【美術編４】ノーマン・ザ・スノーマン制作記録

ノーマン・ザ・スノーマン　制作日記まとめ　細かすぎる美術セット編

〜つどえ！ノーマンの仲間4th〜

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ただのプラスチックにあらゆる工夫を凝らして、本物のタイヤ（雪付き）に近づけています。ライトモデリングペーストに絵の具（黒）を混ぜ、手前にあるお手製の木彫りスタンプででこぼこをひたすらぽちぽちぽちぽち…。タミヤのスノーペーストを隙間に刷り込んだり、白い絵の具をこすったり。ゴムっぽさってなに…

商店街と同時に取り組んでいるのは、操車場のシーンの小物たち。パレットは、ひのき等の角材（3mm×5mm×900mmなどで売っている）を均等な長さに揃え、組み合わせてボンドで接着しています。ビスを再現するために虫ピンを短く切り、頭の部分を刺しています。大きさが２種類あるのは、人形のサイズも２種類あるためですが、限りあるセットの中で奥行きを出すためでもあります。

ドラム缶も大きさが２種類あります。鉛板に着色して出来ているのですが、金属の質感はさながら、奥に映っている「さびてんねん」という塗料のおかげでいい味を出しています。

今回の作品の中で、ベランダの手すりや、看板などにたくさん使ってあるのですが、金属の粉（A液）と腐食液（B液）が入っていて、金属じゃないものにも錆を付けることができます。

操車場とひと言で言っても、本当に色んなものが必要でした。監督がドイツで購入して来た写真集を読み込み、映り込んでいるものをリストアップして、大きさを決めて、作る。

https://plus.google.com/u/0/photos/115891422931390314331/albums/5952475878211004673

カポックから朽ちた木をカッターで切り出し、硬い筆でアンダーフェラーを塗ります。乾いたら色を塗り、紙ヤスリでこすると、アンダーフェラーの凸凹によって木っぽさを出すことができます。

もちろん、きれいなものはありません。欠けていたり、足りなかったり、カサカサとドライブラシで汚しをかけながら、たくさん作りました。

小さいものばかりではありません。人形の実寸（人形は約１５cm）に合わせると家はこんなに大きくなります。撮影で人手が必要なときは助っ人に飛びながらも、次のシーンのセットを作り続けます。

映っているのはショーウィンドウの部分ですが、この建物は２階建て。屋根の上まで作り込んであります！

商店街に並ぶ家々の窓辺に、花を添えています。本物のドライフラワーを組み合わせ、黒カポックで作った花壇に植え付けています。お花の部分には絵の具で色を加えたりもします。