【ニコパロbotちゃん】うたかたの、

ミオ@新世界へ @fruits_66

「(はぁ…やっと部活終わり…。地獄の5倍も今日で終わりね…さすがにきっつい…)」

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「おい」「…」「おい」「!?…え、あ、なに?」「お前ここ1週間おかしいぞ」「ああ…メニュー倍だから疲れてて…」「ちげえだろ」「…」「…なにがあったんだよ」

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「…はー、もういい」「…じゃあ、私はこれで」「待てよ。どうせこのあとなんも用事ねえんだろ、うち来い」

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「…なぜ」「お前、自分が平気な面してっとでも思ってんのか」「…」「話せよ。溜めこみすぎて結局話すことになるんだからよ」

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…おじゃまします」「おう」

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「…で、なにがあったんだよ、じぇんと」「…なんでじぇんとのことって決めつけるのよ」「それ以外あんのかよ」「…」

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「……の…よ」「あ?」

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「あんたのせいよ！あんたがあの時、『ミオ』の恋愛感情は、本当に『玲央』の感情なのか?なんて聞くから!」

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「そんなことないって、私はずっとずっとじぇんを心から好きだったって、思っていたのに、あんたのその言葉がずっと離れなくて」

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「それがなければ、それさえなければ、私は私の気持ちに気づくことなくじぇんを好きなままでいられたのに…!」

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「…いられたのにっつうことは、もう違うのか」

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「京都を2人で歩いたときに、ね、ネットで、ツイッターで話すほどときめいてない自分がいたの。それこそ、普通の男友達と変わらないように話してたなって。…気づいたのは、じぇんが帰ってからだけれど」

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「…そうか」 「…それに、ね」

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「私、じぇんの歌が好きみたい。じぇんが、好きみたい」

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「…は?なにをいまさら」

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「違うの。『じぇん』が好きだったの。ネット上の、文字だけの、声だけの彼が。…結局、画面越しに恋してたのよ、私は」

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「…もう、バカみたい。告白までしたくせに、今更気づくなんてね。……と、ばか、…たぃ……ひっく」

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「…おめーはバカだよ。んなことにも気づかねえで1年も夢見やがって。…それくらい、ミオとしてじぇんが好きだったんだな」

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「ええ、すき、すきよ。じぇんがすき。じぇんの歌が、声が。…ずっとずっと好きだった。それが、まぼろしでも」

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「(だから、こくはく、したのよ)」

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「…これからはどうすんだ」「…まだ、割り切れてないのよ。どうしたらいいのかも、わからない…」「…そうか。…あー、まーなんだ、とりあえず今は泣いとけ。見ないでいてやっから(ぽんぽん)」

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「(俺のせい、か。…謝りはしねえけどな。むしろようやく気付いて、あいつから離れてくれたと安心してるなんて、我ながらひでーやつだぜ)」

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「(ああでも、やっぱ泣き顔はみたくねえなぁ)」

ミオ@新世界へ @fruits_66

「…落ち着いたか」「…ええ。ごめんなさい。こんなところ見せて」「今更だろーが。ほら、タオル」「…ありがと」「飯食ってくか?」「…今日は遠慮しておくわ。お邪魔してごめんなさい」「そうか」