+防空識別圏をめぐって

中国による防空識別圏の設定について、「暴挙」とする日本のメディアの論調がどこまで正しいのか考えてみた。
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林 信長 @H_Nobunaga

+<防空識別圏>米政府方針「民間機は中国に飛行計画提出」 http://t.co/p5Xqwxv6JR 米は中国とのつきあいを「現実的」に考えている。日本政府どう反応するんだろう。

2013-11-30 15:30:46
林 信長 @H_Nobunaga

+防空識別圏:米国の新方針に外務省「聞いていない」 http://t.co/ox2Puia8eQ こんな重要なことを、日本政府と協議せずに米がきめるとは普通は考えられない。

2013-11-30 15:34:52
林 信長 @H_Nobunaga

本当に外務省が聞いてなかったとしたら、米の明確な日本に対する政治的なサイン。逆に事前交渉があったにもかかわらず日米の方針があわなかったとすれば、米は中国に対していつも日本の味方、としてきた日本政府は考え方を変更したほうがよい。

2013-11-30 15:38:40
林 信長 @H_Nobunaga

+「米民間機は中国の要求に従って」、防空圏問題で米国務省 http://t.co/YkL87n8chP ”その一方で米国務省は、米民間航空機が中国の要求に従ったとしても「米政府が中国の要求を受け入れたことにはならない」とし、” →米がこんなに苦肉の説明をするのはナゼだろう。

2013-11-30 15:40:18
林 信長 @H_Nobunaga

防空識別圏を飛ぶ際に飛行計画書をだすかださないか、という判断はあくまで民間企業側の判断なのだろう。そう考えると、米軍が飛行する場合は米政府はあくまで中国には飛行計画書をださない方針なのかもしれない。

2013-11-30 15:43:50
林 信長 @H_Nobunaga

米民間の航空機会社に「飛行計画書をだすな」という風に米政府が強要・指導するのも確かにおかしな気もする。日本はともかく米企業であれば反発するだろう。乗客・乗員の安全を守るのは第一義的には民間の航空会社だからだ。

2013-11-30 15:45:58
林 信長 @H_Nobunaga

+日本の航空会社「政府の方針に従う」 http://t.co/YsE4zHaBXD ”日本の航空各社は中国が国際機関のルールに従って各国に通報したことから、当初、念のため中国当局に飛行計画書を提出し運航していました。しかし、日本政府が提出すべきでないとする方針を示したことから”

2013-11-30 15:48:18
林 信長 @H_Nobunaga

”日本政府が提出すべきでないとする方針を示したことから、その後は飛行計画書を提出せずに運航を続けていて” →よくよく考えると、こっちのほうがおかしいのかも。政府方針とは関係なく、民間の航空会社は乗客・乗員の安全をまもるべきじゃないのか。

2013-11-30 15:49:40
林 信長 @H_Nobunaga

もし中国が飛行計画を未提出だ、といって日本の民間航空機に何らかの不測の事態があった場合、その責任を負うのは誰なんだろう。もちろん一番目には中国だろうが、二番目には飛行計画を提出しなかった民間航空会社になるだろう。

2013-11-30 15:51:57
林 信長 @H_Nobunaga

防空識別圏の設定が施政権の行使実績になるかどうかですね。判例は当然ないでしょうけど、防空識別圏の設定自体国際法上の規定がないのでムリじゃないでしょうか。RT @uncorrelated: ICJの判例を見る限り、施政権の行使実績は領有権の主張根拠になりますね。

2013-11-30 15:53:09
林 信長 @H_Nobunaga

なるほど。あくまで中国は「領空周辺の飛行」であるとして飛行計画書をだせ、と言ってきていると。RT @uncorrelated: 領空もしくは領空付近を通過するときに、フライト・プランの提出を求められる事はあるわけだけど、防空識別圏でそれはない。つまり、中国が主張しているのは領空。

2013-11-30 15:58:16
林 信長 @H_Nobunaga

@uncorrelated 確認なのですが、日本その他の国は自国の防空識別圏(領空ではなく)を他国の航空機が飛行する際に、飛行計画書の提出は求めていないのですか?

2013-11-30 16:01:37
林 信長 @H_Nobunaga

+「特異さ目立つ」中国の防空識別圏 http://t.co/DObsxX1gVB… ”(飛行計画書提出について)日本の場合は領空に接近する航空機を対象にしていますが、中国は、防空識別圏内を飛行するあらゆる航空機を対象にするとしています。”

2013-11-30 16:04:46
林 信長 @H_Nobunaga

中国の方針だけ異なるみたいですね。RT @uncorrelated 公海上と同じになるので、領空付近でない限りは求めていません。

2013-11-30 16:06:08
林 信長 @H_Nobunaga

中国政府は言葉では「防空識別圏」だけども、慣例上は「領空」に準ずる扱いをせよ、といっているのかも。

2013-11-30 16:09:03
uncorrelated @uncorrelated

公海自由の原則の反する主張で、大混乱ですね。RT @H_Nobunaga: 中国政府は言葉では「防空識別圏」だけども、慣例上は「領空」に準ずる扱いをせよ、といっているのかも。

2013-11-30 16:10:43
林 信長 @H_Nobunaga

+日本と台湾の防空識別圏争い http://t.co/6v2pLEvChT 実は民主党政権下の2010年、日本は与那国島の防空識別権の拡大設定で台湾ともめたらしい。

2013-11-30 16:21:10
林 信長 @H_Nobunaga

公海自由に準ずる「公空自由」の原則にしたがえば、防空識別圏という概念自体、それに反するものらしい。要は国際法上は認められていない(公海自由の原則に反する)、国内法上の規定にすぎない、と。

2013-11-30 16:23:02
林 信長 @H_Nobunaga

+航空法(Aero-nautical Law)―航空機の登場と国家領域としての領空概念の成立― http://t.co/dyZwm3D936 ”①領空以外の大気圏はいずれの国家の領有にも属さず、全ての国家の航空機が自由に飛行できる”

2013-11-30 16:25:43
林 信長 @H_Nobunaga

ただし、公空自由の原則の制約として の防空識別圏(ADIZ)の設定が1950年に米、51年にカナダ、58年に英、60年に旧ソ、69年に日本であったらしい。

2013-11-30 16:27:36
林 信長 @H_Nobunaga

+中国の防空識別圏設定で高まる緊張――問題のポイントは? http://t.co/lq7ptR97ws ”米国のADIZの解釈は中国と異なる。新華社通信によれば、中国はこの空域を単に通過する航空機と、中国領空に入ろうとする航空機を区別していない。” →米国は区別してきた。

2013-11-30 16:33:54
林 信長 @H_Nobunaga

”米国のケリー国務長官は23日、「米国は領空に入る意思のない外国機にADIZの規則を適用しない」と強調。中国のような立場には同意できないと明言した。米国にとって中国の防空識別圏は尖閣諸島を巡る問題にとどまらず、公空の飛行の自由にかかわる問題”(CNN)

2013-11-30 16:34:17
林 信長 @H_Nobunaga

でも、本日のニュースによると米政府は米民間航空会社に、中国の防空識別圏を「通過するだけ」だとしても、飛行計画を「提出すべき」、とした。ようやくニュースの全体像が見えてきた。。。

2013-11-30 16:37:28
林 信長 @H_Nobunaga

そもそも防空識別圏は国際法上の公空の自由を犯す、各国の国内法上の観念にすぎない。リーガルにいえば中国のものだろうが、米のものだろうが、少なくとも外国籍の飛行機は無視して構わないはずだけども、現実はそうはいかない。慣例上、お互いが認めてきた。

2013-11-30 16:43:27
林 信長 @H_Nobunaga

日本も米も自国の防空識別圏を無視されてよい、というなら中国の防空識別圏の批判はできるけども、それはできないだろう。逆に慣例上認めてきた、というのであれば中国の防空識別圏の設定自体を責めるわけにもいかない。問題があるとすれば、尖閣の上に設定したことだけだ。

2013-11-30 16:45:47