「職業に貴賤なし」の本当の意味を考える

「職業に貴賤なし」は正しいか。 「ある/ない」を巡る議論の正しい導き方を考えます。
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@yukokumusume

【1】連続ツイート「職業に貴賤なし。風俗も誇るべき立派な職業」と言われますが、本当に職業に貴賤はないのでしょうか。

2013-11-19 03:15:18
@yukokumusume

【2】誤った使い方であり、正すことが必要です。これは「江戸時代」の「ことわざ」であって、「渡る世間に鬼はなし」「人を見たら泥棒と思え」などと同じカテゴリーの言葉です。ことわざは含蓄のある言い伝えであり、気づきを得る様々な視点を提供する言葉です。

2013-11-19 03:15:33
@yukokumusume

【3】 客観的事実」や「唯一の真実」でもなければ「守るべき社会規範」や「国民の道徳」でもないのです。だからこそ 「渡る世間に鬼はなし」と「人を見たら泥棒と思え」のように反対の意味をもつ言葉が淘汰されずに継承されてきたのです。

2013-11-19 03:16:07
@yukokumusume

【4】 ことわざは自分の心の糧にする言葉であり、他人に強いる言葉ではないのです。風俗産業やAV業界であれば、そこで働く人々が静かに心の支えにしたとき生きて真実に変わる言葉であって、これを根拠に他人に説けば無用の議論を生み、心に疑義が生じて救いとしての価値をも失う言葉なのです。

2013-11-19 03:19:40
@yukokumusume

【5】言葉に捕らわれて売春を「人に誇れる立派な職業」と言い張る者には「では将来、日本の基幹産業として売春を奨励しても良いのですね」と問えばよい。売春は貴賤ではなく倫理を語るべき問題です。偽の親愛・恋愛を演じて異性を魅了し、客に少しでも多く使わせる事を良しとする職業の倫理を、です。

2013-11-19 04:39:11
@yukokumusume

【6】職業批判とその職業で生活する人々の人生否定は別の問題です。批判される側にとっては同じだと反論されたら「それはあなたが職業批判と人生否定を混同してるからだ」と反論すべき話です。「社員の若い女性が近所に後ろ指を指されて可哀想だから東電を批判するな」同様、反論せねば間違う話です。

2013-11-19 05:47:28
@yukokumusume

【7】職業に貴賤なし、が正しいか否かを論じることは、「犬も歩けば本当に棒に当たるのかどうか」「渡る世間に本当に鬼はいないと言えるのか」を論じるようなものです。そうともいえるし、そうでないともいえる。実際、そうである場合も、そうでない場合もある。そんなもんです。

2013-11-23 01:16:04