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西部劇とマカロニ・ウエスタンにおけるカウボーイハット

蔵臼金助さん解説による、映画で見るカウボーイハットの着こなしについて(かぶりこなし?)。
映画 西部劇 マカロニウエスタン 蔵臼金助
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
イタリア人は決して、本場ハリウッドの西部劇を貶めるためにマカロニウエスタンを作ったのではありません。 正統派西部劇を愛するあまり、自分たちで作ってしまったけど、呪われたイタリア人の血が作風を変質させてしまったのだ(※注:イタリアン・ジョークだ。本気にするな)。
蔵臼 金助 @klaus_kinske
コルブッチみたいに意図的にハリウッドとは異なるウエスタンを作ろうとした作家たちもいるけど、本作のジョルジョ・ステガーニのように、ハリウッド製西部劇を模倣して作ったんだけど、仕上がりが何か違っちゃったね...というケースが殆どです。
蔵臼 金助 @klaus_kinske
主人公たちのかぶるカウボーイハットひとつ採り上げても、それは分析出来ます。 http://t.co/1sVF2SY1WT
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
監督や俳優が自分の個性を主張し、異なる文化を構築しようとした作品には、本家にないディティールが出てきます。 http://t.co/CCE7lSECkc
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
イーストウッドが西部劇出演時にかぶるカウボーイ・ハットのブリム(ひさし)は、カールさせずにまっすぐである。 http://t.co/8rSM0355Rc
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
レオーネの演出指導によるものなのか、リー・ヴァン・クリーフの好みによるものなのか、モーティマー大佐のハットもブリムが曲げられずにまっすぐな形状をしている。 http://t.co/9D8kpnZQwf
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
フランコ・ネロはブリムを前後に曲げているのが多い。 (写真は『真昼の用心棒』) http://t.co/ZQla101peD
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
イーストウッドやジェンマとは異なる個性を出したかったのかもしれません。 (写真は『続 荒野の用心棒』) http://t.co/l6DB7ge7GW
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
アンソニー・ステファンもそうだけど、明らかにハリウッド製西部劇とは異なる作風のマカロニウエスタンに登場する主人公たちがかぶるハットの形状は、ブリムが真っ直ぐなケースが多い。 http://t.co/WUaTVrPLnM
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
では、ジュリアーノ・ジェンマはどうかと言うと、ブリムをカールさせているハットをよくかぶっています。 http://t.co/BSVYJbbfMH
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
そして、『続・さすらいの一匹狼』の主人公ブレットがかぶるハットは、もちろんブリムがカールしています。 何故ならば、彼の職業はマカロニウエスタンには珍しいカウボーイだから。 http://t.co/JD2oJuaS0E
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
カウボーイハットに関して幾つかDMで質問を頂いたので、まとめて【補足】として、追加説明いたしますね。
蔵臼 金助 @klaus_kinske
1.イーストウッドは“ドル3部作”以降、ハリウッドに戻ってから出た西部劇の中でもブリムの真っ直ぐなハットを愛用しています。なので彼の場合は、演出意図と言うよりは、彼自身のスタイルなのだと思います。 http://t.co/LCDJWIBqgs
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
「俺は正統派西部劇でよく使われた、ブリムがカールしているハットは被らねーぞ」というわけです。 http://t.co/hXZgfnPATv
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
時代背景の異なる『真昼の死闘』『アウトロー』などでも、カールさせずに着用しているのだから、徹底しています。 http://t.co/pFNcAOd8Mz
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
ちなみに、典型的なハリウッド製西部劇のカールさせた、カウボーイハット。 (『ウインチェスター銃73』のジェームズ・スチュアートです) http://t.co/lL9YZgJHKR
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
ブリム前方を斜めに上に向けてカールさせています。 http://t.co/TP5i0wczxp
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
あるいは、『ベラクルス』のゲイリー・クーパー、バート・ランカスターのように、ゆるやかに上の方に向けて曲げたハット。 http://t.co/4WwgMEkNQD
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
ゲイリー・クーパーは、このように上品な曲げ方のハットを『真昼の決闘』でも愛用していました。 http://t.co/yyPAiveirR
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
B級西部劇の主人公に多いんだけど、このようなカールさせたカウボーイハットは、50年代~60年代にハリウッドで撮られた西部劇に登場する独特のものです。 http://t.co/uc1s9DGwEz
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
サイレント時代の西部劇スター、ウィリアム・S・ハートは逆にブリムが真っ直ぐ。 西部開拓時代の生き残りがまだいた頃は、こういったリアルなカウボーイハット(トップも平らではない)が使われるのが当然だったのかもしれません。 http://t.co/cTdUuEK9kX
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
マカロニウエスタンの影響を受けて以降、ハリウッド製西部劇の登場人物のファッションもおおいに変わりましたが、『ワイルドバンチ』の主人公たちは典型的なハリウッド製ウエスタン・ハット。ペキンパーの意地でしょうか。 http://t.co/czdvolqwcg
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
TVシリーズ“ロンサム・ダブ”以降、ハリウッド製西部劇のファッションは大きく変わり、リアリズムが採り入られるようになりました。 http://t.co/7z6ArKkabY
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
トム・セレックの『クロスファイア・トレイル』なんかも、とてもリアル。 http://t.co/JNHmgdqG9e
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蔵臼 金助 @klaus_kinske
でも、悪役はマカロニ・ハットだw http://t.co/Y3eKTox8Fj
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コメント

ケロタカ(・x・) @kerotaka 2013年11月10日
あー確かにそうだわー。こういうの意識して見るとまた楽しみですよなー。
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2013年11月11日
スタン・ハンセン、テッド・デビアス、テリーファンク、BJマリガンなどのカウボーイレスラーはどんなハットを着用してただろうか。
kartis56 @kartis56 2013年11月11日
史実ではどうだったんでしょうね。かつての日本の渡世ものの、三度笠にカッパは実際にはあり得ない格好だったとか聞いたけど。
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