被ばく影響がないことを実証するための検査

・給食一食丸ごと検査 ・福島米全袋検査 ・甲状腺エコー検査 ・BABYSCAN
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

BABYSCANは、給食一食丸ごと検査(陰膳検査)と同じように、被ばく影響がないことを証明するための検査だ。科学的に(リスク評価として)間違っていないし、政治的に(リスク管理として)やってはならないことではない。しかし釈然としない。加害行為を肯定あるいは免責しているからだろうか。

2013-11-30 07:46:27
早川由紀夫 @HayakawaYukio

被ばく影響があることを実証するための検査と、被ばく影響がないことを実証するための検査。この二つの検査は両立するのか。どちらか一方だけではだめで、両方をしないといけないのか。ここのところの考え方が私にはまだわからない。

2013-11-30 07:48:17
早川由紀夫 @HayakawaYukio

被ばく影響がないことを実証するための検査を、汚染地の行政とマスメディアが歓迎するだろうことは容易によそうできる。さて、住民はどうなのだろうか。歓迎しているのか。

2013-11-30 07:49:42
早川由紀夫 @HayakawaYukio

テレビ福島に出てきた保護者は、子どもには福島のものは食べさせていないという。汚染地であるの認識はあるとみえる。それでいて、あるいはそれだからこそ、被ばくの影響がないことを実証するための検査を欲している。 http://t.co/cgBunWf9ug

2013-11-30 07:53:59
早川由紀夫 @HayakawaYukio

被ばく影響がないことを実証するための検査は、個人の利益よりも共同体の利益を優先させる考えで実施されている。共同体を維持継続することが至上命題だ。給食一食丸ごと検査、BABYSCAN(乳幼児の体の放射能汚染検査)のほかに、甲状腺エコー検査もそれに分類できる。

2013-11-30 07:58:50
早川由紀夫 @HayakawaYukio

2011年に私が何度もツイートした「福島県知事のポスト、早く廃止すればいいのに。」と対極に位置する考え方だ。

2013-11-30 07:59:54
早川由紀夫 @HayakawaYukio

被ばくの影響があることを実証するための検査の例:市民測定所における食品検査・土壌検査、私の放射能マップ

2013-11-30 08:05:26
早川由紀夫 @HayakawaYukio

いっぽう厚労省による食品検査集計(検査主体は各自治体)は、被ばくの影響がないことを実証するため。

2013-11-30 08:06:27
早川由紀夫 @HayakawaYukio

被ばく影響がないことを実証するための検査は、これからの被ばく軽減につながらない。一方、被ばく影響があることを実証するための検査は、これからの被ばく軽減につながる。被ばくを避ける行為をとるかとらないかのリスク管理が真逆だ。

2013-11-30 08:36:40
早川由紀夫 @HayakawaYukio

福島のものを子どもに食べさせない保護者がBABYSCANを待ち望んで、子どもにそれを受けさせようと欲するのは、よく考えると矛盾している。(この矛盾はよく考えないとわからない)

2013-11-30 08:38:03
早川由紀夫 @HayakawaYukio

子どもに福島のものを食べさせていないなら、BABYSCANを受けさせてどんな結果を得ても何も変わらない。つまり受けさせる意味がない。福島のものを食べさせている子どもにBABYSCANを受けさせて親が安心するなら、親に利益が生じる。

2013-11-30 08:51:36

12月3日

ryugo hayano @hayano

BABYSCAN【福島で無料乳幼児内部被曝検査始まる 34人全員が不検出 (sankei)】http://t.co/HIE2yH1kHL (詳しい)

2013-12-03 08:07:40

福島で無料乳幼児内部被曝検査始まる 34人全員が不検出(産経新聞)

2013.12.3 02:02

 平田村のひらた中央病院で2日、乳幼児の内部被曝(ひばく)を測定する検査装置「BABY SCAN」(ベイビースキャン)による検査が始まった。乳幼児向けの内部被曝検査装置の開発に成功したのは世界で初めて。同病院は測定を希望する乳幼児に対して、無料で検査を実施する。

 検査初日は、午前中だけで生後6カ月から5歳までの乳幼児34人を測定し、全員が不検出だった。

 ベイビースキャンは、東京大学の早野龍五教授と、ひらた中央病院の震災復興支援放射能対策研究所、放射線測定機器メーカー「キャンベラジャパン」が共同で開発した。放射性セシウムの検出最小値(検出限界)を、従来の検査装置(ホールボディーカウンター)の1人当たり約300ベクレルから約50ベクレルにまで向上。精度が上がったことで、体が小さい乳幼児についても、正確な測定が可能となった。

 ベイビースキャンは、乳幼児から身長約130センチまでの子供が対象。正確に測るために、検出器を従来タイプの2つから4つに増やし、計測時間を2分から4分に伸ばした。乳幼児が飽きずに検査をできるよう横になったまま計測でき、検査中にタブレット型端末「iPad」(アイパッド)でアニメなどを見ることができるようにした。

 早野教授は2日、同病院で会見し、「大人の検出率も2%を切っており、内部被曝のリスクは非常に低いが、子供を測ってほしいという声は根強い。自分の子供については、目で見て確認して納得してもらうのがいい。計測するうちにこの食生活で大丈夫なんだなと納得できると思う」と話した。

 開発費用は8500万円。月に1千人を検査した場合、維持費用は1千万円近くかかるという。検査は全て無料で行うため、同病院と同研究所の運営費や寄付でまかなっている。

 同病院の佐川文彦理事長は「(費用の)支援を県と国に働きかけてはいるが、県からは回答がない。県内の0~1歳児2万人の検査を目指している。原発事故は福島県民には一切過失がないから無料にしている。ただ、われわれも限界があるので、協力をお願いしたい」と話した。問い合わせは、同研究所(電)0247・57・5012。

早川由紀夫 @HayakawaYukio

↑ 被ばく影響がないことを知って親が安心するための検査だ。

2013-12-03 08:39:33
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「被ばく影響は(ほとんど)ないはず」を科学的に理論的に説明するとことと、個々に実測して実験的にそう実証することは、どちらが被ばく者にとって望ましい科学であろうか。理論よりも実験が優先するだろうか。実験結果があれば、理論はどうでもよいだろうか。理論があれば実験はいらないだろうか。

2013-12-03 08:48:54
早川由紀夫 @HayakawaYukio

被ばく影響がないことを実証するための検査が行われている間は、その地域で被ばく影響が心配されるということなのだろう。

2013-12-03 08:52:33
早川由紀夫 @HayakawaYukio

ただBABYSCANは、甲状腺エコー検査と違って、被験者に害毒を及ぼすことはないようにみえる。もし検出限界を超えても、食生活を改善して再び検査すれば望む安心は得られると思われる。

2013-12-03 09:22:24
早川由紀夫 @HayakawaYukio

RT @kikumaco: いくら無料とはいえ、測っても何も出ないだろうとあらかじめ分かってるBABYSCANに予約が1000人というのが、問題の本質を表しているように思う。分かっていても測って安心したいというのは、気持ちの問題なのでどうしようもない

2013-12-03 15:30:44
早川由紀夫 @HayakawaYukio

受診者は無料だが、検査費用はかかる。報道によると「月に1千人を検査した場合、維持費用は1千万円近くかかる」という。「同病院と同研究所の運営費や寄付でまかなっている」というから、村費と寄付でやっているのだろう。県と国からの援助は(まだ)ないという。

2013-12-03 15:33:18
早川由紀夫 @HayakawaYukio

県あるいは国から税金を投入するとなるとまた違ってくるが、現時点では必要な人が自分で経費負担してやっているようだから、他者があれこれ言うことではなさそうだ。

2013-12-03 15:34:19
早川由紀夫 @HayakawaYukio

理ではなく情で、安心してもらうために科学を使うのは、いままでなかった新しい科学の使い方だ。これを科学者がやってよいか(やるべきか)どうかは微妙だ。行政や営利企業がやるならまったく問題なかろう。

2013-12-03 15:37:32

2014年1月18日

早川由紀夫 @HayakawaYukio

あのとき「100ミリシーベルトまで安全」と言って社会不安を解消することを是とするか、できる限り被ばくを避ける行動を是とするか。これもひとによる。考え方による。これは、リスク評価ではなくリスク管理だ。私は後者の考えと行動を広めることに努めた。山下俊一は前者を広めた。

2014-01-18 09:18:19
早川由紀夫 @HayakawaYukio

安心のための検査。安心は感情だ。しかし検査は理屈だ。理屈で感情を抑え込もうとするのは無理。やめたほうがよい。甲状腺検査とか、子どもの被ばく量測定とか。安心を求めたいなら、理屈抜きのカウンセリングに頼るのがよい。

2014-01-18 21:30:47