本田由紀(@hahaguma)氏によるブラック企業対策プロジェクト発足シンポジウムに関する連続TW

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本田由紀 @hahaguma

昨日のブラック企業対策プロジェクト発足シンポにおける会場からの質問の1つに「いやなら辞めればいい、という意見にどう答えるか」と。シンポジストからの答えを集約すれば、第一に、雇用保険や転職市場が整備されていない日本では、辞めることは個人にとってはきわめて高リスク・高コストである。→

2013-11-24 16:07:03
本田由紀 @hahaguma

→第二に、その個人が仮に辞めたとして、その企業の酷い労働条件は是正されず、辞めずに残った従業員や新しく採用された従業員が苦しみ続けることになる。「いやなら辞めればいい」という、状況を個々人の自己責任に帰す発想は、社会的な問題を改善・変革してゆくことにつながらない。

2013-11-24 16:11:16
本田由紀 @hahaguma

→心身に大きなダメージを受けるよりは辞めたほうがいいこともあろう。その場合でも、その当事者とともに/当事者に代わって、企業の働かせ方を正してゆく存在が必要。相談・福祉・医療・教育・人事など各分野にネットワークを広げることで、被害者を受け止め、加害者を攻囲してゆく運動が求められる。

2013-11-24 16:15:24
本田由紀 @hahaguma

あと印象に残っているのは、基調講演などの中で、労組や労働弁護団に留まらず幅広い人々が参加して仕事の世界の問題に取り組んでいく動きは日本では今回のプロジェクトが初めてだということ。裏返せば、それほど企業への信頼が高く、ある意味お任せでやってきたということ。しかし状況は変化した。

2013-11-24 16:29:12
本田由紀 @hahaguma

そして、ブラック企業対策プロジェクトは大きなマイナスの値を正常すなわちゼロに戻していく取り組みだが、長引く閉塞に対してプラスのベクトルを持ち込んでいかなければならないという社会情勢のもとでは、ゼロの先にプラスを提起していくことも必要であり、それもすでに課題として視野に入っている。

2013-11-24 16:32:32
本田由紀 @hahaguma

会場には奨学金問題に取り組んでいる方もいらしていた。終了後の立ち話では、ブラック企業問題と奨学金問題は切り離せない関係にあると。奨学金を返済するためにブラック企業でも就職して働き続けなければならない。それだけでなく、就職率を気にする教育機関も、あるいは保護者も、深く関わっている。

2013-11-24 16:37:53
本田由紀 @hahaguma

私たちの息子が、娘が、学生が、生徒が、つぶされずにまっとうに働き生活することができる状況をどう創り出していくか。このプロジェクトはそう問いかけ、呼びかけ合って動き出している。http://t.co/GtUl06PkRg

2013-11-24 16:45:23
本田由紀 @hahaguma

あとまあ、単純にいろいろ面白い。参加者は仕事や立場によって、服や話し方からして違うし、参加しているうちに自他の特徴や自分に足りないものを苦笑しつつ意識せざるをえなくなる。他の論点に関しては議論し始めれば対立もあるだろう。でもプロジェクトの趣旨についてははっきりと共通認識がある。

2013-11-24 16:56:41
本田由紀 @hahaguma

この問題に関心をお持ちの高校や大学の教員の方々、キャリアセンターやハローワークやサポステなどの職員の方々、弁護士・社労士・社会福祉士・医師など専門職の方々、大学生やお仕事をお持ちの方々、ぜひHPをのぞいて「見分け方」冊子などもご利用いただき、必要ならご連絡いただければと思います。

2013-11-24 17:24:53