11/10-16twnovel

2013.11.10-16
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蒲公英 @haruka_tanpopo

冬の訪れる匂いがする。扉を開けると、どんよりした空の下に葉を紅くした木があった。冷たい空気が身体に重い。 冬の訪れる匂いがする。メールの着信はたった一行、ただの誤解だと。あなたは知らない。誤解が問題なのではなく、誤解を解く気のない私が問題なのだと。 #twnovel

2013-11-09 10:46:51
呂号0番艦あすとらるっぽいど @astral_ppoid

#twnovel ある事件が多発していた。体調不良で通報してきた人がいざ駆け付けてみれば行方不明になっている。未だにこの事件の行方不明者は見つかっていない。最初は悪戯と疑われていたが3日もしない内に事件の扱いになった。被害者は何れも女性…何やら良くない事がこの街で起こっている様だ

2013-11-09 10:46:54
銭喰 @zeniqui

#twnovel 「またか」「やつら嘗めてやがる」祟り神は人間に自らを祀る意匠の入った厨子を造り供物として差し出せと三度請求したところ三度とも食物で誤魔化された。「祟ってやろう」「しかし旨い」「うむ」「まあもう少し待ってやるか」祟り神は人間に声を掛ける。『稲荷厨子を供物とすべし』

2013-11-09 11:20:16
真木野聖 @sei_makino

いつでも半袖で過ごせる気候のユートランド。此処に住み着いて10年になる。俺が両親を殺されて自分も重傷を負って、島から助け出されてからの時間だ。俺は復讐心だけを募らせて育って来た。この人生を賭けて俺はやってやるつもりだ。自分らしい人生を生きるのは次の人生でいい。 #twnovel

2013-11-09 11:25:25
真木野聖 @sei_makino

俺はまだ生きているのか?仲間と別れてもう随分経ったような気がする。地鳴りが聞こえた。地球の最期が近づいている。俺は地球と心中する気はねぇ。俺が全部背負い込んでやるから地球は何としても生き残れ。執念を込めて投じた羽根手裏剣が装置に挟まったのを俺は見たような気がした #twnovel

2013-11-09 11:29:36
銭喰 @zeniqui

#twnovel 「あの元団体偶像中央(名前)さんの配役ってごり押しなンでしょ?」「いやゴリラ押しらしいよ」「は?」「抵抗したディレクターはペチャンコだってさ」「物理的にかよ」「抵抗しなかったプロデューサーは苦しまずにペチャンコになったらしい」「結果一緒じゃん』「あ」「え?」ウホ

2013-11-09 11:37:54
おーさん @osayas811

「パパ、あの方に手紙をお渡ししちゃいけないの?」「そうだな、子どもの手紙なら受け取っていただけるんじゃないか?」「でもダメだって、ママが」「どんな手紙を書いたんだ?」「『グランドピアノをください、サンタさん』って」「……おもちゃのピアノに変えれば渡してもいいよ」 #twnovel

2013-11-09 11:53:16
妄想のくずいれ @delution_box

今日霜月の九日、エルフの男共は百姓から兵士まで全て揃って森の奥深くへと赴く。 冬用の家具の新調と酒の保存用の樽をこしらえるため、大量の樫を伐りに行くのだ。 いつもは敵対している醜悪なオーク共の襲撃の心配はない。 今日は停戦協定の記念日だからだ。 #twnovel #いいオークの日

2013-11-09 11:57:09
白田 @shirota_yama

彼女の周りには花が飛んでいる。比喩ではない。生まれつきの体質らしく、恋人の僕は花の壁に阻まれて手を繋ぐのもやっと。花粉症になったら大変ね、と彼女が笑う。まるで他人事。50年分くらいマスクを買っておこうかな。一瞬遅れて、うつむく彼女。周囲の花の赤みが増した。#twnovel

2013-11-09 12:23:48
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

私の肩からシルクのシャツを滑らせて落としたとき、あなたはきっと、気づかないうちに私の羽根までもぎとってしまったに違いない。あなたの腕に捕らわれているとは思えないけど、この暖かい場所から飛び立つことなんて、もう二度とできない。 #twnovel

2013-11-09 13:16:17
真木野聖 @sei_makino

羽根手裏剣の訓練をするのに板を沢山買って来て森の木々にぶら下げた。様々な高さに設定してある。俺はこれを移動しながら撃ち破って行くんだ。時には落ち葉を射抜く事もある。動く物を狙うのが俺達の闘い方だからな。カカカカカっ!と気持ち良く決まった時気分がスカっとするんだ。 #twnovel

2013-11-09 13:17:44
すなお @Svnao

ずっと好きでした。 #twnovel 遠くに旅立つ直前に彼女はそう言った。恋人がいるのは知ってるけど、と。驚いた。俺の惚気をいつも楽しそうに聞いてくれる女友達だったから。「どんな気持ちで聞いてたの」思わず訊くと、「好きな人が好きな人の事を知るの、楽しかった」と笑う。何だそれ畜生。

2013-11-09 13:23:50
はーと(野いちご+SF) @wiz1129

ポケットに、鉱石ラジオを詰め込んで、そっと外に出よう。今日はよい日差しだ。そう。今日はよい日差しだ・・・。夏眠り(サマースリプル)の日々はもう来ない。そっと、鉱石ラジオを詰め込んで、外に出よう・・・。#twnovel

2013-11-09 13:48:34
七歩 @naholograph

家具付きの部屋を借りたらメイドがついてきた。私のことは家具とお思いになってくださいとお辞儀する。家事は全てお任せくださいと言うけれど。#twnovel 朝起きて掃除と洗濯を静かに済ます。ご飯を作って君を起こせば、寝ぼけながらもぐもぐパンを齧る姿が可愛くて、僕の部屋は今日も綺麗。

2013-11-09 13:54:41
下書き保存5分放置 @5min_blank

君は強くなれるのさ。そう言われて戦い続けたけれど、俺は勝てなかった。何のために痛みを受け入れたのか、何のために苦しみ続けたのかわからないまま、俺は。「お前はもう、一人じゃない!」向けられた手を握り返す。痛みも苦しみもない、優しい力。今なら僕は、強くなれる。 #twnovel

2013-11-09 14:13:21
真木野聖 @sei_makino

俺はトレーラーハウス住まいだから、日々自然と触れ合える生活を送っている。いい場所も良く知ってるぜ。海を眺めるのにいい場所、夕陽を眺めるなら此処が絶景、とかな。これは一定な場所に住まっていたら考えられねぇ生活だぜ。一旦この生活を経験すると他の暮らしは考えられねぇ。 #twnovel

2013-11-09 15:26:38
【垢停止】 @pp26gmp

まだ少し肌寒い日。路上には雪が残っていた。3年間着た制服は、もう随分よれている。卒業、だ。 #twnovel 華やかな振袖姿の同級生を見て、もう会わないのだろうと静かに思った。胸元を飾る小さな花のように生きていきたいとか、そんなことを思って、空を見上げる。雪ももう、溶けるだろう。

2013-11-09 16:00:50
ピピナナ @pipinanamama1

こうしちゃいられねえ!スクランブルがかかったぜ。このままおめえと微睡んでいてえが、そういう訳にはいかねえ。おい、いい加減に離してくれよ。俺は急いでるんだぜ。わかったよ、帰ったら十分に付き合ってやるよ。だから今は、な?全く子猫なんて拾ってくるんじゃなかったぜ。 #twnovel

2013-11-09 16:02:46
真木野聖 @sei_makino

人を愛する事はしないと決めていた。今の任務がある限り、正体が知れたり危険な目に遭わせたり、哀しい思いをさせる事になるからだ。だが彼女は違った。そう言った事を通り越して好きになり掛けていた時にサーキットで逝っちまいやがった。馬鹿野郎。愛情が形になる前に死ぬなんて。 #twnovel

2013-11-09 16:03:44
【垢停止】 @pp26gmp

小麦粉、卵、牛乳、お砂糖も入れてバニラエッセンスを少々。隠し味に愛を、スプーン1杯。ムラなく混ぜて型に入れて焼いたら、ドーナツの完成。 #twnovel いい匂いがする?ええ、でも味の保証はしないわよ。隠し味の匙加減を間違えたら、大変なことになっちゃうの。…ほら、だんだん色が。

2013-11-09 16:15:38
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

愛している自覚ある人に翻弄された過去を捨て切れないまま、愛している自覚ない人と出会い選ばれる運命。 信じることの方がどれほど容易いか本能は知っているのに、疑うことだけに生命力を費やすことしかできない日々に囚われる。閉塞感の至福を抱きしめたまま。 #twnovel

2013-11-09 16:16:19
みきちず @mikitiz

#twnovel 月が、地上に落ちた。それでも地球は何とか耐えた。地上は地震と津波で壊滅したが人類は僅かに生き残った。そこで彼等が見たものは、月から伸びる巨大な根っこ。水に浸かった月は地球に根を張り巡らせた。そして宇宙に向かって巨大な芽を出した。そう……月は巨大な球根だったのだ!

2013-11-09 16:18:50
五十鈴スミレ @midori_tya

本を読んでいる男に、少女は貼りつく。相手をしてほしかった。「くっつくな、暑い」「だって……」邪険にされて、少女は頬をむくれさせる。「……終わったら、相手してやるから」男はため息をついてから、そう言った。「約束だよ!」少女は嬉しそうに、男の両手のひらを軽く握った。 #twnovel

2013-11-09 16:42:04
五十鈴スミレ @midori_tya

人の多さに、眩暈がした。気持ち悪さに思わず口を押さえる。目を閉じると、黒一色の視界にチカチカと極彩色が混じる。完全に、人酔いした。「大丈夫か?」彼が心配そうに覗き込んでくる。「……うん、平気」これくらい、耐えてみせる。せっかくのデートを台無しにしたくなかった。 #twnovel

2013-11-09 16:48:09
クラ シキフミ @kura_shikihumi

ピンポーン。雨の中、僕らは一軒のお家の前に立ってチャイムを鳴らした。ボタンを指で押したその直後、僕らは駈け出す。背後からドアが開く音が聞こえた。僕らはいたずら心の赴くままに行動して遊んでいた。あと何回やる? あと何回で叱られる? #twnovel

2013-11-09 16:55:27
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