@hardboiledski45 パワードスーツ開発に失敗したドイツは、技術の方向転換をする。人間そのものを強化すればいい。暗殺されたヒトラーの遺産はそれを可能にしていた。
2013-11-04 22:37:21しかしドイツ驚異の科学力をもってしても1940年代にパワードスーツ開発に必要な様々な科学的知見を得ることはすこぶる困難なはずなので、かの鋼鉄の猟犬の背後にフランケンシュタイン文献群が存在していたのではないかと(ここで記録は途絶えている)
2013-11-04 22:34:36@muraseka 「フランケンシュタイン文献群には脳機能マッピングに関する研究が含まれていました。これを応用すれば人間の神経電位の変化を利用して機械を操作することも可能となります」
2013-11-04 22:40:33@hardboiledski45 そうやって開発された"機械化"兵士達はドイツの勝利に貢献し、戦後は共産主義との戦いに投入された。
2013-11-04 22:43:36@muraseka 崩れ落ちそうになる実存の縁で踏みとどまりながら、何時果てるとも知らぬ闘争の最前線を駆け抜ける機械化兵士(マシーネンソルダート)たち……
2013-11-04 22:45:50@hardboiledski45 だが、時代は彼らを不要な物とし、亡き者にしようとした。人々が彼らの存在を歴史から抹消しようとした時、犬達の反乱が始まる。ケルベロス騒乱が……。
2013-11-04 22:51:38「おれは。おれは、人間だ。人間のはずだ。そうとも、こんな姿になったって――」彼は鋼鉄にくまなく覆われた掌を硬く握りこんだ。その手はぶるぶると震えていた。「おれは人間だ!《鋼鉄の犬》なんかじゃない!」
2013-11-04 22:49:02「俺たちには家族がいた!恋人がいた!友人がいた!人間としての生活があった!国家の都合でこの身体を機械に置き換えられても、この魂まではお前たちの所有物(プロパティ)じゃない!」
2013-11-04 22:57:26@hardboiledski45 だが、彼らは新しく開発されたパワードスーツ部隊の前に敗れさる。戦中に生まれた老犬には、戦後生まれの若い犬に対抗する力はもはや残ってはいなかった。
2013-11-04 22:58:31@muraseka 「こんな姿になっても、脳みそ以外を全て機械に置き換えられても、俺たちは人間だ。人間なんだ!使い捨てされる兵器じゃない!」
2013-11-04 22:53:53@hardboiledski45 「あの戦争の記憶なんぞ、覚えてるヤツはもういないし思い出したくもない。時代遅れなんだ、消えろ老犬!」
2013-11-04 23:00:25@muraseka 「たとえ老いぼれと罵られても構わない……これは俺たちの、このくそみたいな社会に対する復讐だ。お前の同意なんか求めていない!」
2013-11-04 23:03:00@muraseka 「降伏しろ!あんたらは負けたんだ。もうおしまいなんだ」「いいや、まだ終わってはいない。俺たちのような人間がまた出てこないとどうして言える?国家というものの性質が変わらぬ限り、俺たちは再びお前たちの前に姿を現すだろう――」
2013-11-04 23:01:08@hardboiledski45 「死に急ぐ事はなかったのに、馬鹿な奴らだ」 「こんな生き方しか出来ない奴らだ、遅かれ早かれこうなってたさ。所詮は同じ穴の狢、俺たちもいつかは……」
2013-11-04 23:14:11@muraseka かくして機械化兵士大隊は全滅した。しかし、このような事態は二度と起らないとどうして言い切れるだろう?彼らにかくも過酷な運命を強いた者たちは未だのうのうと大手を振って太陽のもとを歩いているのだ……
2013-11-04 23:06:21