あいちトリエンナーレ2013に対する中日新聞の「酷評」座談会に対する、小崎哲哉 @ozakitetsuya さんの連投②

先月27日に閉幕した「あいちトリエンナーレ2013」。こその成果について行われた、中日新聞社の文化部・放送芸能部の記者座談会での評価内容に対して、多くの批判と疑問が寄せられました。これに対して、11月18日付の朝刊に「記者座談会に反響」記事が掲載されました。それを受ける形で、パフォーミングアーツ部門の統括プロデューサーであった小崎哲哉氏 @ozakitetsuya の連投された内容をまとめました。
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小崎哲哉 @ozakitetsuya

11/18付け中日新聞の記事は、取材や記事作りのイロハをわきまえず、日本語の文章力がなく、人としての礼節も欠いた、経験の浅い方のようですね。もしかすると、署名もさせてもらえないくらいの見習記者でしょうか? 私がデスクであれば、以下のように赤字を入れます。老婆心ながらご参考まで。

2013-11-18 23:20:03
小崎哲哉 @ozakitetsuya

記者座談会に反響 →記者座談会に反論 (※「反響」は誤植。「反論」にカエ)

2013-11-18 23:20:33
小崎哲哉 @ozakitetsuya

記事は、前回トリエンナーレも取材した記者らが今回も各会場に足を運び、関係者の声も反映して構成しましたが→トル(※ウソは書かない。最重要な関係者は、全体及び現代美術部門では芸術監督、パフォーミングアーツ部門では統括プロデューサー。この二者の声を反映していないので、取材をやり直す)

2013-11-18 23:21:30
小崎哲哉 @ozakitetsuya

統括プロデューサーを務めた小崎哲哉氏からは、事実に反するなどと →統括プロデューサーを務めた小崎哲哉氏からは、事実に反すると (※「など」はトル。日本語としておかしい)

2013-11-18 23:21:39
小崎哲哉 @ozakitetsuya

十件の指摘を受けました。 →十件の事実誤認を指摘されました。すべて弊誌の取材・確認不足によるものであり、深くお詫び申し上げます。 (※正しい指摘は潔く認め、丁重にお詫びする)

2013-11-18 23:21:48
小崎哲哉 @ozakitetsuya

このうち、記事の内容が不十分だった箇所を再掲します。 →記事の内容が不十分だったすべての箇所を書き改め、あるいは削除し、修正後の全文を再掲します。 (※再取材・再確認の上、正しい記事に書き改める。単に「再掲します」では日本語的におかしい)

2013-11-18 23:21:56
小崎哲哉 @ozakitetsuya

誤報を出した場合、以下のような訂正記事を出すのが誠意ある対応というものです。 1:間違った箇所を訂正あるいは削除する(どのように修正したか明記する 2:誤報を掲載した経緯を調べ、わかりやすく説明する 3:再発防止のための方法を案出し、記す 4:読者および関係者へのお詫びを記す

2013-11-18 23:23:21
小崎哲哉 @ozakitetsuya

ところで、中日新聞社「入社案内」というウェブページを見つけました。座談会に参加した5記者は、どの点でも失格だと思います。もう一度入社試験を受けられたらいかがでしょうか。http://t.co/pmpg57QyHZ

2013-11-18 23:23:39
小崎哲哉 @ozakitetsuya

【中日新聞「入社案内」より】整理記者:取材部門から刻々と流れてくる膨大な情報の中から読者に伝えるべき記事や写真を取捨選択(中略)「記事を生かすも殺すも整理次第」といわれ、ニュースの価値判断を的確に行うため卓抜した見識と幅広い知識を常に磨いています。

2013-11-18 23:24:09
小崎哲哉 @ozakitetsuya

【中日新聞「入社案内」より】校閲記者:記事の最終関門で、単に記事が正しい新聞用字・用語で書かれているかどうかだけでなく、定められた時間内に記事の内容の適否までを確かめなければなりません。幅広い常識と深い専門知識が求められます。紙面の「信頼」を支えている重要な部署です。

2013-11-18 23:24:15
小崎哲哉 @ozakitetsuya

【中日新聞「入社案内」より】電子編集記者:「地元のいま」をウェブで―。取材部門や通信社から流される記事を見極め、(中略)発信しています。新聞社のウェブは信頼なくしては成り立ちません。信頼を得るには、確かな記事を確実に伝える経験と広い知識が求められます。

2013-11-18 23:24:22
小崎哲哉 @ozakitetsuya

ちなみに、中日新聞社の社是は「真実・公正・進歩的」であるそうです。ご同慶の至りです。

2013-11-18 23:24:30
小崎哲哉 @ozakitetsuya

【中日新聞「入社案内」より】論説主幹メッセージ:記者の仕事とは何ですか、と聞かれることがあります。(中略)「権力に厳しく、人にやさしく」と答えるようにしています。権力に対する監視と批判の精神を忘れず、また人に対しては人を大切にするこころ(中略)この二つが新聞には肝心だと思います。

2013-11-18 23:23:55
小崎哲哉 @ozakitetsuya

【中日新聞「入社案内」より】社長あいさつ:的なくして矢を射らば、矢は虚しく宙に散る。的なくして舟を操らば、舟は虚しく流れに漂う。

2013-11-18 23:23:46
小崎哲哉 @ozakitetsuya

【中日新聞「入社案内」より】取材記者:「記者」と言われてまず連想するのが取材記者。関係者に直接会って話を聞く。文献を丹念に調べる。できる限り集めた情報の中から、確かなものを選び出して記事にまとめていきます。

2013-11-18 23:24:00
小崎哲哉 @ozakitetsuya

あ、重要なことを書き漏らしていた。文末には署名を入れること。「文責」という言葉、聞いたことがありますか?

2013-11-18 23:26:27