来し方と奥行き

ふげつさんのお講座(ハァト)
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fugetsu@ @fugetsu323

@xiahemyon こんばんは。さて、「奥行き」の件です。どうやって書こうかと考えていましたが、うまく書こうとしてたみたいでダメね。で、いつも講座などでお話ししているとおり、書きますね。

2013-11-11 18:26:30
fugetsu@ @fugetsu323

@xiahemyon 修理を引き受けたお軸を拝見すると、まず損傷具合をみます。これは、修理を行うための情報集めの作業で、「目」で観察します。もう一方で、全体の雰囲気を感じ取るようにみます。これは、このお軸が経てきた「来し方」をみるためで、多分「全身」でみています。

2013-11-11 18:31:55
fugetsu@ @fugetsu323

@xiahemyon  実際修理をするときに、一番損ないたくないのは、この「来し方」が醸しだす、お軸の「本質」ともいうべき部分です。そのために、何処までシミを抜くのか等、ひとつひとつの作業はやり過ぎないように作品と相談しながら進めます。また、新しく回す裂を選ぶときも同じように、

2013-11-11 18:36:24
fugetsu@ @fugetsu323

@xiahemyon これまでのお軸の「来し方」を損なうこと無く、また持ち主の方を思い浮かべながら、作品に裂をあわせ、よし、と全身でサインを受け取れたものを選びます。その裂は自分の好みや一般的な決まりごとがら外れる場合もありますが、納品するときに、その意味がわかることがあります。

2013-11-11 18:40:20
fugetsu@ @fugetsu323

@xiahemyon 。。。というわけで、物をみるときにそのモノの過ごしてきた時間や持ち主との関係がみえるという事です。幸せな時間を過ごし、空間と共に成長してきたお軸と、忘れられてほったらかしにされていたお軸とでは、放つ空気が全く違います。それは損傷の有無に関わらずです。

2013-11-11 18:43:56
fugetsu@ @fugetsu323

@xiahemyon どうすればそれがみえるようになるかというと、多分、先だってのテラヘルツにヒントがあると思うのですが、何処かにスイッチがあるという事はわかりました。でも、何処なのか、何なのか、はわかりません。そして、「鍛えることができる」ということは、わかります。

2013-11-11 18:48:08
fugetsu@ @fugetsu323

@xiahemyon  このことが、コウセンさんの「奥行き」と一致するのかどうかはわかりませんが、先だって古い布を縫っていてみるみる丈夫になっていったこと、お軸の中に時間をみていたこと、を合わせると、モノの中に時間と空間があると考えていいと思いますし、実際お気に入りのお湯のみを

2013-11-11 18:50:23
fugetsu@ @fugetsu323

@xiahemyon 手にした時、誰しもがそのお湯呑みにまつわる様々を感じ取るのではないでしょうか。その感覚が基本ではないかと思います。

2013-11-11 18:53:19
fugetsu@ @fugetsu323

@xiahemyon モノと人はともに成長していくものだと思っていますし、そうありたいと思っています。

2013-11-11 18:55:10