茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1097回【なぜツイッターを使い続けるか】連続ツイート
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連続ツイート第1097回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日、上杉隆(@uesugitakashi )としゃべりながら、考えていたこと。
2013-11-22 06:14:36つさ(1)上杉隆に久しぶりに会った。週刊新潮に彼が書く記事の取材だった。それで、その記事の趣旨は、どうも最近ツイッターなどのSNSが困ったことになっていて、やめてしまう人も多い、ということのようだった。それで、ぼくは、「へえ、そんなにやめているの?」と聞いたら、
2013-11-22 06:15:41つさ(2)あの人も、この人も、やめている、あるいは書かなくなっている、あるいは、PRだけに使うようになっている、議論をしなくなっている、みたいなことを言った。なるほどねえ、と僕は思った。そしたら、上杉が、「茂木さんは、ツイッターのサバイバーです」みたいなことを言う。
2013-11-22 06:16:27つさ(3)それで、週刊新潮の許正志さんもいっしょになって、「なんで、茂木さんは、ツイッターを使い続けているのですか」なんて聞くから、そうだなあ、と私のツイッター歴をふり返ってみると、さまざまなことが、走馬燈のようによみがえってきた、冬の東京の午後だった。
2013-11-22 06:18:03つさ(4)いわゆる「炎上」は、何度も経験している。一番ひどかった炎上は、フジテレビの韓流ドラマの件のときだろう。上杉隆の件でも、何度か炎上している。その度に、それなりに大変だったが、一方で、最初はびっくりしても、そのうちに、炎上で来るコメントが、予想できるようになってくる。
2013-11-22 06:19:22つさ(5)それと、統計学の問題。テレビ局の人は、よく、「でも、世論は**が圧倒的なんです」と言うけど、それは、その意見を持つ人が連絡してくる確率が高いからで、実際には、さまざまな意見の人がいて、でも、別の意見の人は、あまりテレビ局に文句を言わないだけの話であることも多い。
2013-11-22 06:20:27つさ(6)つまり、私の場合、炎上を経験しても、一つにはそのコメントの内容がある程度の分布で予想できるものであること、それと、どんな意見の人がどれくらいの頻度で発言するかという確率論の問題から、燃えさかる炎の中でも、比較的冷静に、事態を眺めているようなのである。
2013-11-22 06:21:41つさ(7)上杉が、「茂木さんは強いんですよ」と言うから、「そうかもしれないねえ」と言っておいた。確かに、中学生なんかが、ツイッターデビューして、素朴なツイートをして、ぼくが返すと、さっそくへんなやつらに絡まれているのを見ると、心が痛む。こっちは、もうテフロン加工だ。
2013-11-22 06:22:34つさ(8)で、なぜツイッターを使い続けるのですか、と聞かれたから、まだ諦めていないからじゃないかな、と答えた。偏差値入試の問題、新卒一括採用の問題、連帯保証人の問題など、ぼくがおかしいと感じる日本の現状について情報発信をして、その反響をいただくには、ツイッターは最適なメディアだ。
2013-11-22 06:23:37つさ(9)その一方で、上杉隆が言うように、ツイッターを止めてしまった、あるいは使い方を変えてしまった人たちも、確かにいるのかもしれない。それは大変だったなあ、と思うし、その決断は一つのあり方なのだろうと思う。ぼくは、ツイッターサバイバーとして、まだ当分ここの空間で生きていきます。
2013-11-22 06:24:41