【二次創作な】ゲームブック「虚構のクロコニンジャ」エピソード1

ニンジャスレイヤー(@njslyr)を題材にしたアンオフィシャルゲームブックです。先にプロローグ(http://togetter.com/li/596989)をお読みください。
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欺瞞動画の会社 @naclaqns

ニンジャスレイヤーアンオフィシャルノベルゲームブック「虚構のクロコニンジャ」より:「レイジ・アゲンスト・トーフ」

2013-11-30 17:30:47
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【1】 闇夜、煤煙、重金属酸性雨。オハナ・バロウの空はひたすらに黒い。雨脚は強く、稲光はわざとらしいフラッシュライトめいていた。灰色コンクリートスラム街の屋上を二人の人影が跳ぶ。追われる一人はオーセンティックなニンジャ装束、そして追う者は…他ならぬ君だ。

2013-11-30 17:34:05
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【1-2】 やがてオニゴッコは終わる。君は薄汚い路地裏にニンジャを追い詰めたのだ。ニンジャは二度三度肩を上下させて呼吸を整え、ゆっくりと振り向いた。君が【ニンジャスレイヤー】か【ダークニンジャ】なら驚愕したことだろう、なぜならばそのニンジャは…。 「ドーモ、バンディットです」

2013-11-30 17:37:51
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【1-3】 ニンジャはそうアイサツした。死んだはずのニンジャ、あるいは殺したはずのニンジャだ。名を騙る偽物?いや、バンディットに成り済ましたとして何のメリットがあろう。君は面食らう。ここで取るべき行動は…?有無を言わさず攻撃するなら【2】へ、まずはアイサツを返すなら【3】へ進め。

2013-11-30 17:40:01
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【2】 君はシャウトとともにバンディット…らしきニンジャ…へ躍りかかる!しかし彼とてシックスゲイツの一員、真正面からのカラテを素直に受けるほど甘くはない!「イヤーッ!」通常の3倍の脚力を生かしサイドステップ回避!同時に投擲したスリケンが君の肩口に突き刺さる!【HP-2】【4】へ

2013-11-30 17:43:47
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【3】 アイサツはできただろうか。奥ゆかしく「ドーモ、【自キャラクター名】です」と発声し、オジギをするのだ。もしこれを怠ったなら【2】へと進め。…向かい合う君とバンディット。互いの装束の肩を冷たい雨が濡らし、君たちはカラテを構えた。【4】に進め。

2013-11-30 17:49:03
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【4】 さあ、いよいよイクサの方法を説明しよう。2個のダイスは片方が自分、片方が敵の物だ。これらを同時に振り、それぞれの出目にそれぞれの【カラテ】を加える。そうして算出した値の差分が、値の低かった方の【HP】から引かれる。これを繰り返し、先に【HP】がゼロになった方が敗北する。

2013-11-30 17:53:02
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【4-2】 君が勝利した場合でも、失った【HP】はそのエピソード中はそのままだ。…さて、バンディットは【カラテ:5 HP:5】。のっけからの強敵だが、退くことは許されない。勝利したなら【5】へ、もし敗北したなら…【14】へ。

2013-11-30 17:56:30
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【5】 「グワーッ!」君の致命的カラテがバンディットの胸を貫く!二、三歩後ずさったバンディットは「サヨナラ!」断末魔をあげて爆発四散した!

2013-11-30 18:03:03
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【5-2】 爆風の後に残った物はもはや辛うじて原型を留めるだけの黒焦げ死体。しかし君はその胸元に何かを発見する。ボロボロのマキモノだ。君はそれを抜き取り、広げた。マキモノにはこう記されている…「コヨイ トーフヤ シウゲキダ」。不穏な文面。事件が起ころうとしているのだ。

2013-11-30 18:05:51
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【5-3】 さて、まずはどう動く?差し当たって…今しがた消費した血中カラテを補給する必要がある。だが同様に情報も足りていない。マキモノに記された刻限は今宵、時間は無い。全ては君の判断力にかかっている。どちらを優先すべきか?スシを食べに行くなら【6】、街に情報を求めるには【7】へ。

2013-11-30 18:08:56
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【6】 君は凄惨な殺人現場と化した路地裏を後にし、数本離れた通りへと着地した。オハナ・バロウは労働者の街だ。シフト明けの疲れた男達は、皆一様に薄汚れたジャンパーを雨に濡らしている。君はその一角に奥ゆかしいボンボリ光を放つ無人スシバーを発見した。君は細長い店内へと身を滑り込ませる。

2013-11-30 18:12:16
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【6-2】 ヒノキ板で区切られた席へと腰を下ろした君は、三枚のトークンをカウンター上に積んだ。手持ちはもう少しあるかも知れないが…残念ながらトークンはそれだけだ。さて、何を注文しようか?君の脳裏に浮かぶメニューはマグロとタマゴ…決断だ。マグロを選ぶなら【8】、タマゴなら【9】へ。

2013-11-30 18:14:17
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【7】 雨の街を二時間ほどもさまよっただろうか。残念ながらここまで有力な情報は得られていない。それでも君のニンジャ第六感は告げている。街のサツバツは刻一刻と高まっている。誰も彼もが殺気立ち、労務者達は何事かを語らっては路地へと消えてゆく。…やがて君は一枚の張り紙を見つけた。

2013-11-30 18:17:30
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【7-2】 何かのフェスの告知めいたそれに記された文言は「USHIMITSUHOUR RIOT! TODAY 01:00」。サイバーサングラスで目元を覆った何者かが笑顔で諸手を広げ、その足元では痩せこけた労務者が鋼の拳を突き出している。異様なハイテンションを感じさせるポスターだ。

2013-11-30 18:19:53
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【7-3】 君は街頭のデジタル時計を見た。現在時刻は12:33、グズグズしている時間は無い。君はポスターに記された地図をニューロンに刻み、「イヤーッ!」陰謀を打ち砕くべく闇を駆ける!【13】

2013-11-30 18:21:56
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【8】 スシメカアームに差し出された皿には褐色のマグロ・スシ。辛うじてサカナの味がするそれを君はどす黒いショーユに浸し、口に運ぶ。「タマゴ」「トビッコ」時おり他の客の注文が低く響く。残りのトークンをスリットに押し込んだ君は速やかにスシを食い、情報を求めてその場を後にした。→【7】

2013-11-30 18:26:24
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【9】 「「タマゴだ」」君の注文は隣の男のそれと同時だった。奇妙な偶然にアトモスフィアが揺らぐ。君は訝しみながらも、スシメカアームに差し出されたケミカルな甘さのタマゴ・スシを頬張った。残るトークンは二枚。次は何を頼む?マグロを選ぶなら【10】、タマゴなら【11】へ。

2013-11-30 18:29:15
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【10】 「「マグロを」」再びシンクロする君と男の声。褐色のマグロ・スシを口に運びながら君はこの一致に何らかの運命を感じた…残るトークンは一枚、もし次の注文も一致したなら?さあ選べ、マグロなら【8】、タマゴなら【12】だ。

2013-11-30 18:34:33
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【11】 スシメカアームに差し出された皿には褐色のタマゴ・スシ。甘ったるいそれを君はどす黒いショーユに浸し、口に運ぶ。「マグロ」「トビッコ」時おり他の客の注文が低く響く。残りのトークンをスリットに押し込んだ君は速やかにスシを食い、情報を求めてその場を後にした。→【7】

2013-11-30 18:37:43
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【12】 「「マグ…タマゴだ」」ゴウランガ、この瞬間君は完全にネオサイタマの労務者と同化した。マグロテクノウマミ成分の効能をいかに理解していようと、疲れた体はジャンクな甘みを欲して止まないのだ。タマゴ・スシを平らげた君は席を立つ。隣に座っていた男も同時だ。

2013-11-30 18:43:00
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【12-2】 男は落ち窪んだ眼で自嘲気味に笑い、ポケットから取り出した一枚の紙片を君に差し出す。薄汚れてはいるが…伝統的技法に則った見事なスケロクの墨絵だ。墨絵を受け取った君はその意図を質そうとしたが、男は既に君に背を向け、スシバーのノーレンをくぐっていた。

2013-11-30 18:48:22
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【12-3】 マッポーのネオサイタマに生じた奇妙な交錯。君はその証を懐に仕舞い、その場を後にした。【アイテム:シガキ・サイゼンの墨絵を入手】【7へ】

2013-11-30 18:50:54
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【13】 ネオサイタマ某所、地下駐車場。カビ臭く湿った空間は今や下層労働者で埋め尽くされていた。熱気、異臭、高揚、焦燥。しかし君は冷静を保っている。アトモスフィアに飲まれるようでは主役は務まらない。君はどこからか調達したボロコートを纏い、ニンジャ的なステルス性で群衆に雌伏する。

2013-11-30 18:55:51
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【13-2】 人々はそこかしこで配られるバリキドリンクに酩酊している。その中に、君は一人の痩せた男を見つけた。君が先程スシバーを訪れたのであれば、彼の姿には覚えがあるだろう。もしかすると君は、彼とスシの注文が尽く一致するという、奇妙な時間を過ごしてさえいたかもしれない。

2013-11-30 19:00:46
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