グルンステン論文についてのやりとり

@iwa_jose@haginomachi間のティエリ・グルンステンの論文「The Monstrator, The Recitant and the Shadow of the Narrator」についてのやりとり。読んでない人にはイミフな自分たち用。
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半地下のH.イワシタ @iwa_jose
ナレーターの権限がでかすぎて、とくにモンストレータの権限や具体的なありかたがいまいちわからん。
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
物語外のactorialised narrator(どう訳したものか)については疑問がのこるな。そこは物語外なのか?やはり物語の捉え方が狭いのかもしれん。
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
レシタンとactorialise character の関係がよくわかんない…。
@haginomachi
@iwa_jose オレの理解:delegated narrator を用いれば、recitant はキャラの内面を語るようになり、かつmonstrator によってキャラの姿が客体化されもする。
@haginomachi
@iwa_jose もっぱらキャラの内面を語るrecitant に対して、monstrator はキャラの内面をイメージで表現することもあれば、キャラの外見を示すこともあり、それらは結局fundamental narrator にまかされる。
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
delegated narratorは言ってしまえば、キャラ化(人格化)された語り手という認識ですが、それはナレーターの操作のもと、レシタンとモンストレータによって作られる。ひとつ上位レベルの概念なんですね。 @haginomachi
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
@haginomachi レシタンに帰属しない言葉(普通のキャラの吹き出し内のセリフ)の位置付けが気になりますが、そこは根源的語り手の領分なのでしょうか?
@haginomachi
@iwa_jose おそらくそうです‥根源的語り手のひとつ下位に何かしらの審級を設けることはできると思うけど、吹き出しは少なくともレシタンの領分ではないし、モンストレータもほとんど関与しないところではないか。
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
たとえば『ウォッチメン』にちりばめられた無数のテキストの担い手はどちらなのかしら、などと思う。
@haginomachi
『ウォッチメン』‥また厄介な事例を(笑)レシタンはdelegated narrator によって独占されていることもあるが(マンハッタン)、物語世界内のマンガの言葉という場合もあるし‥でも少なくとも根源的語り手は絶対に関わってきますけど。@iwa_jose
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
@haginomachi 「物語世界」があって、それを提示/記述すると考えても、表現において「物語」が生起するのだと考えても、「普通の吹き出し」の振る舞いは説明欲しいとこですが…。
@haginomachi
@iwa_jose 今回の論文は吹き出しについてはほぼスルーしてますね。思うにグルたんはdelegated narrator(あるいはいわゆる等質物語世界的語り手)の話を一番したいのではないか。吹き出しについては今後の課題とさせてくれ的な。そうは言ってないけど。
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
少女マンガの場合はレシタンが物語外的なのか内的なのか、誰をdelegateしてるのか等が曖昧な場合が多いし、そういう複雑な操作の持つ働きをどこまで説明/解釈できるのか?どの語り手に帰属しているかを分類するというのは、それだけではトリビアルな気もしてます。@haginomachi
@haginomachi
@iwa_jose ですね。『ウォッチメン』もそのような曖昧さを持っていると思う。この曖昧さの理由を説明するにはdelegated narrator だけでは足りない‥
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
個々の表現が我々の物語理解にどう働きかけるかではなく、理解された物語における個々の表現の帰属先をどう説明するか、という感じに論が進んでる気がして、手堅くはあるのですが物足りない気も。 @haginomachi
@haginomachi
そうですね。最後のほうでLe Petit Christian におけるモンストレータとレシタンとのせめぎ合いの話をしてたけど、ああいう分析をもっとやってほしいと個人的に思ってます。@iwa_jose
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
マンガにおいて「等質物語世界的語り手」は可能か?というのは問題ですよね。関節論理を考えれば、視覚的語りの「展開」は、根源的ナレーターの領分だし、delagated narratorも基本はモンストレータとレシタンの対話の産物だし。うーぬ。@haginomachi
@haginomachi
@iwa_jose 根源的語り手がかつての自分について語っているのが「等質‥」だから、一応想定はできるけどね。delegated narrator は「recitant になれるキャラ」くらいに思ってます。一人称の使用はさして重要ではない気がする。
@haginomachi
「recitative などを独占できるキャラ」と言った方が正しいのか。
@haginomachi
物事の分類に関する退屈な説明も、読みようによっては優れた批評になるということを、いくつかの森本論文は教えてくれた。
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
これは分かりやすいですね。しかし色んなキャラの「内語」が示される場合、これはrecitativeなのか、「thought balloon」なのか?とか弁別の仕方難しいですよね。 @haginomachi: 「recitative などを独占できるキャラ」と言った方が正しいのか。
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
ある種の少女マンガなんかはまさにその「帰属先の弁別の困難」を表現上の生命力としてきた訳でもあり。
@haginomachi
@iwa_jose そうなんです。弁別が難しいし、あらゆる手がかりを持ってしても帰属先が決定できないこともある。いずれにせよ文脈が決定的に重要であります。物語理解においては自然にやってることだが、物語理解の過程を説明することなしに記号の分類だけされても辛い。
半地下のH.イワシタ @iwa_jose
しかし、「これ説明できんのかよ」的な批判をしてもバカらしいので、生産的な問いを考えたいですね。グルンステンは否定している「同一化」についてもうまく質問してみたい。@haginomachi
@haginomachi
‥否定されてる同一化って何だっけ?よく覚えてない‥ @iwa_jose
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コメント

半地下のH.イワシタ @iwa_jose 2010年10月13日
きのうのやりとりまとめました @haginomachi
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