「戦犯国」という造語を考える
- naganoteru
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戦犯国とかいう言葉を使う連中がいるのだけど、彼らがまったく分かっていないのは、良し悪しは別にして、戦争そのものは違法ではないということ。戦犯というのは、戦争関連の国際法違反を指すものであって、日本の軍人一般が戦犯なのではないし、ましてや日本人一般が戦犯であるわけでもない。
2013-11-03 18:36:43典型的なのはハーグ条約で、そこには様々な戦争の約束事が規定されているのだけれど、それに反する行為は戦犯行為に当るものの、それに則った戦争行為は国際法上適法である。捕虜の虐待や非戦闘員の殺戮は戦争犯罪だが、通常兵器によって敵兵を殺す行為は戦争犯罪ではない。
2013-11-03 18:46:28戦犯国という言葉を振りかざす連中が、日本を「戦争を引き起こして周辺に迷惑をかけた国」として批判するためにこの言葉を使うのは、あきらかな誤用である。ましてや、植民地支配(日韓併合)はそれこそ適法な行為なのであって、それをあたかも犯罪であるかのように誹謗・中傷される理由はない。
2013-11-03 18:50:43戦争や植民地支配について、道義的な観点から謝罪や反省をするのは理由があるが、それとてボランタリーなものでしかありえず、隣国にとやかく強制される類のものではない。犯罪行為ではないのだから。隣国が付けてくるイチャモンにいちいち謝罪で応えてしまったのは、本当に失策だったなと痛感する。
2013-11-03 18:55:37戦争に負けることと戦犯として裁かれることは同一ではないし、国体の変更も必然的ではない。植民地を失うことにも必然性はない。植民地を失うことと植民地内の財産を放棄することも、まったくの無関係。にもかかわらず、これらはごっちゃにされ、すべて戦争に負けたことの効果と誤解されているという。
2013-11-03 19:19:55クウェート侵攻を機に始まった湾岸戦争で、イラク軍は多国籍軍に敗れたわけだけど、フセインは戦犯として裁かれることはなかったし、大統領の座を追われることもなかった。国際法違反がなければ、戦争に負けても戦犯にはならないし、戦争に負けたからといって国体変更が必定なわけではない。
2013-11-03 19:25:59イラクは、戦後、多額の賠償金を支払うことになったわけだけど、それはあくまで協定に基づいたものにすぎないし、協定によって戦争に関する一切の法的関係は決着済なのである。
2013-11-03 19:33:30