ダニエル書 7章
- wancupmaster
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ダニエル書は、前半と後半の大きく二つに分けることが可能です。 1〜6章は『歴史的記述』、7〜12章は『預言的記述』が中心です。
2013-10-26 08:10:10ダニエル2:4〜7章までは、アラム語で記載されています。 バビロンの知者たちに読み継がれ、それがメシア誕生の際『東方の博士たち』がはるばる贈り物を携えて、『ユダヤ人の王として誕生された方』に会いに来るという出来事へと続いていったのです。
2013-10-26 08:10:26今回の7章の出来事は、バビロンの王ベルシャツァルの元年にあたるBC553年に起こりました。これは、バビロン帝国滅亡の14年前の出来事です。ですから年代的には、4章と5章の間の出来事ということになります。
2013-10-26 08:11:35当時67歳のダニエルが見た四つの幻は、2章で見た『巨大な像の幻』の詳細な解説となっています。cf ダニエル2:31~35。
2013-10-26 08:12:032章で幻を見たのはネブカデネザル王、7章ではダニエル。 2章で幻を解き明かしたのはダニエル、7章では天の御使い。 2章の幻は『巨大な像』ー人間の視点から見たもの、7章では『大きな獣』ー神の視点から見たもの。ともに『異邦人の四大帝国』の興亡を意味します。
2013-10-26 08:12:27ダニエル7:1ーダニエルに与えられた幻。 ダニエル7:2ー天の四方の風…全世界を支配する神の摂理的な力。大海…地中海のこと。 地中海にかき立てながら
2013-10-29 10:38:41ダニエル7:3ー4頭の異なる大きな獣が、海から上がってきました。 *『海』という言葉が象徴的に使われている場合は、『異邦人世界』を意味します。 ここでの海から上がって来た4頭の獣は、伊保人世界に興る四大帝国のことを意味します。
2013-10-29 10:39:05ダニエル書2章のネブカデネザル王が見た夢『巨大な立像』では、 ①純金の頭…バビロン帝国。 ②銀の胸と両腕…メド・ペルシャ連合帝国。 ③青銅の腹ともも…アレクサンドロス大王のギリシヤ帝国。
2013-10-29 10:39:26④鉄のすねと一部鉄と一部粘度の足…第四帝国。 一般的には『ローマ帝国』を指すと言われていますが、本質は『帝国主義』です。すねが鉄のこの帝国は非常に強い国で、先の国々を粉々に打ち砕いてしまいます。
2013-10-29 10:39:39ダニエル7:4ー獅子のようであり、わしの翼をつけていた第一の獣…バビロン帝国の象徴。 ダニエルが見ていると、その翼は抜き取られ、日本の足で立たされて人間のようになりました。
2013-11-02 09:09:57ダニエル7:5ー口のきばの間に3本の肋骨がある、熊に似た第二の獣…メド・ペルシャ連合帝国の象徴。 3本の肋骨…メド・ペルシャ連合帝国によって滅ぼされたリディア(トルコ)、バビロン、エジプトのこと。
2013-11-02 09:10:09ダニエル7:6ー背中に四つの翼があり、四つの頭がある豹のような第三の獣…ギリシャ帝国の象徴。ここまでが最初の幻。
2013-11-02 09:10:29ダニエル7:7ーここから第二の幻。突然、第四の獣が現われました。 大きな鉄のきば…ダニエル書2章の『鉄の足』と同じ材質。このきばで食らって、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた…ローマ帝国が容赦なく打ち倒し、以前の文明の痕跡を残さないほど、徹底的に破壊することを示しています。
2013-11-02 09:10:42*この『第四の帝国』は、三つの段階を経ます。 ①第一段階…『統一王国』。純粋に『ローマ帝国』と呼べるのは、この段階です。 ②第二段階…ニ国に分裂した帝国。 ③第三段階…十国に分裂した帝国。これは強いもの『鉄』と弱いもの『粘土』とが混じり合った、足の指の状態です。
2013-11-02 09:10:57この第四の獣は先の三つの獣とは異なり、十本の角を持っていました。足の指がちょうど10本になるので、覚え易いと思います。
2013-11-03 10:38:12ダニエル7:8ーダニエルが見ていると、11本目の小さな角が出て来て、はじめの角のうち3本が引き抜かれてしまいました。そしてよく見ると、その小さな角には人間の目のような目があり、大きなことを言う口がありました。
2013-11-03 10:38:25ダニエル7:9ーここからで煮えるは『天の法廷』の幻を見せられます。 年を経た方…神の永遠性を強調した表現。歴史を支配される神。 雪のように白い衣、羊の毛のような頭髪…神の聖さの強調。
2013-11-03 10:38:35御座は火の炎、その車輪は燃える火…火や炎は、神のさばきの象徴。 cf 詩篇97:1~3ー主は、王だ。 地は、こおどりし、多くの島々は喜べ。 雲と暗やみが酒を取り囲み、義とさばきが御座の基である。 火は御前に先立って行き 主を取り囲む敵を焼き尽くす。
2013-11-03 10:38:47ダニエル7:10ー幾千万の御使いたちが御前に立っていました。御使いたちは、黙示録でもそうであるように、神のさばきを実行するための『神の器』です。
2013-11-03 10:39:02神がさばきの座に着くと、告訴状が開かれました。 この裁きは、キリストの地上再臨後に起こります。つまり、マタイの福音書25:31~46にある『羊と山羊の裁き』=異邦人の裁きの準備となっています。
2013-11-03 10:39:13ダニエル7:11ー第四の獣の11番目の角が生え、その角が大きなことを語り始めた時、神の裁きが行なわれます。 第四の獣は殺され、からだが損なわれ、『燃える火』の中に投げ込まれます。
2013-11-03 10:39:26cf 黙示録19:20ーすると、けものは捕えられた。、また、獣の前でしるしを行ない、それによって獣の刻印を受けた人々と獣の像を拝む人々とを惑わしたあのにせ預言者も、彼といっしょに捕えられた。そして、この二人は、硫黄の燃えている火の池に生きたまま投げ込まれた。
2013-11-03 10:39:46ダニエル7:12ーそれ以外の三つの獣に関しては、『帝国』としての力は失いますが、その影響は後の時代まで残ると言われています。 黙示録13:1~2『海から上がって来た一匹の獣』は、ダニエル書7章の『第四の獣』とおなじです。
2013-11-03 11:34:28cf 黙示録13:1~2ーまた私は見た。海から一匹の獣が上って来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。
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