さわベス2013

語夢万里文庫　チーム＜でがらし＞ @DEGARASHIs

おはようございます！！今日も一日はりきって開店中のさわや書店です。師走に入って当店も年末モード。たくさんのお運びをお待ちしております。

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一年ってあっという間ですね。早いなぁ。今年もあと二十日間。一年を振り返る時期となりました。これからの時間を少しお借りして、「さわや書店年間おすすめ本ランキング２０１３」(通称さわベス２０１３)を発表したいと思います。

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今年で「さわベス」も十年目となりました。さわや書店のスタッフが読んだ本の中から、ぜひ多くの方にこの作品を読んで頂きたい！という強い想いを込めて選ばせて頂きました。年末年始の読書のお手伝い、一冊でもお役に立てれば幸いです。

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それでは、さわベス２０１３　文藝部門のランキングから。

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さわベス２０１３文藝部門ノンフィクション賞「死の淵を見た男　吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」門田隆将　ＰＨＰ研究所　電源喪失、メルトダウン、そんな中で決死の働きをし続けた男がいた。あの時、何が起き、何を思い、どう闘ったのか。原発事故の真実を記した感動のノンフィクション。

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さわベス２０１３文藝部門新人賞「光る牙」吉村龍一　講談社　下山しないカメラマンの捜索に乗り出した森林保護官・樋口孝也。発見された死体には羆の爪痕があった。道警の捜査は、終結を迎えるが…。山形県在住の著者が、自然と人間を描き切った渾身の一冊。

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さわベス２０１３文藝部門郷土本大賞「白い咆哮　銀狼挽歌」長澤幹　未知谷　白神山地、時は明治。猟師の岩作、妻のカツ、連れ子の源兵。一家を慕うギンゲには日本オオカミの血が入っている。ギンゲは徐々にオオカミの本能に目覚め、日本オオカミの群れのリーダーとなって、ひたすら白神を目指す。

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さてさて硬派な選書が続いております。自然が大好きさわや書店です。

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さわベス２０１３文藝部門第十位「藝人春秋」水道橋博士　文藝春秋　「藝人」の存在は「文藝」をも超えた。そのまんま東、古舘伊知郎、ポール牧から松本人志と北野武まで。芸能界を彩る怪人、名人の濃い生き様を描ききる。芸能界という「あの世」の物語を騙る渾身のルポエッセイ。

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さわベス２０１３文藝部門第九位「ロ－カル線で行こう！」真保裕一　講談社　廃線間際の赤字ローカル線。故郷の未来を託されたのは、たったひとりの新幹線アテンダント。読めば元気が出てくる、痛快鉄道再生ミステリー。

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さわベス２０１３文藝部門第八位「慧眼　スカウトデイズ」本城雅人　ＰＨＰ研究所 俺と同じものを見ていながら、おまえは、なにも気づいていない。運命を左右するドラフト会議。そのたった１日のために、鎬を削る男たちの姿を描き、怪物スカウト・堂神の眼力が冴えるミステリ。

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さわベス２０１３文藝部門第七位「共震」相場英雄　小学館　大和新聞東京本社の遊軍記者である宮沢は、東日本大震災後、志願して仙台の東北総局に異動する。そんな中、宮沢とも面識のある県職員が殺害された。みちのくを愛する著者が全霊を注いだ彼だからこそ書くことが出来た鎮魂と慟哭のミステリー。

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さわベス２０１３文藝部門第六位「七帝柔道記」増田俊也　角川書店　七帝柔道に憧れ、北海道大学柔道部に入部。個性あふれる同期や先輩たちに囲まれ、厳しい練習をこなしていくが。話題作『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の著者が描く、圧巻の自伝的青春小説。

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さわベス２０１３文藝部門第五位「復讐」タナダユキ　新潮社　北九州の小さな町に赴任した若き中学校教師・舞子は、始業式の朝、暗い目の少年に出会う。明るく優等生として振舞う彼には、ある忌まわしい記憶があった。その過去に呼応するように、置いて来たはずの秘密が少しずつあらわになっていく。

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さわベス２０１３文藝部門第四位「光秀の定理」垣根涼介　角川書店　永禄３年、京都。３人の男たちが出会った。貧乏侍・新九郎、なぞの坊主・愚息、浪人中の明智光秀。やがて３人は歴史の重い扉を開いていく。戦国の世に一瞬の光芒を遺した男たちの軌跡を描いた、新感覚の歴史小説。

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さわベス２０１３文藝部門第三位「教場」長岡弘樹　小学館「君には、警察学校を辞めてもらう」。この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。長岡弘樹初の本格的連作長編警察学校小説。警察学校ではぐくまれる絆は、警察組織を守ためではなく、市民のための絆であってほしい。

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さわベス２０１３文藝部門第二位「春風は、斬られまい」菅淳一　幻冬舎　書と詩の才能を認められ、仏道の奥義を究めるべく元国に渡った若き禅僧・雪村友梅。異国の地で叡智を磨くが、蒙古人による日本人狩りの手が迫る。不屈の禅僧・雪村友梅の知られざる生涯を描く。禅文学の傑作誕生。

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さわベス２０１３文藝部門第一位「ヒーローインタビュー」坂井希久子　角川春樹事務所　もとより、ヒーローインタビューのお立ち台に上ったことはない。しかし、彼について語るところのある者にとって、仁藤全はまぎれもなく英雄だった。それぞれが語る、ひたむきなプロ野球選手が輝いた一瞬。

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さわベス1位「ヒーローインタビュー」 人は忘れてしまう。 だからこそ記録は意味合いを持つ。 プロ野球記録に名を残す選手はそう多くはない。 それら人の記憶に残る名選手でさえ、いずれは忘れされるときがくる。 ましてや記録にすら残らない数多くの選手においては、なおさらだ。

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さわベス1位「ヒーローインタビュー」（２） それでも記録に残らない彼らの、すべては「なかったこと」にはならない。 なぜなら「伝説」は、星の数ほどあるからだ。 そうプロ野球に関する伝説は、ファンの数だけある。

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一人一人の胸に刻まれた、記録には残らない、忘れられない場面の数々。 さわベス1位「ヒーローインタビュー」（３） 私がいなくなってしまえば未来永劫なくなってしまうかも知れない場面。 分かち合うことが「奇跡」といってもいいたくさんの想い。 私はそれをとても愛おしいと思う。

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さわベス1位「ヒーローインタビュー」（４） この本に描かれているのは、記録にとどまらない小さな「奇跡」。 しかしその小さな奇跡が、読む者に大いなる感動を与えてくれる。

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さわベス1位「ヒーローインタビュー」（５） 楽天の日本一で東北が一つになった2013年。 この1冊以外の選択肢を、私たちは持ち得なかった。 この奇跡どうか、あなたにも届け…。

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今年のさわベス1位「ヒーローインタビュー」。 坂井希久子著　　角川春樹事務所刊。 絶賛発売中です。1,680円。