田畑暁生さんの「読み終わった」シリーズ
齋藤希史『漢字世界の地平』新潮選書、読み終わった。期待したような中身ではなかったのだが、シニフィアン、シニフィエの訳語に「能記」「所記」を充てたことをしているのは鋭い。欧米言語の音声中心性を考えると「記」を使うのはまずかったと思う。amazon.co.jp/gp/product/410…
2014-06-17 09:46:25梨木香歩『海うそ』岩波、読み終わった。南九州の「遅島」を舞台にした小説。主人公の若き地理学者、島の洞窟や、廃仏毀釈の犠牲になった寺院を探索する。五十年後、老いた秋野が訪れた遅島は、架橋され、リゾート開発で姿も一変していた・・・amazon.co.jp/gp/product/400…
2014-06-17 09:43:11小田原敏、アンジェロ・イシ編著『マスコミュニケーションの新時代』北樹出版、読み終わった。特にイシ氏による、ブラジルからグローバルを考える最終章が面白い。小田原氏はマクルーハンをマクルーアンと書くが、その方が実際の発音に近いのだろうか?amazon.co.jp/gp/product/477…
2014-06-17 09:31:28船津衛ほか『21世紀社会とは何か』恒星社厚生閣、読み終わった。船津先生が昔書かれた『コミュニケーション入門』はよい教科書だったが、本書はどうも・・・中身が偏っているように思えるし、おすすめできない。突っ込む練習台にはいいかも。amazon.co.jp/gp/product/476…
2014-06-17 09:22:37津田大介ほか『安倍政権のネット戦略』創出版、読み終わった。二度目の安倍政権はかなりえげつないメディア戦略を取っている。Facebookやワイドショーの活用など、愚民政策と言ってもよい。どうしたらこれに対抗できるだろうか。amazon.co.jp/gp/product/490…
2014-06-17 09:10:19柴静『中国メディアの現場は何を伝えようとしているのか』平凡社、読み終わった。中国中央テレビの若きキャスターが、様々な事件や出来事を取材する中で、何を得、どのように成長したのか、率直な文章がつづられていて興味深い。amazon.co.jp/gp/product/458…
2014-06-17 08:43:39平沢和司『格差の社会学入門』北海道大学出版会、読み終わった。著者は北大教授。格差社会とよく言われるが、格差にはさまざまな側面があり、その実態を知ることは容易ではない。本書は一冊で、格差社会を考えるための基礎知識が分かる。amazon.co.jp/gp/product/483…
2014-06-17 08:19:07大阪大学歴史教育研究会『市民のための世界史』大阪大学出版会、読み終わった。大学生・一般向けに書かれた世界史教科書。暗記中心の高校世界史への挑戦だと言う。確かに取り上げられている事項や重点項目が、高校教科書とは一味違う。amazon.co.jp/gp/product/487…
2014-06-17 08:16:58赤田祐一+ぱるぼら『20世紀エディトリアル・オデッセイ』誠文堂新光社、読み終わった。ホール・アース・カタログの話題から説き始め、20世紀を彩ったさまざまな雑誌の内容やデザインについてインタビュー記事もあわせて詳しく紹介してゆく。amazon.co.jp/gp/product/441…
2014-06-11 09:37:58クリス・メイ=アンドリュース『ヴィデオアートの歴史』三元社、読み終わった。イギリスのアーティスト兼教授が、欧米のヴィデオアートの流れと主要作品を解説する(残念ながら日本についてはほぼ記述がない)。よくまとまっていると思う。amazon.co.jp/gp/product/488…
2014-06-11 08:55:23(つづき)ダン・クエール(ブッシュ父時代の副大統領)を「ダン・カイル」と書いていることには驚いた(p.299)。結構この人も(失言などで)有名だったのだが・・・
2014-06-11 08:46:27伊藤守・毛利嘉孝編『アフター・テレビジョン・スタディーズ』せりか書房、読み終わった。2000年の『テレビジョン・スタディーズ』の後を受ける論文集。シルヴァーストーン、マノヴィッチ、ハンセン、マッスミなどが一冊で読めるのはおいしい。amazon.co.jp/gp/product/479…
2014-06-11 08:43:54ハーディング『スノーデンファイル』日経BP、読み終わった。NSAの内部告発者スノーデン氏の人となりや経緯を詳しく説明する良書。警察や諜報機関こそ透明性が必要だと私は思う。後から国民が検証できるよう職員全員にライフログを取り付けろ。amazon.co.jp/gp/product/482…
2014-06-10 08:17:02(つづき)3Dプリンタのような、家庭でも使える生産機械(ファブリケータ)の話となると、どうしてもトフラーのプロシューマを連想するが、著者が依拠する理論はマクルーハンのメディアに関するテトラッドであるというのもやや意外性があっていい。「衰退」「回復」「強化」「転化」の図式である。
2014-06-10 08:11:06田中浩也『SFを実現する』講談社現代新書、読み終わった。これは良書。3Dプリンタを中心とするファブリケータの応用が主題だが、サハラ砂漠で太陽と砂を使う3Dプリンタを作るプロジェクトの話など、わくわくする話題が満載である。amazon.co.jp/gp/product/406…
2014-06-10 08:09:12梶村啓二『「東京物語」と小津安二郎』平凡社新書、読み終わった。名作「東京物語」を作家の目で読み解く。高齢者から子どもまで各年代の人物が登場するが主人公はおらず、すべてを流してゆく「時間という王」が主人公というのが著者の見立て。amazon.co.jp/gp/product/458…
2014-06-10 07:58:07『アフター・テレビジョン・スタディーズ』(せりか書房)を読み始めたのだが、マノヴィッチ論文の翻訳で、有名なシーモア・パパートのことを、「セイモア・ペーパー」にするのはまずいだろう(111ページ)。もう今の若者はパパートを知らないのか・・・
2014-06-08 09:54:38『科学検定公式問題集5・6級』講談社ブルーバックス、読み終わった。民間検定として始まった科学検定の問題集。初級レベルではあるが、意外と忘れていることもあり、新鮮だった。私は花の構造とか天文とかすっかり忘却の彼方だった。amazon.co.jp/gp/product/406…
2014-06-07 10:48:36(つづき)両者ともそれなりに説得力はあるのだが、残念なのは、富裕層という場合ビル・ゲイツのような一代で財を築いた企業家が想定されていること。本当に課税強化すべきはただ親から財産を受け継いだだけの人ではないのか。所得税でなく相続税の課税強化なら両者とも妥協できたのではなかろうか。
2014-06-07 10:43:11『金持ちは税率70%でいいVSみんな10%課税がいい』東洋経済、読み終わった。富裕層への課税強化を主張するクルーグマン、パパンドレウと、薄く広い大衆課税を主張するギングリッチ、ラッファーとがカナダで行った激しいディベートの単行本化。amazon.co.jp/gp/product/449…
2014-06-07 10:41:04小林弘人『ウェブとはすなわち現実社会の未来図である』PHP新書、読み終わった。類書と比べて特に目新しさは感じないけれど、第5章で「失敗をしよう、失敗を許そう」とあるのはその通りだ。揚げ足取りばかりが(特にネットで)多く、息がつまる。amazon.co.jp/gp/product/456…
2014-06-05 13:10:39(つづき)もう一つ印象に残っているのは、2011年のスカパー・IDEHA賞を撮った「さようならUR」の早川由美子監督の貧困生活。フリーのドキュメンタリーの監督って、そんなに生活が苦しいのか・・・DVD買おう・・・petiteadventurefilms.com/online_shop.php
2014-06-05 12:58:51山之内悦子『あきらめない映画』大月書店、読み終わった。隔年で開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭で通訳を務める著者が、この映画祭を思いいれたっぷりに紹介した書。1993年に大賞を撮った「黒い収穫」への賛否両論などが読み応えがある。amazon.co.jp/gp/product/427…
2014-06-05 12:56:11ウォルター・マーチ『映画の瞬き』フィルムアート社、読み終わった。米国を代表する映画編集者の一人である著者が、映画編集という仕事について解説した書。特に後半部では、デジタル技術が映画編集に与えたインパクトに関してよくまとめられている。amazon.co.jp/gp/product/484…
2014-05-31 09:03:41藤浩志+AAFネットワーク『地域を変えるソフトパワー』青幻舎、読み終わった。アサヒアートフェスティバルによる各地の取り組みを紹介したもの。淡路島アートセンターとか知らなかったなあ。amazon.co.jp/gp/product/486…
2014-05-31 09:01:59