@C6H5NH2 さんの「アイソン彗星・明るさの読み解き方」

倉敷科学センターの学芸員、アニリンさんこと三島さんによる、アイソン彗星についての解説です。
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三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方0】アイソン彗星を見たい!と思う人にとって、明るさは非常に気になること。メディアに踊る明るさの表現をうまく読み解けず、彗星が見えなかったという話もよく聞きます。明るさによって観測場所や手段を選択することはとても大切なことなので解説してみます。

2013-11-22 21:16:30
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方1】まずはアイソン彗星の概要。11月29日の太陽最接近を直前にして、肉眼でも観測できた報告も入り始めてきました。彗星はこの前後、太陽に近づきすぎて観測できなくなりますが、12月4日、5日あたりから再び観測できるようになると予想されています。

2013-11-22 21:17:50
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方2】天体の明るさは基本的に○等星とか○等級とかいう表現で表されます。だいたい同じ意味です。肉眼で見える限界は6等級。数字が小さいほど天体が明るいことを意味しています。つまり7等級では肉眼で見えず、4等級と3等級では後者の方が明るいことになります。

2013-11-22 21:18:46
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方3】メディアでよく見る「明るい彗星」という表現は、実はあまり客観性はなく、初心者に「夜空にピカッと見えるのか!」という誤解をよく与えます。ほとんどの彗星は非常に暗く、天文家は双眼鏡で見える以上の明るさになると「明るい彗星」と表現したりします。

2013-11-22 21:20:41
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方4】「肉眼彗星」という表現もありますが「6等級(目で見える限界の明るさ)より明るくなった」という意味で、だれもが肉眼で探せるようになったと受け止めるべきではありません。見え方の程度は「等級」の情報で判断するのが一番確実です。

2013-11-22 21:21:06
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方5】彗星が5~6等級の場合:天の川がよく見える郊外の暗い夜空の元で、経験豊かな天文家がようやく肉眼で見つけられる。初心者が自力で見つけるのはほとんど不可能。双眼鏡や倍率の低い望遠鏡、写真での観測がメイン。

2013-11-22 21:21:57
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方6】彗星が4等級の場合:天の川が淡く見えるぐらいの夜空で、初心者が自力でも見つけられるようになってくる。都市部で見つけることは難しい。見えても彗星の存在が分かる程度なので、しっかり彗星を楽しみたい場合は双眼鏡や倍率の低い望遠鏡を用意したい。

2013-11-22 21:22:32
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方7】彗星が2~3等級の場合:郊外では彗星の尾がうっすら伸びているのが分かる。都市部でも尾の存在が確認できることもある。都市部で観測する場合は双眼鏡や倍率の低い望遠鏡を用意したい。

2013-11-22 21:23:05
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方8】彗星が1等級以上の場合:だれでも夜空に彗星を見つけることができるようになる。特に郊外では、肉眼でも雄大な彗星の尾を楽しめるかもしれない。彗星の尾が淡い場合、都市部では尾が確認できない可能性もあり。

2013-11-22 21:23:35
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方9】まとめると、初心者が肉眼で楽しめるのは彗星が3等級より明るくなったとき。彗星の尾もしっかり楽しみたいという人は、彗星の明るさに関わらず、郊外の暗い夜空の元に出かけた方が満足できる結果が得られるといえます。

2013-11-22 21:24:38
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方10】もう一つ重要なのは「彗星の明るさ」とは彗星の頭の部分の明るさを指します。彗星の尾は頭よりもっと暗く、淡く伸びています。彗星の頭が明るくても尾が伸びなかったり、頭が暗くても長い尾が伸びる場合もあり、彗星によって個性が違います。

2013-11-22 21:26:17
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方11】1996年の百武彗星の時は、夜空を横切るほど長い尾が現れたにも関わらず、都市部から確認しただけで満足してしまった人がほとんどで、歴史的大彗星の勇姿を見逃してしまったという残念な例もあります。 http://t.co/aUcNkz0o2O

2013-11-22 21:27:37
三島和久・アニリン・レモンパスタ部 @C6H5NH2

【アイソン彗星:明るさの読み解き方12】彗星の魅力はやはり長い尾。彗星の魅力を存分に味わうためにも、彗星の明るさに関わらず、可能な範囲で夜空の暗い場所に移動しての観測に挑戦なさってみてください。これらの解説がみなさんのよりよい観測の手助けになるものとなれば、とても嬉しく思います。

2013-11-22 21:29:44

コメント

Hira@ビール好きの怪しいオヤヂ @hhhira 2013年11月22日
良いまとめだと思いますが、影響力の大きさを考えるに、早い段階でこれに相当する内容を国立天文台が発信すべきだったという恨みが残る、とあえて言っておきたいですね。
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あるぺ☆ @alpe_terashima 2013年11月23日
hhhira 確かに、国立天文台がここまで噛み砕いてもいいような気がしますね。ただ、マスコミのアイソン彗星報道を見る限り、仮に発信しても流さないでしょうけど。
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あるぺ☆ @alpe_terashima 2013年11月23日
あと、このまとめに追記するなら、彗星は恒星よりもボンヤリとしているので、体感的な等級が普通の星よりも1~2等は落ちる事も説明して欲しかった。まとめ中では4等級の彗星が「初心者でも自力で分かる」と書いてあるけど、多分無理じゃないかな。
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luckdragon2009(rt多) @rt_luckdragon 2013年11月23日
星座早見盤と、星雲、星団記載した全天恒星図を用意できると、色々楽しめますけど、普通の人はそこまでしないかな。 こういう機会に天文学に目覚める少年少女も居るので、馬鹿に出来ませんけど。
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luckdragon2009(rt多) @rt_luckdragon 2013年11月23日
アイソン彗星の太陽最接近まで1週間 この週末は水星と土星が目印 (アストロアーツの記事) http://www.astroarts.co.jp/news/2013/11/22ison/index-j.shtml
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