10/27-11/2twnovel

twnovel
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みじん子 @000plankton000

『本当に削除しますか? はい・いいえ』何にでもこの表記が出るようになってもうずいぶんと経つ。迷惑メールを消す時、使い古しの歯ブラシを捨てる時、君と別れる時だって。本当に、何にでも。もう君の顔すら見ていないのに、どうしてもはいを選べずに、いつもいつも、いいえを選ぶ。#twnovel

2013-10-25 23:33:40
@sou_teddy2

ごめん。ごめんね。真っ直ぐに愛することができなくて、普通の「好き」をあげられなくて、ごめん。それなのに、君の深い色をした目が僕の存在にこだわろうとしてくれるのが、どうしようもなく嬉しくて。ずっと見ていて、このまま僕を繋ぎとめておいて。そう願ってしまうんだ。 #twnovel

2013-10-25 23:38:06
みじん子 @000plankton000

日付もまだ変わらぬ内から、ねむいさんが遊びに来た。こんな時間に、珍しい。こんばんは、と挨拶すると声もなくにたりと笑うねむいさん。お茶を淹れましょうか?にたり。お菓子食べます?にたり。じゃあ、一緒に寝ましょうか?こくり。にたにた顔のねむいさんと、ベッドに潜り込む。#twnovel

2013-10-25 23:40:24
莉奈 @rin407

小さい頃、私の為に姉が書いてくれた童話。主人公の女の子は私と同じ癖っ毛で泣き虫で、読書好き。小さな共通点が嬉しかった。私もいつか彼女みたいに、すてきな勇者様と出会えるのかしら。…そう思っていたけど。 #twnovel 「まさか本人に出会えるとは」「まだまだ想像力が足りないですね」

2013-10-25 23:51:29
ВЬЮНОК @Viyunorc

誰にも会いたくないときって 誰に会えば いいんだろう 誰といれば いいんだろう でも ここは どこからも 遠すぎる 誰も 来ない #twnovel http://t.co/3ClPdGxWcr

2013-10-25 23:54:54
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みきちず @mikitiz

#twnovel 公園のベンチにペンキ塗りたての貼り紙。隙間なくびっちり何枚も貼り付けられている。しかし貼り紙に触っても手にペンキは付かない。どういう事かと座ってみたらベンチの脚が折れた。俺は貼り紙を一枚剥がし近くのコンビニでコピーをとってノリを買って折れた所に貼り付けて……あ。

2013-10-26 00:01:22
梅桃桜 @umekocyan

「どうして人は死にたくなるのだろう」夜の暗がりからネコはボクに話しかけた。「ボクにも疑問でしかないよ」ボクは目を閉じた。頬杖ついて話すボクの声が、闇にこだまするのが奇妙に怖くて。「上手くいってない時は人は誰しも気分が塞ぐ」#twnovel 「一人ぼっちで孤独ならなおさらさ」

2013-10-26 00:01:43
みきちず @mikitiz

#twnovel 今日は女子がプールで戯れている間、俺達は草むしりをしていた。授業が終わって休み時間。濡れタオルで首筋を冷やしていたら目の前を女子が通り過ぎる。乾ききっていない濡れた髪が艶やか。彼女は目薬を落としていった。俺はそれを拾うと何の気無しに差して……ぎゃー! しみるー!

2013-10-26 00:39:00
みきちず @mikitiz

#twnovel 炙り出す必要はある。誰がどういう人か知っておく事は大切。これから先どうなるかは分からないんだから少しでも情報は集めておいた方がいい。そこでクラスの男子、誰がどの程度変態か調べる。プールの授業が終わったらこの目薬を担当男子の前に落としてきて。ちなみに中はレモン汁。

2013-10-26 00:51:03
おぼろちゃん @oboroose

#twnovel 懐中電灯を求めて夜の街を歩いた。いつもより明るいと感じているのに、背後を歩いてくる人の顔は見えない。私が止まると、彼も止まる。お互いが不審に思っているのだろう。店の跡地で過去を掘る。彼も掘る。懐中電灯でなくてもいい。とにかく光を発するモノを彼より先に見つけたい。

2013-10-26 00:58:49
おぼろちゃん @oboroose

#twnovel 空想なら過去に戻ってもいいだろう。やり直したいわけじゃない。昔のぼくにごめんなさいと言いたかった。たぶん、ぼくは意味が分からずに困惑するだろう。あの日の部屋に、当然だけど、ぼくはいた。そして、見た。光のない目で虚空をにらみ、未来のぼくへの呪詛を吐き続けるぼくを。

2013-10-26 00:59:13
おぼろちゃん @oboroose

#twnovel 時計をなくしてしまった。生まれてくるときにもらった青い石の時計だ。あの日、彼女は囁いていた。時計の動力はぼくの心臓なのだと。だから、ぼくが生きている限りは、どんなことがあっても止まることはない。今も、どこか薄暗い場所で、カチカチとぼくの残り時間を刻んでいるのだ。

2013-10-26 00:59:35
おぼろちゃん @oboroose

#twnovel 光るビーズが落ちている。布団の中、錯覚のようなかすかなグリーン。覚えている。夜光タイプのビーズは彼女のお気に入りだった。しかし、一緒に遊んだのは、遠い昔だ。あのころの彼女は空想好きだった。遠い未来を覗いたときに、ビーズを一粒だけ落としてしまったのだろう。たぶん。

2013-10-26 01:08:47
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

触れる肌はどこも熱いとしか感じなかったけれど、こもった熱を増してゆくことしかできなかったのは、私の方に違いない。これから先は、とろとろに煮えて、崩れて、溶けてゆくしかないのなら、せめて作りたてのジャムのように甘く強く香ればいいと思う。 #twnovel

2013-10-26 01:16:16
梅桃桜 @umekocyan

「孤独」と言うのは、頭の良い若者には時に当たり前のように付きまとう、鎌を持った死神のイメージみたい。己が身の影が墓穴になったようなもので、ぴったりくっついて離れない。だけど、若くもなければ、孤独はまるで晴れた日の空の白い小さな雲のよう。#twnovel

2013-10-26 01:45:28
くがつ こと @9k_tsuki

眠いのに眠れない。欠伸ばかりがでるから目尻から涙が溢れる。涙を枕に吸い込ませるように横に寝返った。それでも手から携帯は離さない。眠れない原因はこの明るい画面の携帯。意識を手放してしまう前に貴方からの返信が、見たいの。 #twnovel

2013-10-26 01:59:36
ひらばるまなぶ(平原学)@もの書き @chocolatesity

#twnovel 「キヨミってお兄ちゃんと仲良かった?」「さあ」「さあって……自分の家族でしょ」「うん、そうではあるけど。あまり話したこともないし。歳も離れてたし」「いくつ?」「7つ」「うぅん……7つってそんなに遠いかなぁ」「遠いよ」 http://t.co/1gfumPVRwN

2013-10-26 02:01:56
23時の夢物語 @23novel

#twnovel 「獏ちゃん、さっきまで覚えてたホラーネタ、どこへ行ったか知らない?」「食べちゃったー」「じゃあ、今朝思いついた悲恋ネタは?」「食べちゃったー」「それならここにあるダジャレなネタはいらないの?」「いらないー」「職場仲間には悪夢だって言われるんだけど」「いらないー」

2013-10-26 02:07:17
23時の夢物語 @23novel

#twnovel 「ああ、立派な寝不足ですね。それじゃあ、薬として、獏ちゃん2週間分出しときますね」「あの、先生」「はい」「その獏ちゃん、羊に見えるんですが」「ああ、羊の皮を被った獏ちゃんですよ。いわゆるジェネリック医薬品ですね」

2013-10-26 02:12:51
23時の夢物語 @23novel

#twnovel 朝起きると、獏ちゃんたちが一匹もいなくなっていた。元より自分以外に見える人はいなかったので、いなかったものがきちんといなくなっただけで、別に大騒ぎする話ではない。獏ちゃんたちはどこへ行ったのだろう。私はもうすぐ悪夢を見なくなって、幸せになるのだろうか。

2013-10-26 02:34:20
@KizukCQ

#twnovel 雨降りを嫌う人は多いけど、私はそうでもないよ。そう云うと、傘を差してても肩先を濡らす貴方はやっぱりお前って変わってると笑う。その距離は晴れた日よりも傘二つ分だけ離れてる。貴方が好き。雨音と傘に隠れなくちゃ私の気持ちを云えないなんて貴方には、雫程も伝えられない。

2013-10-26 03:58:23
Signal @another_signal

#twnovel 彼女と体が入れ替わってから、大分時間が経った。その経過と共に私は――俺は、この体に相応しい人格へ書き換えられていく。彼女が、この体が好きな物が、俺の好きな物になった。苦手な物も同様だ。どんどん俺は彼女になっていく。まるで、体が入れ替わったという事実を消すように。

2013-10-26 04:00:12
Signal @another_signal

#twnovel 私は本来の姿に戻った。彼と体が入れ替わり、彼として過ごす生活が終わったのだ。でも、素直に受け入れられない。今の体に違和感を覚える。それは彼も同じだった。遅い。あまりにも遅すぎだ。私の人生は、彼としての生活が大半だったのだから。私は、切に願う。――元に戻してくれ。

2013-10-26 04:00:28
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