『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた

『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 2013年11月13日 http://digital.asahi.com/articles/TKY201311120544.html 紹介し、感想等を付して、まとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

0『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 11月13日 http://t.co/XJcB0BhXsP 紹介し、感想を付してまとめる。

2013-11-13 20:01:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

1(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 2012年4月。長崎大の助教だった熊谷敦史氏は福島県立医大に籍を移した。  11年秋、長崎大の上司で、震災後に福島県立医大の副学長を兼務した山下俊一氏から誘われたのだ。しかし即決はできなかった。

2013-11-13 20:02:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 熊谷氏は担当していた難治性の甲状腺がん患者が気になっていた。 一緒に患者を担当していた上司の大津留晶氏は11年秋に福島県立医大に移籍しており、不安をあらわにする患者もいた。

2013-11-13 20:04:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

3(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた  「先生は福島には行かないでください」。手術をしたことで声を出せなくなった、長崎大病院で治療を受けていたある女性患者は、こう手紙で訴えてきた。

2013-11-13 20:05:48
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

4(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 迷う熊谷氏に大津留氏がいった。 「被曝医療の医者がいま福島に行かなくてどうする」 この言葉が背中を押した。 熊谷氏は妻とともに福島に行くことを決めた。

2013-11-13 20:07:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

5(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた  熊谷氏は移籍後の12年5月、県立医大内に新設された災害医療総合学習センターの副センター長になった。 現在熊谷氏は、医学部の学生や全国から集まる医療者に被曝医療や放射線の知識を講義している。

2013-11-13 20:11:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

6(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 熊谷氏は、住民の被曝の悩みに答える自治体の保健師などの相談にものる。 ことし2月から3月にかけて、熊谷はベラルーシのゴメリ医科大学を訪れた。福島県立医大の学生がゴメリ医科大学で研修できるよう依頼するためだ。

2013-11-13 20:12:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

7(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた  このベラルーシ訪問の最中、熊谷氏は衝撃を受けた。研究者からこんな話が出たのだ。 「チェルノブイリ事故の影響で乳がんが増えている可能性がある」 研究者が日々、被曝者と向き合う中での実感だった。

2013-11-13 20:24:57
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

8(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた (驚きの理由説明その1)ベラルーシは心疾患や血液異常、呼吸器の慢性疾患など、人体へのさまざまな影響を指摘するウクライナとは立場を異にしている。

2013-11-13 20:26:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

9(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた (驚きの理由説明その2)ベラルーシは、世界保健機関(WHO)などと同様に「放射線による健康影響として科学的に認められるのは、急性被曝を除いては甲状腺がんだけ」という立場をとってきた。

2013-11-13 20:32:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

10(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた そのベラルーシで、甲状腺がん以外のがんが増えているかもしれない?  熊谷氏の研究者の血が騒いだ。 データを見たわけではないので、県立医大への報告文書では、熊谷氏は言葉を慎重に選んだ。

2013-11-13 20:34:22
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

11(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた  熊谷氏は疫学調査に必要な統計学などの勉強を始めた。 実態を解明するためにも調査をしたい、と考えている。 (以上紹介終了。以下、感想等)

2013-11-13 20:36:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

12(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等。 熊谷氏は、この記事が事実ならば、良くも悪くも誠実な人なのだろう。 長崎大で山下俊一氏に導かれて被曝医療の道を進み、山下氏の主張を事実と認識して生活していた。そして山下氏の主張を、自らに課された通りに広めた。

2013-11-13 20:47:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

13(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 しかし東電原発事故が発生し、いざ「被曝医療の現場」に投げ出されると、熊谷氏が習得してきた事は役に立たず、マニュアルにあわせた対応しかできず、全部後手に回った。

2013-11-13 20:49:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

14(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 さらに、被曝医療として、初期に行わなければならなかった安貞ヨウ素剤の服用準備を進めたのに、福島県が待ったをかけた上に、恩師である山下俊一氏が最終的に決定的な妨害をした。

2013-11-13 20:52:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

15(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 その後、被曝医療の基礎データとなる住民の甲状腺被曝量を知ろうとしたのだが、福島県と文部科学省は、測定機器を大熊町から運ぶことを、搬出者の被曝回避尾を理由に拒否しただけでなく、他の機械の存在も秘匿した。

2013-11-13 20:56:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

16(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 以上が前回までの記事だった。 それでも熊谷氏は、直属上司だった大津留晶氏の薦めに従い、福島に妻とともに転居。長崎大学助教から、福島県立医大災害医療総合学習センターの副センター長(講師)に就任。

2013-11-13 21:02:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

17(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 熊谷氏は、福島県立医大の一員として、今年ベラルーシのゴメリ医科大学を訪問。目的は、福島県立医大の学生がゴメリ医科大学で研修する手配。この大学は、初代学長があのバンダジェフスキー氏だ。

2013-11-13 23:00:34
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

18(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 バンダジェフスキー氏が投獄されたことから分かるように、政府の方針と異なることを公表すれば、身の危険がある。国家体制は独裁。ベラルーシ政府の公式発表では、原発事故による健康影響は、小児甲状腺癌だけ。

2013-11-13 23:04:43
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

19(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 ベラルーシ政府の公式発表の根拠になっているのは、他ならぬ熊谷氏の恩師である山下俊一氏らが作成した、WHOの見解だ。 その公式発表を、山下俊一氏は東電原発事故後の健康影響予測の根拠に使ってきた。

2013-11-13 23:07:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

20(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 当然、ベラルーシを訪問した熊谷氏は、放射性ヨウ素の影響による甲状腺がん以外の影響はない、とベラルーシ関係者が言うだろうと予測していたに違いない。しかし、違った。

2013-11-13 23:09:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

21(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 ベラルーシの研究者は、熊谷氏に、原発事故の影響で乳がんが増加している可能性の話をした。 山下俊一氏の研究結果とは違う可能性が、被災現地の研究者から示された。 熊谷氏は自ら検証しようと、研究準備を始めた。

2013-11-13 23:12:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

22(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 私たちは約2年半、山下俊一氏の手法に直面してきた。 わかったことは、山下俊一氏の権威は「WHOの関係者としてチェルノブイリ原発事故現場で調査し、研究したこと」に依拠しているという事。

2013-11-13 23:15:33
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

23(プロメテウスの罠)医師、前線へ:25 ベラルーシに驚いた 感想等続。 そして、WHOは、「山下俊一氏たちの調査・研究」に立脚して「チェルノブイリ原発事故の影響は、放射性ヨウ素による小児甲状腺癌だけ」と言ってきた。 そのWHOの見解を根拠に、また山下俊一氏が話す。

2013-11-13 23:17:36