伊東乾先生@itokensteinの「学問や信教の自由が憲法上必要なのは、おかしなドグマで科学的(医学的・合理的etc)事実が捻じ曲げられる事無く主権者国民が守られるのが重要だからで」

参院は、仮に衆議院が勢いで通過させてしまったかもしれない法案に対し、感情とか主観とか気持ちとかいう以上に確固たる背景根拠をもって、黄色なら黄色、赤なら赤の信号を点灯させてGO・NOを言うご意見番として機能すべき場の筈だったのに・・・今回久しぶりにこうした原点を痛感させられました。 by 伊東乾
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Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

Ph.D Prof. Komponist-Dirigent / Raummusik Kollegium Berlin. Habe viele Interesse an der Wissenschaft und am Mitleben dadurch.

伊東 乾(いとう けん)ITO, Ken
東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
准教授 学環所属(基幹・流動教員)
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/professor.php?id=379

伊東 乾(いとう けん、1965年1月27日)は日本の作曲家、指揮者、作家。東京都中野区生まれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/伊東乾_(作曲家)
 
 

まとめ 伊東乾先生@itokensteinの「民主主義と全体主義の違いは、多数決をした際、少数意見となったものを切り捨てるか.. 昔教養学部で必修を持っていた頃、よく文系の一年生に話した基礎的な部分、今日の社会一般でもやはり誤謬が蔓延したままだと思います。 最高裁はなぜ少数意見を記録するか考えれば明快 by 伊東乾 6421 pv 33 1 user 29

Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

罪刑法定主義という考え方があります。被告人に刑事責任を問う場合遠山金さんや大岡越前がインスピレーションで宣告するのでなく、事実認定された不法行為に対し成文法で定められた科料をもって購い一点の曇りもあるべきでないという考え方。これを敷衍して市民生活全般の責任もクリアが良いと思います

2013-12-07 11:15:25
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

つまり、徒に「責任がある」などという言い方だけが横行し、一体どのような責任かどこまであり、それに対する引責として何をもってすれば全う出来るかが不明確な「責任論」は、下手をすれば一種の恫喝、雰囲気全体に対するけん制のようなものとして機能しかねない訳で、遵法的な社会にあるべき事か疑問

2013-12-07 11:17:05
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

条文の文言があいまいで、何をどこまで規定するのかわからないザル法というものは、これと同様で、ある種「抑圧の撒き餌」として社会という「漁場」に作用する可能性があると思うのです。「下手な事すると得にならんぞ、やめとけやめとけ」まさに封建支配下の寄らしむべし知らしむべからずの反射的心情

2013-12-07 11:20:55
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

私はデモの類に参加することはほとんどないし、声高にシュプレヒコールを叫んだりすることにも距離感があるけれど、冷静に事態を見渡したとき、法というものは解釈に無用の多義性があるべきではないと考える。一つ法が成立したらそれで営利を目論む黒色紳士が必ずいる、位に考えるのが大人の分別だろう

2013-12-07 11:22:40
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

国会議員の質を時折いうのは目に余るケースに対してのみだけれど、それは立法府が日本国の法体系の中に新たな一文を付け加えている、その無矛盾性や整合性に、あまりにも顧慮がないとき指摘せざるを得ない。右派のみならず、一見活発に活動して見える市民派も全体像がない反対の為の反対は非常に空しい

2013-12-07 11:26:07
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

政治家全般や「参考人」の発言から質の低下を感じるのも、個別の知識があるない、物知りであるかどうか、といったこと以上に、ロジカルに物事が捉えられていない、理解していないことがはっきり見て取れるとき、愚かな馬脚が見えてしまいます。昔から官僚答弁というのは煙に捲くのが定石ではありますが

2013-12-07 11:31:40
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

大平正芳とか宮澤喜一のような人は、ものがわかった上で玉虫色の答弁に終始しているのが解る。自身も官僚答弁のアンカー書きが出来る程度に能力ある人が、TPOを弁えてリークしたりしなかったりするのが、例えば外交日程などを通じてハッキリわかる。政治家に求められる最低限の能力がここにある訳で

2013-12-07 11:34:08
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

今回の法案で大きな焦点の一つは「第三者機関」だが、これに対して官房長官が矢継ぎ早に出してきた「委員会」「管理監」「監察室」の類は何であるか?内閣府の一部であって何の独立性も担保していない。官僚機構の中に分担が不明確なチェック機関を複数置くのはを煙幕張るのに向いていて透明性と程遠い

2013-12-07 11:56:07
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

こういうものが出てくるとき 1 もしこれらが独立した機関であると理解出来ていないのなら:能力面において問題があるし 2 独立機関でないと知りながら 実効性のない従属機関名を連呼して時間を稼ぎお茶を濁したのであれば 日本国憲法の下で選出される政治家として資質が要件を満たしておらず、

2013-12-07 11:58:11
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

能力がないのか性根に問題があるのか実態はわからないけれど、ああした第三者性のない仮構だけで法案を通してしまう拙劣な議会運営そのものから立法府や内閣の質がクリアに見える。意を尽くした上質の民主議会の状態とは呼べないだろう。ただ、こうした拙劣をナチスの全権委任法の如く言うのも大げさで

2013-12-07 12:00:37
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

ナチスのテクノクラートはきわめて優秀で、源泉徴収などの税制、高速道路を中心とする公共事業を柱とする内需拡大など、ナチス初期に実行した程度に有効な新施策を現在の日本の政権が打ち出せると到底思えないし、そこまで考えがあっての事とも思われない。それは穴だらけの憲法改正案を見ても解る通り

2013-12-07 12:03:22
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

大した深慮遠謀もなく右往左往した結果であろうとも、いったん法が出来それが自働化するようになると、日本はシステム暴走を食い止めるのが下手な国であるのは第二次世界大戦開戦直前や、戦局悪化後の破滅的施策が如実に示していると思う。法は運用が問題、この場合は判例以前にまずは制度の確認が重要

2013-12-07 12:06:24
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

国民が裸の王様になって何でも主観、誤謬も含めて「賛成」「反対」と叫ぶのが「民主主義」ではない(まったく、そんなものであってはならない)。学問や信教の自由が憲法上必要なのは、おかしなドグマで科学的(医学的・合理的etc)事実が捻じ曲げられる事無く主権者国民が守られるのが重要だからで

2013-12-07 12:11:11
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

そうした知見、とりわけ高度な学識経験など専門知見を反映させて「民意」に誤謬があればそれを正すのが第二院:参議院の元来の役割だったわけですが、そんなものが機能しなくなってすでに久しい訳で「市民の気持ちを代表してくれる」ようなタレントやスポーツ選手が居並ぶ第二院というのがわが国の現状

2013-12-07 12:13:44
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

数日前「なんとか太郎」といったら、すぐに山本太郎と思った人からコメントが来たけれど、特定秘密まわりはむしろ麻生太郎が焦点に近いと思う。山本太郎に限らず、学識経験でなく国民の心情を代弁する政治を志す人は衆議院が本来の舞台。妥当性のチェックが出来る第二院であるべきだったのに、と改めて

2013-12-07 12:17:10
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

「私たち国民の気持ちをわかってくれる」人情ある政治家を否定している訳ではない。ただそれが確かな専門能力を欠き、アマチュアだから、政治の素人だからこそ切り込めるアプローチであるなら、制度設計的には衆議院がそのような役割を本来果たすべきだし、これとてチルドレンだらけで良い訳は毛頭なく

2013-12-07 12:20:47
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

参院は、仮に衆議院が勢いで通過させてしまったかもしれない法案に対し、感情とか主観とか気持ちとかいう以上に確固たる背景根拠をもって、黄色なら黄色、赤なら赤の信号を点灯させてGO・NOを言うご意見番として機能すべき場の筈だったのに・・・今回久しぶりにこうした原点を痛感させられました。

2013-12-07 12:24:10
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@HSarabande @TokyoArtOpera 「楽器を入れる」のではないのです。名手を一人ひとり選んで、練習を作ってゆくのです^^

2013-12-07 16:08:54
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

オーケストレーションを「器楽法」と思ってみるのは初心者までにしよう。モーツァルトでもヴァーグナーでもいい、長じてからの仕事は、みな、名手との協働作業でしょう?人がいて、楽器が生きる。それが音楽を作るということ^^

2013-12-07 16:10:57
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

宛名のない抽象的な「ヴァイオリン」ではなく、ヨアヒムのために、というのと同様で、例えば京響ピッコロのK瀬さんのために、とか、オーボエK山さんのために、とか、宛名があってスコアを書き一回目の成功があれば次につながるというのは、僕ら日ごろの仕事でも夜の女王でも変わりない基本と思います

2013-12-07 16:13:52
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

法の条文も同じと思います。いまの日本社会があって、現代日本の有権者の実情があって条文が選ばれてゆく。判例などは時代が変わると社会も動くのだから動いてゆくのが当然・・・團藤節ですが・・・あつらえて丁寧に作るからプラスの効力を発揮する。

2013-12-07 16:15:40