アメリカ・アマゾンさんが「けいおん!」について語っております

普段アニメを全く見ないのだけれど、以前よくTLで目にしていた「けいおん」というアニメ作品に興味を持って、鑑賞してみた。今さっき第一期(?)を見終わったところだが、何というかこれはちょっと凄い。ちょっと凄いって何だよその感想はと思われるだろうけれど、この感情はうまく言葉にできない。
2010-10-14 02:25:14
まずこの作品を覆っている幸福感が素晴らしい。不安の影のようなものが何ひとつとしてない(とはいえ、まだ途中だからこの後どうなるかわからないが)。フリーザもセルも出てきそうにないのだ。男性キャラを徹底的に排除したこうした世界観て、男性向け(?)アニメのマーケットでは普通なのだろうか?
2010-10-14 02:29:00
とはいえ、今「男性向け」と表現したのは自分でも少し違和感があって、おそらくキャラごとに固定のファンが付いているのだろうとは思うがベクトルは決してマニアックな方向へは向かっておらず、むしろ僕みたいな普段アニメを見ない人間にも充分開かれていると思う。そこが「けいおん」の凄いところで、
2010-10-14 02:33:41
あのメンバーの性格付け、アニメーション(これがまた見事で本当によく動く! …て、あれくらい動くのって最近のアニメでは普通なのかな?)を目の当たりにすれば、誰だって一人くらい主演メンバーで気に入るキャラクターが生まれるハズだ。僕も田井中 律というキャラがとても気に入ってしまった…
2010-10-14 02:41:14
けいおんに関してはまだもやもやしているというか、最後まで見てないだけに非常にふわふわした事をつぶやいているのは百も承知なのだけれど、わからない感みたいなものに包まれたこの間こそが最も作品の恩恵を得られている時間なのかもしれない。一つだけ言えるのは僕の出遅れ感、かなり恥ずかしい…。
2010-10-14 02:56:46
あと驚いたのは声優さん!キャラが気に入って声優のホームページを覗くだなんていよいよ自分も踏み出したなと感じるが、主演メンバーの声優さん達がみんな若くて可愛くてびっくりした。声優というと真っ先に大山のぶ代さんが浮かぶから、ちょっと見てはいけないものを見た気になった…のぶ代に対して。
2010-10-14 03:11:43
相変わらず「けいおん!」をちびちびと見ています。2期に入ってからふと思ったのだけれど、唯はキャラクターとして少々立ちすぎてしまった感がある。アニメと疎遠だった僕がけいおんに割とすんなり入れたのは、彼女達がある種のリアリティーをもって(という言い方はずるいか…)いたからではないか。
2010-10-15 01:50:42
ここで言うリアリティーというのはアニメキャラとしてのデフォルメが始まっていない状態のことで、唯に限らず他のメンバーも意図的に「アニメ世界の子たち」という印象を回避するよう演出されていた気がする。手っ取り早く言えば「こちらの世界にもいそう」な感じというか…そう思わせる舞台装置として
2010-10-15 01:54:29
ものすごく上手く機能しているのが「部室でお茶する」なのではないかと思った。僕がけいおんに触れて一番始めにハッとしたのもまさにこの点で、彼女たちに「バンドの練習はせずにお茶」をさせるというアイデアは本当にスゴい。舞台がグンと近づくような設計であり、だからこそ敷居も下がって僕のような
2010-10-15 01:58:50
アニメの文化に疎い人間も、彼女達を日常の延長のような気分で迎え入れることが出来たのではないか。ただ、始めにも書いたように彼女達もかなり分かりやすい形でデフォルメが進んでいて、唯に関しては僕の中ではもう完全に「向こうの世界の人」という印象が強くなっており、澪もそれに近いように思う。
2010-10-15 02:07:06
ただそんな中で「おお!?」と思ったのが梓の存在で、僕はけいおんという作品はアニメキャラとして向こうの世界へ巣立っていく人々を、梓(こっち側の世界の人)の視点で見守る物語なのかと結構本気で思っていた…。が、どうやらそういうわけでもなく、梓自身も順調にデフォルメが進んでいるようだ…。
2010-10-15 02:11:04
と、そんな中こっちの世界にちゃっかり踏みとどまっているようにも感じられるのが律で、僕が昨晩律を好きなキャラとして挙げたのもそういった部分が残っているからかもしれない。またぐだぐだしたつぶやきで我ながら嫌になるけど、2期の途中まで観た感想は大体こんな感じ。とにかく続きが楽しみです!
2010-10-15 02:18:38
@America_Amazon さんのけいおん話これっぽい http://d.hatena.ne.jp/seiunn3032/20100517/1274101092
2010-10-15 02:17:54
ようやく今「けいおん!」を見終え、これまで深夜にぐだぐだと呟いてきた事が更に形のないぐにゃぐにゃしたものになって、作品の感動と自分の思考のバランスが取れなくてぐるぐるしています。本当はある程度考えをまとめてから呟くべきだとは思いますが、今ふつふつと湧き上がってきているこの感じを
2010-10-18 00:53:21
そのまま言葉にしたほうが(自分にとって)スッキリしそうな予感があるので、申し訳ないですがだらだらと呟きます。これまで呟いてきた事と見終えた後で感じた事を少々強引にまとめてしまうと、けいおんは「現実の延長から始まった世界が非日常へ振り切れていく」物語だったのかなぁと強く感じていて、
2010-10-18 00:57:58
僕自身が予想していた展開というか構成は、これといった取り柄もない女の子(唯)が軽音楽に出会う(幼なじみの友達を用意し、唯が昔からダメな子であった事を強調=唯の成長譚を示唆)→仲間との出会い、成長(非日常の始まり)→進路問題に直面(日常の侵攻)→学園祭ライブの成功(非日常の終焉)→
2010-10-18 01:09:58
→卒業、それぞれの道へ…(非日常から日常への回帰)だったのだけれど、全員が同じ女子大へ進むというとびきりのファンタジーが提示された時点でこの予想はたち消え、同時に4人へ目を向けるよりも「見送る側である梓の視点」で物語を追うほうが面白そうだぞと思うようになった。そういえば梓に関して
2010-10-18 01:16:20
興味深いのが2期の20話、4人には最後となる学園祭ライブへ向かうために律、唯、梓の順で階段を下りていくシーンで、この時カメラは律と唯の後頭部を捉えており、つまり完全に梓の目線で世界を見ている状態になっている(たぶん)。ほんの数秒のシーンだけれどこの演出は最高に効いていて、それは
2010-10-18 01:24:46
視聴者=梓である事を示唆し「これからあなたと一緒にライブです」というメッセージを伝えてくれているからではないかと思った。あのシーンを見た僕が感極まって家の廊下を号泣しながら駆け下りたのは言うまでもない。更にニクいのがこの回でメンバーはライブ後に涙を流すのだけど、梓だけが最終回への
2010-10-18 01:31:39
伏線のために涙を見せない。梓(=視聴者)はまだ、ここでは泣いてはいけないのだ。そして迎えた最終回、梓はこらえきれず涙をこぼしながら視聴者の言葉をそのまま4人に伝える、「卒業しないでください」と…。僕は彼女のこの台詞に感動し、全身の毛穴から涙を放出して体が真っ二つに裂けてしまった。
2010-10-18 01:36:06
ラストは梓に向けて4人が唄うといった反則技も飛び出し、僕も漬物石だった前世の記憶を思い出すほど深く感動した次第だ。もう本当に心の底から満足したけれど、まだしばらくの間は日常の先にあるあの非日常を思い出しそうです。きっと、この言葉と一緒に。「ちょっと休憩する?お茶でもいれよっか?」
2010-10-18 01:40:47
……なんか途中からぐだぐだを通り越して悪ふざけになった感がありますが、とにかく!僕の中でけいおんは非日常の世界が優しく日常(現実の世界)を照らしてくれるような作品でした。ツイッターで目にしていなければおそらく興味をもたなかったであろう事を考えれば、みなさんには心から感謝です!
2010-10-18 01:59:02