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「花火」の反対語は?――本当の国語力を高める授業の一例

この1週間やってきた授業を紹介します。 2014/3/29追記。
人文 授業 思考力 国語 教育 論理
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福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
「花火の反対語は?」で盛り上がっている1週間。ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集2 http://t.co/Di9ysFwDji のP.70に掲載されている問題。これは優れた問題だったなあと自画自賛。学校の教室でやっても盛り上がること請け合い。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
反対語は思考の要。【アはAだが、イはB】というのがあらゆる文章の基本構造。このAとBに入るのは、価値を表す抽象的な反対語。良い・悪い。明るい・暗い。速い・遅い。全体・部分。外的・内的。人工・自然…こういう言葉を学ぶにはこの本が最適 http://t.co/KWF05rMtQm
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
そういった既存の反対語を対比の軸としてオリジナルの反対語を作るというのが、ここ1週間やっている授業。楽しく、かつ、深い。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
こういう授業こそが国語力を真に育てるのであり、こういうテストこそが国語力を真に測れるのだ。長文読解問題も核となる部分は同じなのだが、読解の場合はその核のまわりに何重もの”壁”があるために、子どもたちはそこでつまずいてしまい、核にたどりつく前に終わってしまう。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
その壁とは、まず読字力(漢字力)であり、言葉という記号が意味する内容を知っていること(言葉の知識)であり、その意味内容を理解するために不可欠な体験的知識である。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
さらには、「抜き出し」「乱文整序」「脱文挿入」「選択肢消去」などといった、読解問題独自の「パズル」性を乗り越えるための処理能力が要求されるというのも、その壁の1つである。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
できるだけ剥き出しの思考力を計測したいのなら、漢字力が少なくても、体験的知識が少なくても、パズル処理力が低くても解けるようなシンプルな設問を与える必要がある。読解などという総合問題に依存しているうちは、能力を適正に測ることはできないし、能力を順調に育てることもできない。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
読解至上主義の国語教育の問題点と解決策を一挙にまとめた本がある。『国語が子どもをダメにする』(中公新書ラクレ) http://t.co/WcqXidurrB である。必読。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
【花火←→ろうそく】 観点:人の心を騒がすものと、落ち着かせるもの。(小5)
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
【花火←→スポーツの試合】 すべての客を楽しませるものと、客の半数を楽しませるもの。(中2)
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
【花火←→爆弾】 人を楽しませる火と、悲しませる火。(小6)
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
【花火←→飛行機雲】 一瞬で空から消えるものと、なかなか消えず空に残るもの。(小5)
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
【花火←→イルミネーション】 断続的な光か、連続的な光か。(高1)
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
まだまだあるがこんなもんにしておこう。こういった課題を通して与えた技術は、 1) 対比の観点を統一すること 2) ある程度狭い共通点の中で相違点を考えること 3) 動的・時間的・心理的観点で考えること など。あらゆる思考に転用できる技術。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
大和出版から出している「ふくしま式」の問題集4冊を使えば、こういう授業が縦横無尽にできるようになりますよ、先生方。

後日、同様の授業を行ったあとのツイート。

福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
常に反対語を考える。それだけで知的レベルが向上する。たとえば、「さくら」の反対語は何だろう、「忘れ物」の反対語は何だろう、「明るい」の反対語が「暗い」でないならば何だろう、「明るい」をマイナスイメージでとらえると反対語は何だろう、などと考えていく。今日の3コマめはそんな授業。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
いつか、『ユニーク反対語辞典』を作りたい。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
反対語を自作して遊ぶということが習慣化すると、読解にも確実に役立つ。たとえば今年の早大文化構想学部入試問題の評論文の1つでは、「語る」の反対語が「発見する」であり、「表現する」の反対語が「読む」であった。筆者は多くの場合、既存の反対語を使わず、こういうズレた反対語を使いたがる。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
日々反対語を自作している子の頭のなかでは、そういう文章を読んだとき自然に、「対比の観点を考える思考回路」が起動する。「筆者は、〈語る←→発見する〉と言っている。この観点はなんだろう?」と。すると、「発信←→受信」という観点が浮かんでくる。その瞬間、読解が一挙に「完成」する。
福嶋隆史/著書60万部超/ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo
たとえばさっきの授業で、「めがね」の反対語を「コンタクト」とした子がいた(小5)。それ自体はまあ一般的だが、その観点はなかなか鋭かった。「他人から見て印象が残るかどうか」。
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コメント

TM @TM_KG 2017-01-11 20:21:26
此れは個人的には興味深い。
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