嫉妬

綺羅(@kiraboshi219)さんによる薄桜鬼の創作小説、第2弾です。 ~内容~ 千鶴、となかなか呼べなくて、想いを押さえ続けてきた斎藤が、 新選組時代を振り返り、仲間への小さな嫉妬を呟きます。 続きを読む
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🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

「雪村くん、少し手伝ってもらえるだろうか」 実直な願いを断ったことは一度もないだろう。

2013-11-23 23:02:58
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

「雪村くん、お土産を差し上げます」 とても嬉しそうに受け取っていたな。

2013-11-23 23:03:08
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

「雪村くん、君は新選組を影で支える立派な人です」 きっと最高の褒め言葉だったに違いない。

2013-11-23 23:03:20
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

「雪村くんはきっと良いお嫁さんになれるだろうねえ」 誰からもそう思ってもらいたい。

2013-11-23 23:03:31
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

「千鶴ちゃん、たまには一緒に飲まないか?男三人ってのも華がなくてよ」 頼むから誘わないでくれ。

2013-11-23 23:03:42
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

「千鶴、オレの隊服どこ置いたか知らない?」 なにゆえそのようなことまで知っていたのか。

2013-11-23 23:03:53
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

「おめえの笑顔を見てると、こっちまでしあわせな気分になってくるよ、千鶴」 あまり優しい言葉で誘惑しないでほしいものだ。

2013-11-23 23:04:03
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

「あんまり勝手なことしてると、斬っちゃうよ、千鶴ちゃん」 切り結んででもおまえを守ると見張っていたのだぞ。

2013-11-23 23:04:15
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

「千鶴の淹れる茶は悪くない」 俺もそう思います。

2013-11-23 23:04:25
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

五度目の名前を、今こんなにも大切に想う。

2013-11-23 23:04:51
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

新選組の隊士として呼ばれる名前より、 一人の男として呼ばれる名前のほうが、 ずっとずっと、おまえに近い。

2013-11-23 23:05:02
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

一からはじめた男の名前を、こんなにも愛しそうに呼んでくれる。

2013-11-23 23:05:15
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

千の願いを叶える名前を持つひとよ。 俺の願いはただ一つ。

2013-11-23 23:05:35
🐿 綺 羅 🦭 @thrianta_satin

ずっと隣に、いて欲しい。 了。

2013-11-23 23:05:56