- twnvday_bot
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こいつが今日から一緒に暮らす新入りの『言葉』か。「……」「おい」「……」なんだか無口なヤツだな。借りてきた猫みたいになってやがる。「これがお前の寝る所だ」「……」#twnovel 「なんだって。お前、女だったのか」「望む人による」「参ったな……」「私の使い方。それがアナタの性格」
2013-11-03 03:54:58古い朝が来た。どのくらい古いかというと、私が小学生の頃の朝。毎朝の空気がきらきらしていた頃の朝。私が生まれた日の朝。朝日が全てを祝福をしてくれた。方舟にオリーブの枝をくわえた鳥が帰ってきた朝。初めて生命が誕生した朝。世界ができた日の朝。おはよう。良い朝だね。 #twnovel
2013-11-03 04:05:18さながら、マティーニの底で酔って眠るオリーヴ。彼の内に取り込まれ、細胞ひとつひとつまで浸されて、隙間さえ見つけられないほど満たされている幸福を知ってはいても、なお、私たちは異質なままでいることしかできなくて、溶け合うことなど、けしてあり得ない。 #twnovel
2013-11-03 04:16:18長い病の床では時計も意味を持たない。冬の冴えた朝に、机上の楽譜が光る。これが唯一の知らせ。これまでの習わしで、君は注射針を僕の腕に刺し、吸い上げた血を窓枠の生花に差し入れて、ふっと息を吹きかける。それを押し花にしたい。日に日に強くなる花の免疫力は、僕の希望だから。#twnovel
2013-11-03 04:25:31僕はこんな想像をした。彼女が吹いた花びらは、風に乗って、窓から勢いよく抜け出すと、あっという間に海岸へ飛んでいき、ぽつんと水面に浮く。いつしか浜に流れ着き、それは桜貝の姿となる。儚き夢の冒険者。それを見つけた船員たちは、僕の作曲した音楽を聴く。それはきっと美しい。#twnovel
2013-11-03 04:38:38なこのついのべまとめを更新しました。 #twnovel「ナコ @nakotic の #twnovel 全部」 http://t.co/IiHKwx49bn
2013-11-03 05:35:25#twnovel 【暑い夏118】本当に救いだろうか?携帯をテーブルの上に置くと、オーナーは首をひねった。キャバクラ嬢は、あの調子では先生と別れそうにない。お嬢さんと顔を合わせることもあろう。今度そうなったときに彼女が本性をむき出しにしないとも限らない。それにしても・・・・・、
2013-11-03 05:56:03振り向けばそこに君がいた。それが、当たり前のように思っていた。喧嘩をした日だって、いつだってそこにいたから。 #twnovel 振り向いてももう、君はいなかった。ひとりぶんの足跡がただ、雪の上に残っているばかり。 #書き出し
2013-11-03 07:05:25触れる肌はどこも熱いとしか感じなかったけれど、こもった熱を増してゆくことしかできなかったのは、私の方に違いない。これから先は、とろとろに煮えて、崩れて、溶けてゆくしかないのなら、せめて作りたてのジャムのように甘く強く香ればいいと思う。 #twnovel
2013-11-03 07:16:19【BOT】「家という字は、一つ屋根の下で皆が支え合ってバランスが取れている。だから、支え合わなくなったら家庭は崩壊してしまうのよ。そういう意味では、人という字に似ているわね」 #twnovel - 2009-11-01
2013-11-03 08:20:38どくん。どくん。戦いは静かに始まる。調光室から、目の前の舞台を見つめる。はじまりの音を待つ。開演のブザー。落ちる客電。そして 。 #twnovel オープニングの音が流れ始めた。空気は更に張り詰める。気づけば、手には汗。息を止め、操作を開始する。世界が、浮かび上がった。
2013-11-03 08:28:36彼が別れ話を切り出すと、私は遊園地でデートしてくれたらと云った。初めて付き合った頃のようにはしゃぐ私に、彼は戸惑いつつもそれなりに楽しんでくれているようだ。そして夕方。最後にジェットコースターに乗る。コースターは夕闇に飛び込み、私たちは夜空の星となって輝き続ける。#twnovel
2013-11-03 08:56:05転がるコロコロ。コロコロ、コロコロ。抜きつ抜かれつ。コロロコ、ココロロ。前に後ろに、コ□コロ、コ□コ□。勝ったり負けたり、不毛じゃないか。それならいっそ、いっそみんなで。コロコロ、コロロコ、コ□コ□、コロコロ。集まり重なり、回になる。みんなで一緒に回る、コロコロ。#twnovel
2013-11-03 09:04:11#twnovel 上司と二人一組での外回り、昼になったのでパンを買って公園で食べた。寄ってきた野良猫に上司はパンを分けてやっていた。そういうところが好き。去り際、猫がついて来た。「ごめんな、家じゃ飼えないから」困り顔で頭を撫でる、その左手の薬指に光る物を眺める。猫と自分が重なる。
2013-11-03 09:05:56【定期】ランダムに3つのキーワードから紡ぐ、超絶短編小説3wordtwnovel書いてます。感想・評価・お題まってます(・∀・)お題も毎日呟いているので、挑戦お待ちしていますヽ(^o^)丿 #3wordtwnovel #twnovel
2013-11-03 09:11:39#twnovel 実行委員長の顔が真っ青になっている。今日の文化祭のために二日徹夜してしまったらしい。文化祭が終わったら倒れるとかいう展開はイヤだよと言ったら、委員長は優しく笑った。「明日の振替休日までは倒れないよ、明後日は寝込むだろうけどね」……いやいやいやそれも良くないって!
2013-11-03 09:17:33いつしか刻まれてしまった感情の襞の奥まで満ちるようにと、口うつしで注ぎ込まれたワインのぬるさが私の体温と混ざり合ってひとつに混ざり合うとき、熟すときまで寝かせておいてもらえるのなら、彼を愛することができるのかもしれないと思う。 #twnovel
2013-11-03 10:16:18(父娘の続き)翌日、娘が書斎へと来た。「どうしてもお父さんの事を理解したくて、私も剃ってみたの」両手でスカートをたくし上げる娘。ショーツを履いておらず、見事につるつるな恥丘が見えた。思わず娘に背を向けた。「パイパンって、素敵な生き方ね」夕日が滲んで見えた。(完) #twnovel
2013-11-03 10:38:12#twnovel 変な乳首が私を追う。変な乳首は蜂のように舞い、蝶のように刺した。「蝶のように舞い、蜂のように刺したら、普通の乳首なんだけどな」。親しくしている乳房はいつでも的確だ。私は「そうだよね~」と乳房万歳を叫んで、変な乳首の恐怖をかわした。どこまでも空が青い朝であった。
2013-11-03 10:41:59私達の世界では人も生き物も妖かしも幽霊も化け物もないのです。 同じです。 でも神様は違います。 でも神様も同じです。 私達の世界では自然も機械も同じです。 何も変わる所はありません。 融合したり分かり合えたりする私達は皆、地球の子です。 地球は生きているのです #twnovel
2013-11-03 10:52:11少女は階段を上りました。 ガラスの階段です。 スカートが気になりましたが、下には誰も居ませんし、ペティコートにドロワーズがなんだか勇気を与えてくれました。 だって、これだけ履いていれば……ね?見えませんもの。 また、少女は階段を上ります。 先に居たのは……。 #twnovel
2013-11-03 11:03:35#twnovel 嫌われるのは慣れちゃァいるけどね、こっちも好きでやってるわけじゃないんだよ。頭が痛くて仕方ッないしね。肩を竦めて小さく笑い、彼女はふいと姿を消した。連休二日目に、秋の小雨が降りしきる。鮮やかに翻る黒髪に、傘を差しかけるのも忘れていた。#雨女
2013-11-03 11:04:54明るい表通りでは手も繋がず、ただ並んで歩くだけ。キスやハグは路地裏の陰で。人目を避ける関係の意味など考えるだけ馬鹿馬鹿しい。互いに立場がある。この関係のためにそれを捨てる気はさらさらない。が、やめる気もない。キスをしながら項に爪を立て軽く引っ掻く。今だけの証に。 #twnovel
2013-11-03 11:22:39自己の世界と現実の境界が微妙に曖昧。いい事、悪い事の差異が不透明な時がある。やっと死ねるんですよと、終われるんですよ、癌になった険しい人生をおくる人に笑顔で言ったら、怒られた。三時間くらい。 今でもよく分からない。生きる地獄が終わるのにどうして怒るのですか? #twnovel
2013-11-03 11:25:36