ぶべり先生によるケネディ大統領暗殺についての資料と陰謀論の検証

新米国大使の父親であるケネディ大統領暗殺の瞬間を撮影したフィルムは、ネットで見ることができる。ぶべり先生が、関係者証言など、事件を考える手がかりを示しつつ、陰謀論も検証。公式の検証結果なども大半が公開されている、とのこと
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buvery @buvery

今度、日本に来るジャックリーン・ケネディのお父さんは、もちろん、ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ大統領=JFKですが、その暗殺の50周年が11月22日なので、にわかに騒がしくなっています。JFKの暗殺はオリバー・ストーン監督が映画にしたように、様々の陰謀説がてんこもり。

2013-11-17 12:37:59
buvery @buvery

JFK (1991) ★★★★ http://t.co/5h5YsAi9dD ニューオーリーンズの地方検事、ジム・ギャリソンがケネディ暗殺の背後にいるとして、クレイ・ショーを起訴(結果は無罪)した実話に基づいたドキュフィクション。

2013-11-17 12:39:23
buvery @buvery

ケネディ暗殺の最近の記事としては、スレイトの、陰謀説に反論するものがあります。 http://t.co/l5lR2PmmWR BBCのドキュメンタリは、結構説得力のあるものでした。http://t.co/zYs5kqV4nx

2013-11-17 12:47:46
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buvery @buvery

ケネディ暗殺の陰謀論の発火点は、暗殺犯人とされるリー・ハーベイ・オズワルドの怪しさに加えて、オズワルドが警察署から報道陣の前を引き回して移送されるのがテレビ中継されている時に、ジャック・ルビーというやくざ関連の男に射殺されたことです。これでは死人に口無しになる。

2013-11-17 12:51:27
buvery @buvery

オズワルドはすぐに死亡したので、近代法の原則にのっとり被疑者死亡だから裁判は開かれず、当然弁護人もつきません。ジョンソン政権はウォーレン委員会を作って、26巻にわたる報告書を出し、情報の洪水に埋めるとともに、オズワルド単独犯行の結論を出し、しかも一部記録は75年秘密としました。

2013-11-17 12:55:47
buvery @buvery

ただし、現在では、この75年ルールは存在せず、1992年までには98%が公開されていて、残りの記録も2017年(あと4年!)で公開予定とのことです。http://t.co/YWzKD0fGmy

2013-11-17 12:56:50
buvery @buvery

ケネディ暗殺の疑問といえば、ザップルーダー・フィルムだと思います。実は、ケネディの射殺の瞬間は偶然ザップルーダーという人が8ミリで撮影していて、一事ライフ誌に売ったのですが、今ではYouTubeに載っていて誰でも見れます。http://t.co/X66X4Lqq3V

2013-11-17 13:00:35
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buvery @buvery

ザップルーダー・フィルムの25秒程の間に3発銃撃されていて、フレーム160の一発目は外れ、フレーム223にケネディは背中を撃たれてのどへ抜け、首のところへ手をあてています。最後にフレーム312で頭を撃たれています。http://t.co/X66X4Lqq3V

2013-11-17 13:05:10
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buvery @buvery

実は、このザップルーダーフィルムは一枚ずつのものがあり、こちらから、全てのフィルムのコマを落とせます。http://t.co/gtedkKD6fe

2013-11-17 13:06:28
buvery @buvery

さて、JFKの映画で問題になっていたのは、ザップルーダーフィルムで、ケネディが撃たれた312の所を見ると、『ケネディが後ろ左に倒れているから前から狙撃されたのではないか』『ケネディを撃った弾丸がテキサス州知事のコネリーを貫通するのは弾道が合わないのではないか』です。

2013-11-17 13:09:25
buvery @buvery

しかも、このコネリーを貫通した弾丸は、病院の『ストレッチャーの上で』発見されたという更に怪しい経緯があって、『マジック・ブレット、魔法の弾丸』と揶揄されてきました。

2013-11-17 13:11:09
buvery @buvery

この点に関しては、さっき挙げたBBCのドキュメンタリがザップルーダーフィルムから再構築をしたデジタルモデルで、ケネディの背中を撃った弾丸(フレーム223)の時に、コネリーは右後ろを向いていたこと、コネリーの席が10センチ程低いことから、弾道が合っていることを示しています。

2013-11-17 13:12:20
buvery @buvery

実際、本人は、撃たれた時のことを『ライプル様の音が聞こえて、右後ろの音が聞こえた方を向いたが、変わった様子もなかったので、前に向こうとしたところドンと激しく押されて、みると出血してた』『その後、大統領が頭を撃たれて、いろいろ飛び散った』と言っています。』

2013-11-17 13:13:47
buvery @buvery

コネリーのインタビューはここ。http://t.co/22nU6O4zot だから、2発目に撃たれていることはつじつまが合っていて、フレーム223で実際にコネリーは右後ろを向いているので、ここはその説明は納得できる。

2013-11-17 13:16:29
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buvery @buvery

もう一つの大きななぞ、頭を撃たれた時に、なぜJFKが撃たれて後ろに倒れたのか。これは、大問題で、素直に考えて前から撃たれたのなら、それこそグラッシーノール(草の生えた小高いところがある)から狙撃されたことになる。

2013-11-17 13:18:44
buvery @buvery

これには、ジム・フェッツァーという陰謀論の大家(?)のような人が書いているのが、意外にも当たっていると思っていて、実はフレーム312と313を比較すると、ケネディは前に倒れている。http://t.co/wCB66sYo6i

2013-11-17 13:22:41
buvery @buvery

これは、先程のザップルーダーフィルムのコマどりを自分で確認すると、その通りであることが分かります。(これを指摘したのがファインマン先生らしいのですが、本当なのか。)前に倒れた後に、後ろ左へ倒れています。

2013-11-17 13:26:09
buvery @buvery

また、JFKの映画では、『ケネディが撃たれてから、1.7秒後まってから、コネリーを貫通したと言っていますが』ザップルーダーフィルムを見ると、二発目に両者撃たれているので、これは間違いですね、多分。

2013-11-17 13:29:20
buvery @buvery

ただし、先程挙げたBBCのドキュメンタリ 一時間23分15秒あたりから話している、『銃撃のクレーター型の傷が入射を示す』と話しているのは間違い。教科書的には、高速のライフルで撃った場合は、入射孔が小さく、出射孔が破壊されてクレーター様になります。これはどの教科書でも同じ。

2013-11-17 13:36:56
buvery @buvery

実際の検死写真では、割と浅く頭蓋を貫通して頭皮が外側にはじけたようになっており、一部頭蓋と脳組織がなくなっています。これだと典型的な入射孔にはならないけれど、背中の入射孔は典型的に小さい。http://t.co/NN9PBgn9w4

2013-11-17 13:43:30
buvery @buvery

ちなみに、のどに大きな横の切れ込みがあるが、これは気管切開をするためのもので、脳実質が失われていて気管切開をしてもしょうがないと思いますが、背中を撃った弾丸の出射孔はちょうどそこになります。この時は弾丸は骨を損傷していません。

2013-11-17 13:47:25
buvery @buvery

この時の弾道は、背中側のジャケット http://t.co/FxASsWzV4m 喉側のシャツ http://t.co/m0dlRpiPSO からも確認できます。

2013-11-17 13:48:15
buvery @buvery

別のカラーの写真もありますが、大きく傷口を開けているようで、この頭蓋は頭皮でくっついています。だから、頭皮を押さえている写真ではこのような大きな外傷にはなっていない。http://t.co/cbzfePkMu6

2013-11-17 13:53:54
buvery @buvery

まとめると、魔法の弾丸の話と、後ろ左に倒れた話は、そんなに不思議な話ではないことが分かった。その他もろもろの疑問、この頭蓋を貫通した弾丸が車内で発見されない理由はなにか、オズワルドはなんでソ連に亡命したのに米国に帰ってきて国籍を回復できたのか、などはまた専門家に任せよう。

2013-11-17 14:00:14
buvery @buvery

【再掲】ザップルーダー・フィルムを見たことがない人は、一度みておいた方がよい。本当にケネディ暗殺の瞬間が撮影されているから。http://t.co/X66X4Lqq3V

2013-11-17 14:02:41
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