ドイツ人とネオナチとザイトク

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WKT @msadralapse

日本ではザイトク百人にひとりで遭遇しても今なら怒鳴れる。だがドイツでは3.11のあと車に乗ったネオナチ四名に「地震よかったな」と絡まれて、逃げるしかできなかった。外人だからな。見えていたはずの周りのドイツ人通行人たちも何も言わなかった。

2013-11-14 00:20:13
WKT @msadralapse

言い返してけんかくらいしてもよかったかもしれない。ドイツ人は銃は持ってないはずだし。しかし自分の外人としてのいろいろな立場というものがある。警察、病院、学校などなど。ドイツ人ならばない心配や不確定要素が山ほどある。

2013-11-14 00:22:25
WKT @msadralapse

あつらはそれを分かってて言ってくる。そういうことがそのほか二度あった。

2013-11-14 00:23:19
WKT @msadralapse

そしておれの友人もドレスデンでやられた。バスのなかで「パスポートみせろ」。「私はあなたたちの政府の基金で来ている。自分の政府を侮辱するのと同じではないか」と言い返したらしい。周りのドイツ人はやはりアホドイツ人を止めなかったと。彼は途中のバス停で降りた。失望して帰って来た。

2013-11-14 00:26:34
WKT @msadralapse

その友人はエチオピア人。おなじ時期にいっしょにいたやつでアメリカ人(白人)は、一度もそんな目にあわなかった。だから言っても、「ほんと?」という感じで、ぴんと来ていなかった。そんなことがある気配すら、彼は街に感じていないからだ。おれたちは感じていた。

2013-11-14 00:28:53
WKT @msadralapse

おれとその友人(エチオピア人)がドイツ語を習っていた先生は、一流大学を出たハンガリー人で、四カ国語を話す。だが彼女はずっと地元の小さな語学学校で薄給の先生をしていた。一方、彼女が付き合っていたアメリカ人青年(白人)は、ドイツに来て半年でフランクフルトの企業に就職した。

2013-11-14 00:32:16
WKT @msadralapse

そして、彼女はその青年のことをとてもうれしそうに、自慢気に話した。それが若い女性としての彼女。だが外人ばかりが集まる夜の場所で、あるときおれに「あなたは日本人だからうまく行くよ」と言った。あくまで東欧差別なのだと。

2013-11-14 00:34:45
WKT @msadralapse

彼女がつきあっていたアメリカ人の青年は、ぴんと来ないだろう。東欧系に対する差別は、西ヨーロッパ的なもので、アメリカ人には分からないから。だが彼は実際、ドイツで優遇されている。

2013-11-14 00:36:39
WKT @msadralapse

彼がおれのように怒鳴られることはない。

2013-11-14 00:36:52
WKT @msadralapse

@unspiritualized 悔しいですが、怖かったです、正直。いま同じ目にあっても何も言えないと思う。逃げます。

2013-11-14 00:39:32
WKT @msadralapse

いまでもよく分からないことがある。あのナチ共は、なんでおれが日本人だと分かったのだろう?? 当時、ドイツにいるチャイニーズやコリアンも、日本の地震のことでああいう馬鹿者に絡まれるケースが多発していたと推測せざるをえない。

2013-11-14 00:42:18
WKT @msadralapse

あのとき、そしてほかのとき、たったひとりでも、その場で怒ってナチを怒鳴りつけるドイツ人がいれば、おれのドイツに対する気持ちは大きく違っていた。だが誰もいなかった。

2013-11-14 00:48:19
WKT @msadralapse

友人のエチオピア人は、そのあと、自分が怒鳴られた街に奥さんとやんちゃ坊主二人を呼び寄せなくちゃいけなかった。どんな気持ちだったか。

2013-11-14 00:54:42
WKT @msadralapse

おれが白人のアメリカ人と英語で話していて、アメリカンな感じだと、ドイツ人の反応は変わる。露骨に変わる。彼らはそれに気付かないが、おれは気付いている。「訛った拙いドイツ語で話す貧乏そうなアジア人」と、「白人と一緒に来たアジア系アメリカ人」とでは、こっちを見る目つきや関心が違う。

2013-11-14 01:08:20
WKT @msadralapse

だからおれはそういう態度をとった。有利なようにした。それに、明るいところにいたかった。

2013-11-14 01:10:13
WKT @msadralapse

けどおれがほんとに一緒にいたのはエチオピア人やトルコ人だし、インターネットカフェの雇われ店主をしていたアフガン人だ。彼らは英語を話さなかったから、おれたちはドイツ人に「困惑」される拙いドイツ語でお互いと話していた。拙いドイツ語でドイツ人の文句を言いあっていた。

2013-11-14 01:12:34
WKT @msadralapse

そのおれたちが尊敬し、憧れていた先生が、ハンガリー人で、おれたちには白人でしかないし、彼女もドイツ語を誇りにしているのに、あとから来たアメリカ人の彼氏はすぐ就職し、彼女は就職できない。彼女が「優秀な」彼氏のことを嬉しそうに話すのがつらかった。

2013-11-14 01:14:15