為末大さん@daijapanの「【不条理の受け入れ方】について 努力が報われる社会ではなく成果が報われる社会なんだと肌で理解するのが大人になるといふことだと思う。」
元陸上選手です。スポーツで社会を良くするぞ。 ご連絡はこちらまで deportarepartners.tokyo/contact/
広島市佐伯区出身の男子元陸上競技選手・400mハードル日本記録保持者で、現在はスポーツコメンテーター・タレント・指導者などで活動中。株式会社R.project取締役。
2001年世界陸上エドモントン大会・2005年世界陸上ヘルシンキ大会の男子400mハードルにおいて、世界陸上選手権のニ大会で銅メダルを獲得する快挙を達成。又オリンピックには、2000年シドニー・2004年アテネ・2008年北京と、3大会連続で出場した。身長170cm、体重66kg。
http://ja.wikipedia.org/wiki/為末大
努力が報われる社会ではなく成果が報われる社会なんだと肌で理解するのが大人になるといふことだと思う。
2013-10-29 09:08:39競技をやり始めて最初の頃は横一線でライバル達と争っていても、段々と年齢を重ねていくと、敗れて去り、敗れて去りと、徐々に減っていく。勝ち続けるという事は誰かを負かして諦めさせるという事も含んでいて、それでも僕は僕が最も努力しているから勝っていると思っていた。
2013-10-29 13:46:1024歳で始めてアメリカに行った時、ハードルを始めてたった1年の16歳の少年に負けた事があった。学校に通いながら一日1時間の練習でそれでも僕を追い抜いていく人間をみて、もしかして人間には持って生まれたものがあるのではないかというのを考えるようになった。
2013-10-29 13:48:35僕が倒してきたライバルは、本当に僕よりも努力していなかったのだろうかと悩むようになった。もしかしたら僕よりも努力した人間もいるかもしれない。それでも勝つ事はできなかった選手がいる。誰かが引退して声をかけられるたびに、背中が重くなっていった。
2013-10-29 13:52:19震災後に、ある陸上部の少年と話をした。彼が言った言葉が今も心に残っている。”どうして真面目に生きていたのに、僕のお母さんが津波で流されたのか今のよくわからないんです”僕は何も言えずに、目も見る事ができずに、聞くしか無かった。
2013-10-29 13:55:05世の中は不条理に出来ている。真面目に生きた人が津波で流され、努力しても報われるとは限らず、いつ自分が死ぬかすらも選べない。自分が何に生まれつくかを私達は選べず、自分を受け入れて因果の無い世界を生きていくしか無い。
2013-10-29 13:58:46【終わり】パラリンピアンの広告がある。右足を失った女性が前を見据えて立っていて、こう書かれている。”失った右足を嘆いて生きるのか、残った左足の可能性を見て生きるのか。私は後者を希望と呼ぶ”不条理を受け入れた上でそれでも希望を見る事が尊いのだと私は思う。
2013-10-29 14:04:44遡っていただけるとわかるのですが、ある年齢までは僕もそうだと思っています RT @hirosonoda: その通りですが、報われるとは限らないけど努力することは大切だと教える必要はあると思います。
2013-10-29 15:32:53