薬学たんのプチ解説集
- Yakugakutan
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目次
1.グランダキシン
2.リーマス誕生秘話
3.お屠蘇ってなあに?
4.マラチオンの毒性
5.インフルエンザの治療薬
6.君臣佐使について
・グランダキシン
あっ、そうだ 以前ツイートでリクエストされたグランダキシンについて………これはほとんど準備なしでも多分お話できるんで……
2013-11-29 22:59:07グランダキシンは、一般名でトフィソパムというお薬で、自律神経失調症や更年期障害における、自律神経の症状に効くお薬です! メイラックスやセルシン、レキソタンやデパスと同じ、ベンゾジアゼピン系と呼ばれるお薬ですが、自律神経に働きかけるという点で、特徴的なお薬ですね!
2013-11-29 23:05:31ところで自律神経ってなんだろう? 自律神経は、名前のとおり神経の一種ですが、皆さん神経についてよく理解していますか?
2013-11-29 23:13:13神経は、中枢神経と末梢神経の2つに分けられます 簡単に言ってしまえば、中枢神経は脳と脊髄のこと、末梢神経はそれ以外の神経(中学理科で出てくる運動神経とか感覚神経とか)のことですね!
2013-11-29 23:18:53自律神経は、私たちの意思とは無関係に機能して、臓器や血管、気管支、筋肉など、ほとんど全身の働きをコントロールしています!
2013-11-29 23:35:19さらに、自律神経には交感神経と副交感神経の二種類があります! これらは大雑把に言うと真逆の機能を持っています 交感神経は心拍数を上げたり、気管支を拡張したりと、闘争や逃走をする際によく働き、副交感神経は逆にリラックスするときによく働きます!
2013-11-29 23:40:39この交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、運動していないのに動機がしたり、息苦しくなったり、めまいがしたりと様々な症状が出てしまいます 所謂自律神経のバランスが崩れている状態ですね!
2013-11-29 23:50:35グランダキシンは副作用も少なく、臨床での経験も豊富で、自律神経失調症にかなり有効であることがデータとして示されています! ジェネリック医薬品は約15種類出ていて、一回分が6円弱のものまであります!
2013-11-29 23:56:54しかし、効き目は弱く感じる人もいるかもしれませんし、作用時間が短く、突然服用を中止したり、過剰に服用することで離脱症状や依存症になってしまう可能性もあります それから、お酒とも相性が良くないですね!
2013-11-29 23:59:23以上がグランダキシンの特徴です! 自律神経を整えるちょっぴり特殊なお薬で、マイルドな効果と副作用を持っていますが、しっかり使えば強い味方になりうる! それがグランダキシンですね!
2013-11-30 00:00:52ちなみにグランダキシンと飲み合わせが悪いのは、免疫を抑制する作用を持つお薬のプログラフ、それから他の精神安定薬や抗うつ薬、そしてアルコールといったところですね!
2013-11-30 00:05:44・リーマス誕生秘話
事の発端
@Yakugakutan 絶対に炭酸Liでは勝負したくない…!リチウムは「ビッグバン」から「有効量を鑑みて実質的に」発生した最も重い元素よ!実質的にってところがポイントで、理論上はホウ素まで合成可能なんだけど不安定なのと合成機会の少なさから尋常でない微量しか合成できなかったの。
2013-12-31 22:57:31@gensogaku ふっふっふ、リーマス語ります?笑 水素化アルミニウムリチウムでもいいんですよ~(*´ω`*)♪ そして、全く知らないネタが来ましたね…………さすが元素学たんです! 勉強になりました! ありがとうございます♪
2013-12-31 23:00:43元素学たんに代わってリーマスについて
仕方ないですねぇ、ではさくっとリーマスお話しましょうか! リーマスといえば、炭酸リチウムのことで、躁うつ病なんかに使いますよね! この子の誕生秘話って、知っていますか?
2013-12-31 23:08:22まず基礎知識 リーマスにはリチウムという元素が用いられており、このリチウムは1817年に発見されました 19世紀の後半から、神経の活動を抑えてくれるとして用いられてきましたが、ちょっとインチキ臭いといった具合で、具体的に検証されたわけではありませんでした
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