森瀬繚先生による"The Last Revelation of Gla'aki"のグラーキの黙示録の新設定
- zealotofBW
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#cthulhujp ラムジー・キャンベルの〈最新作〉、"The Last Revelation of Gla'aki(グラーキ最後の黙示録)"をようやく入手。ちょうど発熱で寝ているところだったので、拾い読みを始めたのですが--。 http://t.co/ouVnC8EV7a
2013-10-29 23:13:49#cthulhujp 冒頭3ページだけで見たことのない『グラーキの黙示録』にまつわる書誌設定が凄い勢いで垂れ流されて、熱のせいだけでなく頭がくらくらしてきました。『キーパーコンパニオン』含め、CoC方面はこのあたりをどう拾いますかな。
2013-10-29 23:15:59#cthulhujp 何しろ、『グラーキの黙示録』生みの親たるラムジー・キャンベル自身の作品です。超オフィシャルですよ。HPLが数十年を隔てて『ネクロノミコン』の新設定を出してきたようなもの。いや、その例えはまんまですな。
2013-10-29 23:17:17#cthulhujp ちなみに、英語WikipediaのGlaaki項目では発売直後に早速拾われているなあと感心し……更新履歴を確認したところ、更新者のユーザ名が「Ramsey Campbell」。わーい。 http://t.co/YgLhs5WVUU
2013-10-29 23:22:14#cthulhujp とりあえず、本日(あと30分ほど)で申し込み〆ということらしいクトゥルフ神話検定の出題範囲からは外れているはずなのでご安心くださいませ。と、前置きしつつ--せっかくなのでダイジェストしてみますかな。 http://t.co/EbeR5RWJcg
2013-10-29 23:25:49#cthulhujp 以下の情報は、ラムジー・キャンベル"The Last Revelation of Gla'aki"の冒頭に掲げられた、レナード・フェアマン(ブリチェスター大学アーキビスト、『稀鳥:ブックハンター・マンスリー』客員コラムニスト)による文章に基づくものです。
2013-10-29 23:38:27#cthulhujp 『グラーキの黙示録』の唯一の印刷本は、1865年にマッターホルン・プレス(ロンドンのハイゲート)から刊行された9巻本である。「リヴァプール版」は、RPGゲーマーのこしらえた設定で、それとは無関係--いきなりCoC設定に肘鉄をくらわしてきます。すげえ。
2013-10-29 23:42:02#cthulhujp なお、『グラーキの黙示録』の版本について、『クトゥルフ神話TRPGキーパーコンパニオン』では「全9巻で1865年にリヴァプールでフォリオ判で出版」とあります。ゴーツウッドのサプリメントどこに置いたかな……。
2013-10-29 23:44:26@Molice ゴーツウッド本によると、フォリオ版は「1842~1865にかけて極秘利に予約者向けに、原本11巻からの簡略版として刊行された」とありますな。出版地及び出版者については言及されてません。
2013-10-30 00:22:33#cthulhujp マッターホルン・セットは200人に届かない数の予約購読者のみに販売された。なお、『グラーキの黙示録』の出版は、マッターホルン・プレスの唯一の仕事であったように思われる。
2013-10-29 23:52:01#cthulhujp 同社の創設者は、1862年に復活したケンブリッジ大学のゴースト・クラブと結び付けられており--。このクラブは実在の心霊研究団体で、1855年に同大学のトリニティ・カレッジで発足した組織の二代目です。 http://t.co/H7nXwIwqFn
2013-10-29 23:55:44#cthulhujp 公式サイトを見ると、過去のメンバーとしてチャールズ・ディケンズ、ピーター・アンダーウッドなどの名前が並んでいますが、ここで.@h_sakuraさんに朗報。チャールズ・バベッジが学生時代に所属という情報を見つけました。
2013-10-29 23:57:45#cthulhujp なお、件の9巻本の編者は「パーシー・スモールビーム」となっているようですが、これは偽名であろうとレナード・フェアマンは書いています。
2013-10-30 00:00:14#cthulhujp なお、この9巻本は、ブリチェスター近くのディープフォール・ウォーターのあたりで活動していた怪しげなカルトの手になる11巻本を底本としている、らしい。(「湖畔の住人」の話と思われる) http://t.co/gpz65vg300
2013-10-30 00:13:06#cthulhujp なお、マッターホルン・プレス版を編集したスモールビームなる人物は、「Gla'aki」の「'」を、読みやすくするために省略したのだとオカルトライターのジョン・ストロングが言っている、という小ネタも出てきます。
2013-10-30 00:17:55ぬぐぐ、頭がくらくらしてきたのでこのあたりでいったん失礼します。ちなみに、面白いことにこの少し後でアレイスター・クロウリーの名前が出てきます。本人がクトゥルー神話エピソードに絡んでくるのはなかなか珍しいかも?
2013-10-30 00:21:03#cthulhujp 『ゲームシナリオのためのクトゥルー神話事典』にも書きましたが、ラムジー・キャンベルはすでに、ロバート・M・プライスの『グラーキの黙示録』設定を21世紀の作品でわざわざ上書きするという前例もちです。 http://t.co/KE1SlkorEz
2013-10-30 10:02:35#cthulhujp 「『黙示録』の各巻の内容設定は『キーパーコンパニオン』に載ってますけどあれはTRPG独自設定ですからねー」とわざわざ事典に書いてた僕は空気が読めていたということだな。(・,,,・ )ドヤァ
2013-10-30 10:11:38#cthulhujp 存命中の作家の設定を自作に取り込むのはいろいろと難しいよね、というお話。なお、『オックスフォード版 英文学便覧』には、ラムジー・キャンベルについて「英国で最も尊敬されている存命中のホラー作家」と書かれているそうです。無名の泡沫作家とかじゃないのですよ。
2013-10-30 10:16:26#cthulhujp なお、ケイオシアム社の『クトゥルフ神話TRPG』(旧・クトゥルフの呼び声)は、アーカム・ハウスの許諾製品です(Permited)。また、ソースブック"Ramsey Campbell's Goatswood(以下略)"にはキャンベルが序文を寄せています。
2013-10-30 16:42:16#cthulhujp 勝手に好き放題やってラムジー・キャンベルが怒ったとかいう話ではありませんので、そこのところ誤解なきよう--と、補足しておきます。
2013-10-30 16:43:09