2013/10/31自由人権協会の秘密保護法案シンポジウム:瀬畑源さんつぶやき

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瀬畑 源 @hajime_sebata

今晩の自由人権協会などの秘密保護法案シンポ。結構面白かった。というかローレンス・レペタさんの米国の話が初見の話が多くてすごく参考になった。私が聞き取った話ということでざっくりツイートしておきます。

2013-10-31 23:00:50
瀬畑 源 @hajime_sebata

まず米国のスノーデン事件やウィキリークスへの情報提供で逮捕されたマニング氏の事件、双方とも階級がものすごく低いのになぜ最高機密に触れたのか。それはそもそも秘密の取扱いが許されている職員が、極秘レベルで350万人、その下の機密レベルでプラス140万もいる。(続

2013-10-31 23:04:47
瀬畑 源 @hajime_sebata

2012年度1年間で秘密指定を受けた文書は、最高機密で2400万件、極秘で5850万件、秘が1300万件。1年間で1億件の秘密指定をされている。つまり秘密が過剰になっている(overclassification)。よってこれだけ多ければ漏えいも起きる。(続

2013-10-31 23:06:54
瀬畑 源 @hajime_sebata

こういった秘密指定が多くなったのはマンハッタン計画あたりから。トルーマンが大統領令で整備。ただ、秘密が多くなりすぎたため、クリントン政権の大統領令12958号によって、秘密指定に期限(最長10年(延長できる?)、25年で自動解除、秘密指定の理由などを書くなどが必要に(続

2013-10-31 23:09:36
瀬畑 源 @hajime_sebata

いまは1978年に国立公文書館(国立公文書記録管理局)に作られた情報保全監察局(ISOO)が秘密指定の監視を担っている。自動解除だけでなく、国民からの審査要求があれば、その審査も行い、強制的に解除する権限も存在している。他にも色々と審査をしているようだ(続

2013-10-31 23:12:52
瀬畑 源 @hajime_sebata

2012年度には約4000万ページの審査を行い、約1800万ページを解除した。また、審査要求された約40万ページのうち、半分以上は全開示、棄却されたのは18%ぐらい。また審査への不服申立がISCAP(省庁間秘密指定審査委員会)に可能であり、そこでもかなり公開決定される(続

2013-10-31 23:16:10
瀬畑 源 @hajime_sebata

ISCAPは主要政府機関の代表者の集まり。そこで25年の自動解除の例外を認めるかどうかも判断する。またオバマが2009年にFCGR(基本的秘密ガイダンス審査)というのを始めたようで、秘密指定の見直しがさらに行われている。基本的に民主党政権下で指定解除が進むようだ(続

2013-10-31 23:17:51
瀬畑 源 @hajime_sebata

レペタさんの話の要点は、要するに米国では秘密は際限なく広がるものであり、それをどうやって狭めるかを考えた制度設計がなされているということだろう。米国は秘密にしている文書が一杯あるが、監視する制度もまた充実しており、常に「秘密」と「知る権利」のバランスを取ろうとしているとのこと。

2013-10-31 23:19:30
瀬畑 源 @hajime_sebata

これを聴いていて「日本政府は米国の「秘密指定」の側の制度をよく学び、監視する制度を無視した」のだなとの感想を抱いた。まあ要するに共和党の発想を安倍さんは学んだということなんだろうね。

2013-10-31 23:21:18