ヒクソン・グレイシーに息子クロン・グレイシーが抱く複雑な感情…という話
- gryphonjapan
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ADCCでの活躍によって、現在柔術界で最高レベルの技術を有することを証明したクロン・グレイシーが、自身の事を赤裸々に語っていて非常に興味深く、また衝撃です。http://t.co/Teoob0qg15
2013-11-01 10:03:18「みんな誤解してると思うけど、生涯で父と練習したのは多分100回以下だと思う。17歳から先は、自分のことは自分でやってきた。父が柔術を教えてくれたのは、本当に俺が小さかった頃だけなんだよ。」
2013-11-01 10:20:45父親であるヒクソンへの怒りをぶちまけています。「ヒクソンと俺のママの結婚生活は酷いものだった。俺ら子供達がある程度自分のことを自分でできるようになるまでは、彼も家庭を保っていたが、出来るようになったと判断した瞬間、彼は家を出て行った。」
2013-11-01 10:52:00「それは文字通り一晩で起こった出来事だったよ。彼は言ったんだ。『よっしゃ、俺はここから出てくぜ。ブラジルに帰るわ。』その頃は俺もかなり柔術やり込んでいたけど、なにしろまだ子供だった。だからめちゃくちゃ混乱した。」
2013-11-01 10:56:49「俺は彼が側に居続けて、俺の腰のムーブをイケてるものにしたり、サポートしてくれると思っていた。俺には教えてくれる人が誰も居なくなっちまった。残ったのは生徒と練習仲間だけ。だから俺は超練習した。俺は去年まで彼に対して怒りを持っていた。彼は俺をもっと強くすることができたはずなんだ!」
2013-11-01 11:03:57「けどその時、俺はハっと気付いちまった。彼はもう俺のコーチをするつもりは二度と無いんだろうってことをね。俺はまだ、ムンジアルの1週間前にいつものように彼がフラっと現れて、『なんだその動きは?ガッカリしたぞ?正しくはこうやるんだ!』って教えてくれると思ってたんだ。」
2013-11-01 11:12:59「去年のメタモリスの前、彼が俺と会い、一緒に練習して試合の準備をするつもりだと伝えてきた。そしたら彼は試合直前になってやってきたんだ。俺は彼と並んで座っていると怒りがこみ上げてきた。『以前みたいに3週間前に来て練習すると言ったくせに、今頃来たのかよ!!!』ってね。」
2013-11-01 11:25:23「俺にはホクソンという兄が居た。彼は俺をいつも励ましてくれた。俺が12歳の頃、マジでスケボーにハマってたんだけど、それで踵を2回も壊しちまった。その時彼は俺に言った。スケーターになるにしろ、医者になるにしろ、自分の100%を注ぎ込まなきゃダメだってね。」
2013-11-01 11:32:11「そして『お前はグレイシーファミリーに生まれて、オヤジは最高の柔術家。しかも最高のアカデミーに通っている。何でこの環境を活かさないんだよ?』って怒ったよ。けどね、最後にこう言ってくれたんだ。『まあけど、お前のやりたい事をやれよ。』ってね。」
2013-11-01 11:36:25「父と並んで座っている時、この兄の事を思い出した。そして分かったんだ。練習に来なかったとかはどうでもいい、大事なのは、こうして並んで一緒に居ることじゃないか、って。 俺は泣いた。父も泣いた。俺達は一言も喋らず、ただ泣いていた。それから俺は試合に向かった。」
2013-11-01 11:43:12「俺は勝った。そして気付いた。もうこのことは柔術と関係無い、って。彼はただの、俺の父親だ。彼がコーチするなんてもう思わない。だから今では、彼が俺の所に来ると一緒に練習してくれと頼むこともないし、柔術のことについて質問することすらない。」
2013-11-01 11:48:55「けどそしたらさ、彼は俺の前に現れて一緒に練習するようになったんだよ!本当世の中って複雑だよな。」
2013-11-01 11:53:32「今思えば、彼があんなに早くから俺を放っておいたのは、俺が早く自立できるようにそうしたのかもしれない。今25だけど、前とは全然違うと感じるよ。自分のことを自分でやるようになってから、俺は勝てるとうになった。今は競技に対して責任や義務を感じているし、父や祖父を代表して戦っている。」
2013-11-01 11:58:28「俺はファミリーの名前にただ寄りかかって生きていくことはできないし、それを正しいこととも思わない。自分自身でアカデミーを運営して、グッズも売るし、セミナーもやる。柔術で有名になってきた6年くらい前から、やっとこういう事ができるようになったんだ。」
2013-11-01 12:03:00「だから今は、まだ未熟だった頃グレイシー性に助けられてきた借りを返さないといけない。それはつまり、俺のファミリーの名前を生きたものにし続ける事だ。」
2013-11-01 12:05:21「父はいつもこう言っていた。『戦士になれ。お前の信じることの為に戦え!』って。その言葉が、俺の戦う理由の源なんだ。」
2013-11-01 12:06:50「ホクソンが生きていたらプロの格闘家になっていたかって?俺はそう思わないな。俺はただ、プロスケーターの道でなく柔術の道を取ったときのことを覚えているだけさ。彼が練習したら、俺よりも上手くやると思う。けど、そんな事分からないよ。多分簡単に俺より強くなるだろうけど。」
2013-11-01 12:12:29「兄が生きていたらどうなるかなんて、誰にも分からない。けど兄の魂はまだここにいるし、俺を動かし続けてくれているんだ。」
2013-11-01 12:14:25@busujiujitsu はい!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ訳の口調も素晴らしかったのでより感情移入できました!本当に貴重なテキストをありがとうございます!
2013-11-01 14:10:05