教育の現場への”不当”な政治の介入を防ぎたい(都立七生養護学校の例から)
性教育非難は「不当な支配」 都議らへの賠償命令確定 - 47NEWS(よんななニュース) http://t.co/oczpLPNoXA
2013-11-30 09:57:5397年に在校生同士が性的関係を持ったことを問題視し、都立七生養護学校は保護者との協議を重ね、歌や人形を使い、生徒らに男女の体の仕組みを教える独自のプログラムを導入した。知的障害を抱える児童の性の問題に悩んでいた全国の養護学校からも、この性教育プログラムは注目を浴びることとなった。
2013-11-30 09:58:40この性教育プログラムに対し、都議会議員の土屋氏、古賀氏、田代氏ら保守系議員が、不適切で行きすぎた性教育だとし介入しようとした。彼らは視察と称し、産経新聞の記者を引き連れて七生擁護学校に現れ、学校側に無断で資料を押収しようとし、教員をやめさせてやる、などという意味の恫喝を行った。
2013-11-30 09:59:07都教委は学校側の性教育を不適切と認定し、教材を没収。当時の校長を別件で懲戒処分(教諭への降格と停職1ヶ月)とし、性教育にかかわった教員31名を、やはり性教育プログラムとは関係のない理由で厳重注意処分とした。なお、この校長に対する処分は裁量権の乱用として、違法判決が確定している。
2013-11-30 09:59:26過激な性教育批判はジェンダーフリー批判とあいまり、道徳を破壊し家族制度を崩壊させるなどといったよくわからない議論を呼んだ。05年には「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」が立ち上げられた。座長は安倍晋三、事務局長に山谷えり子。豪華な(?)メンバーである。
2013-11-30 10:09:24以上、ウィキを駆使して事件の経緯をまとめてみたが、ぼくが気になるのは、七生校に対する過激な性教育批判が、ジェンダーフリーに対する批判へとシフトするところである。彼らの行きすぎた性教育批判は、ジェンダーを教えることなく、男女の身体性を教えることに対する不快感が根本にあるらしいのだ。
2013-11-30 10:33:48こうした性教育に対する保守系議員からのバッシングの背後にあるのはたぶん、「社会的な性」を教え込むのよりも先に「身体的な性」を教えることは、子供たちに男女の固定的役割分業意識をスムーズに受忍させるための障害になりかねないし、家族制度の崩壊を招く…みたいな意識があるのだろう。
2013-11-30 10:34:11知的障害を持つ児童の中には、「性」に対する知識不足から、性的な 暴行の被害にあっていてもそのことの意味を理解できないでいる子供たちがいるということも事実だ。彼ら、彼女らに対し、自身の身体的な性について知ってもらうため、苦心の末にたどり着いたのが、七生校の性教育プログラムである。
2013-11-30 10:42:07今回の裁判で、視察と称してマスコミを引き連れて学校側を恫喝し、権力を振りかざし一方的に資料を押収した都議会議員3名の行動について、裁判所が「教育への介入で不当な支配に当たる」と認定したわけである。
2013-11-30 10:49:07教員の日々の創意や工夫が、声が大きいだけの恫喝議員によって潰されてしまう。政府は教育再生だと鼻息荒いけれども、はたして現場の声を積極的に聞こうとしているだろうか。教科書採択の問題もそうだが、現場の声を無視してでもイデオロギーを果たしたい、という勢力が跋扈していて、嫌な感じがする。
2013-11-30 10:56:49TLから拾った関連ツイート。
都立七生養護学校の先生たちが、心をこめて作った性教育のプログラム。この弾圧のせいで、実施できないまま、消えてしまった。知的障害を持つ子にとって、きちんとした知識を持てないことは悲劇。加害医も被害者にも容易になり得る。教育の機会を奪ったのは、東京都義ら! @narapress
2013-11-29 22:07:07障害児って性犯罪の犠牲になりやすいので、養護学校の教諭が性教育に熱心になるのは当然のことなんだよな。
2013-11-29 23:05:08土屋たかゆきが,知的障害児の性犯罪への脆弱性について全く知識も意識もなかったのは間違いない。なにしろ当時、本人にこの件では直接会話している。何時間か一緒に居たな。
2013-11-29 23:27:24七生養護学校事件もひでえ事件だったなあ。工夫して性教育をしている養護学校に土屋たかゆき等クズウヨ都議が学校に乗り込んで難癖つけて先生を処分させた事件。石原慎太郎も土屋を後押しした。こいつら高い給料もらって他人の仕事の邪魔しかやってない。
2013-11-30 03:42:36