々と缶詰を開けていく。(結局、あんたが私のために何かしてくれるのが嬉しい訳よ)浜面の作業する姿を見つめながらフレンダは微笑んだ。 #twnovel

2010-07-17 20:32:40
恭一 @kyoichi562

パチン、と爪を切る音が響く。浜面が滝壺の足の爪を切っていた。「はまづら。ありがとう」「大したことじゃねえよ」と照れくさそうに言うと「でも、妊婦さんは爪切るの大変」その言葉の意味を何となく理解して「そ、その時も俺が切ってやるよ」見つめあった2人の顔は真赤だった。 #twnovel

2010-07-19 23:43:36
恭一 @kyoichi562

【浜面最愛】と記された学生証を手にして絹旗は嬉しさの余り足をばたつかせる。浜面に頼むのは恥ずかしくて、わざわざ自分で作ったのだ。「浜面……最愛」兄妹っぽく聞こえてしまうのは仕方ない。でも、いつかこの想いを伝えたい。そして浜面の隣に立ってみせる、と絹旗は決意した。 #twnovel

2010-08-01 20:04:09
恭一 @kyoichi562

『はーまづらぁ』「麦野か?」『そうそう。で、あんたは浜面でオーケイ?』「いや、お前が電話かけてきたんだろ」『あ、そっか』ちぐはぐなやり取りに浜面は違和感を覚えて「もしかして、具合悪いのか?」少し、間があって『……うん』力のない肯定に浜面は急いで車のキーを取った。 #twnovel

2010-08-31 00:22:02
恭一 @kyoichi562

風邪をひいた麦野の看病に向かった浜面は不思議なものを目にした。「麦野……そのヌイグルミは」「こ、この子は!」「この子?」「――ッ!」途端に顔を真赤にする麦野を見て浜面は「そ、そういうのも……可愛いと思うぞ」「……ばか」ヌイグルミを抱きしめる麦野の姿は可愛かった。 #twnovel

2010-08-31 00:23:58
恭一 @kyoichi562

【体晶プレイ】「体晶ってどんな味がするんだ?」浜面の興味本位の質問に「なめてみる?」と滝壺は体晶のケースを取り出した。「や、やっぱやめとくよ」と遠慮する浜面に滝壺は体晶を少し口に含み――ちゅっ 唇と唇の触れる音がして、舌と舌が絡み合う。体晶の味はやたら甘かった。 #twnovel

2010-09-26 16:00:29
恭一 @kyoichi562

浜面から映画(デート)に誘ってくれてもいいじゃないですか、と絹旗は思う。でも、そんな甲斐性浜面にはない、と諦めていたのに「絹旗。映画観に行かないか?」「へ? な、何を言ってるんですか超浜面如きが!」素直に喜べない自分と真赤に染まる顔を絹旗はどうしようも出来なくて #twnovel

2010-10-10 19:18:41
恭一 @kyoichi562

「はーまづらぁ」「なんだよ麦野?」「うーん、呼んでみただけ」「へいへい」呆れたように呟く唇を塞いでやろうか、なんて考えたけど「浜面ぁー」やめた。だって私が呼べなくなるし「麦野?」「何でもないよ……仕上」あんたの名前を普通に呼べることが、私はたまらなく嬉しいんだ。 #twnovel

2010-10-13 23:03:35
恭一 @kyoichi562

「だから浜面は超浜面なんですよ」「前から言いたかったんだけどよ、人の名前をバカの代名詞みたく使うのやめろよ」「おや、気づいていたんですか」「やっぱりそのつもりだったのかよ!」「仕方ないですね。超特別ですよ?」「何が――」「バカしあげ!」満面の笑みで呼び捨てた。 #twnovel

2010-10-13 23:06:03
恭一 @kyoichi562

「フレンダの苗字って何だ?」「急にどうした訳?」「仲間のフルネームくらい知っててもいいだろ?」「そう……じゃあ、教えてあげる」まるで秘密話をするように、フレンダは浜面の耳元に顔を近づけて「結局、秘密な訳よ。しあげ」ふっと耳にかかった吐息と名前に浜面は赤面した。 #twnovel

2010-10-13 23:09:49
恭一 @kyoichi562

「しあげ」「え、なんの?」突然の滝壺の呼びかけに浜面は素っ頓狂な声を上げる。何か忘れていたのだろうか、と浜面が思い出していると「しあげ」「た、滝壺?」「し・あ・げ」滝壺の言葉が何を指しているのかようやく理解して「……り、理后」浜面の返事に、滝壺は微笑みを返した。 #twnovel

2010-10-13 23:15:26
恭一 @kyoichi562

「はーまづらぁ!」「なんだよ麦野……お前顔真赤だぞ!」「酔った眠い膝貸して」「ひ、膝って、おい――」「……すぅーすぅー」拒否する間なく眠りにつく麦野に身動きを封じられた浜面。出来ることいえば麦野の真赤な寝顔を見つめて「たく、可愛いな」そう呟くくらいだった。 #twnovel

2010-10-23 00:19:58
恭一 @kyoichi562

「……はーまづらぁ」むにゃむにゃと眠たい目をこすりながら麦野は浜面の名前を呼ぶけれど、姿は見当たらない。その事実に不機嫌になりながら、微かに残る体温を求め二度寝の体勢に入って「枕が勝手にいなくなるんじゃないわよ……ばか」らしくないと思いながら麦野は小さく呟いた。 #twnovel

2010-11-05 00:49:29
恭一 @kyoichi562

「はーまづらぁ肩揉んでー」「へいへい」慰安旅行よろしく温泉宿にやってきた『アイテム』一行は、旅先でも相変わらずな力関係だった。ただし「すぅー、すぅー」「……寝ちまったのか麦野?」いつもとは違う少女の姿に浜面は「ご苦労さん。リーダー」労いの言葉と毛布をかけた。 #twnovel

2010-11-07 20:48:43
恭一 @kyoichi562

「超勝利!」浴衣の裾も気にせず拳を振り上げる絹旗と「クソー!」と卓球台に倒れ込む浜面。「浜面が私に勝つなんて超百年早いんですよ」「……違う。お、お前の胸がチラチラ見えて集中出来なかったんだ!」「は、はーまづらぁ!」はだけた胸元を押さえ命がけの鬼ごっこが始まった。 #twnovel

2010-11-07 20:49:38
恭一 @kyoichi562

「う~んいいお湯だった訳よ」風呂上がり浴衣に着替えたフレンダに浜面は目を奪われた。「何ジロジロ見てる訳?」「お、お前の浴衣姿が新鮮でさ」「そ、そう。それで、どう?」赤く蒸気した肌はいつもと違う雰囲気で「……綺麗だぞ」求めた以上の答えにフレンダは真赤になった。 #twnovel

2010-11-07 20:50:42
恭一 @kyoichi562

「はまづら。お風呂入る?」「おう。宿に来たらまず風呂だよな」「……貸切のお風呂借りたんだけど」「そ、それって混浴?」「うん」「ふ、2人きりで?」「はまづらはいや?」「い、嫌じゃねぇよ! むしろ是非!」「……よかった」ホッと胸をなでおろす滝壺はとても可愛いかった。 #twnovel

2010-11-07 20:51:40
恭一 @kyoichi562

「ねぇーはーまづらぁブチ殺させてよぉー」「可愛くいってもダメだぞ麦野」「いーじゃん寸止めするからぁー」「ダメ。この前それで死に掛けたんだからな」「うぅー浜面のケチ! もう嫌い!(プイ」「……わかったよ。少しだけだぞ」「わぁーい! 浜面大好き(チュッ」ドバーン☆ #twnovel

2010-11-07 20:55:21
恭一 @kyoichi562

「そんな装備で大丈夫? はまづら」「大丈夫だ、問題ない(キリッ」戦闘開始~ハーマヅラァ! マ、マテムギノハナセバワカ ドバーン~戦闘終了「神は超言ってますよ。ここで死ぬのは流石に早すぎると」「そんな装備で大丈夫はまづら?」「一番いい装備を頼む(どげざ」 #twnovel

2010-11-07 20:57:06