10周年のSPコンテンツ!
4
Takehiro OHYA @takehiroohya
1 合意が形成されるためには、合意形成へのインセンティブを全員が持っている必要がある。ところで少数派にとっての典型的なインセンティブは、合意しないと多数派に押し切られるというもの。だから妥協してでも一定の果実を得るために合意形成を選ぶ。
Takehiro OHYA @takehiroohya
2 ところで55年体制では、少数派にこのインセンティブがない。多数派が議事進行権を持たないので、抵抗を続ける少数派は多数派の政策実現をどこまでも妨害することができる。もちろん少数派単独でも政策実現はできないが、「邪魔するぞ」という脅しによって多数派から妥協を獲得することができた。
Takehiro OHYA @takehiroohya
3 「強行採決」というのはこの状況で多数派がキレたことの表現だが、基本的に外国語には翻訳できない。諸外国では多数派・政権が強い議事進行権を持ち、適当なタイミングで採決できるのが普通だから。逆に、だからこそ少数派は合意形成に取り組むし、多数派も政治的摩擦を避けるためにそれに応じる。
Takehiro OHYA @takehiroohya
4 だが多数派の力が弱いというのは、多分に慣習によるもの。だから多数派がキレるとき、短期的な抵抗を受けても慣習破り・変更によって得る果実が大きいと思えば、法律による範囲までは押し切られてしまう。多数派がキレるというのは、その限界線を少数派が読み違えたということでもある。
Takehiro OHYA @takehiroohya
5 今回の事例によって議会内の多数派が議事進行権をより積極的に振るうことになるとすれば、それは少数派の拒否権を強く保障した55年体制の本格的な改変を意味するだろう。が、皮肉なことにそれによって日本の議会はようやくまともな合意形成能力を備える方向へと動くのかもしれない。(おわり)

コメント

wist_support @wist_support 2013年12月6日
野党に野次以外の仕事なんてできるわけないじゃないですかー、ヤダー!
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする