【ネタばれ注意】私的まとめ「かぐや姫の物語」 

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宇野維正 @uno_kore

「風立ちぬ」が男根主義映画だとしたら、「かぐや姫の物語」はその男根主義、父権社会、男の独りよがりを木っ端微塵に破壊する映画

2013-11-06 23:47:02
Nao Honda @nao_rinrin

かぐや姫の物語は、大変なリトマス紙になり得る。社会が女に課する役割の重圧がわかるか、まっったく鈍感か。「女って群れたがってピンクが好きなんでしょ、ハイハイ」って男には、この作品、恐ろしいまでにサッパリわからない。

2013-12-03 10:04:17
揚羽 @agehataaan

そう、「かぐや姫」ってのは「男に都合の悪いヒロイン」なんだよね。この日本において、世界最古とも言われる物語の主人公がこれってなんか感慨深いなぁと思うよ。 

2013-12-03 14:47:15
揚羽 @agehataaan

でも「かぐや姫の物語」って男性からの評判はイマイチだったり、姫の「女性としての抑圧」がまったく伝わってなかったりで、日本男性どうしようもねーなーと思う次第。帝に抱きすくめられるシーンなんてかぐや姫に感情移入してた私は全然笑えなかったよ。本当に怖気が走った。

2013-12-04 21:09:42
揚羽 @agehataaan

「竹取物語」という古典作品を下敷きにして、あれほど「女性の抑圧」を鮮やかに描いた「かぐや姫の物語」を「別に昔話のまんまのどうということはない話」とか言っちゃう男性が多いわけですよ! いや、見方は個人の自由だけど信じられん。別の作品を見たんじゃないかとすら思う。

2013-12-04 21:31:27
揚羽 @agehataaan

正直「竹取物語」のかぐや姫って不思議ちゃんというか、高貴な公達に求婚されてもまったく靡かないどころか無理難題を押しつけて撃退するわで、なにを考えているのかわからない向きがあったのだけど、この映画を見てほんと姫の苦しみや結婚したくない思いを痛感したよ。すごく納得できたんだ。

2013-12-04 21:33:40
揚羽 @agehataaan

モラハラっ気のある旦那にさえ、あの映画を観て「原作で、なんで姫が求婚者に無理難題を押しつけてまで徹底的に断ったかがよくわかる」って言ってたくらい。「人格を無視されモノのように扱われる」という苦しみ、すごくわかりやすかったと思うんだけどな…。

2013-12-04 21:36:33
粟生盛 @nureteniawamori

↓今日観て来た。 そして今ネットで感想とか漁っててそういう感想が並んでたのを見てホントにどうやったら起承転結しか頭に入れずに描かれてるものをぜーんぶスルー出来るんだろう唖然としたのでした;

2013-12-04 22:41:56
粟生盛 @nureteniawamori

@nao_rinrin @jinminaduki リトマス試験紙、まさにそうみたいですね(苦笑) ただ例え男性であってもこれほどスクリーンの中、終始一貫セリフでも演出でもはっきりと描かれてる事が本当に何も読めない、何一つ聞こえない人がごろごろ居るって事にただただもう…

2013-12-05 01:19:19
粟生盛 @nureteniawamori

かぐや姫の物語。翁が作中何度も奥さんに「お前は何も分かっとらーん!」と怒鳴るアレうちの親父ソックリ;拒絶も嗜めも一切頭に入れず、物の道理を分かってるのはいつも自分なんだと。もう少しだけでも当人の言葉を聞ければ娘の表情がじわじわ死んでくのを笑顔でスルーし続けるような事にならないのに

2013-12-06 00:19:20
粟生盛 @nureteniawamori

求婚を断った公達が宝を持って来たと聞いて「早速床の用意をせねば」と張り切る翁に媼は「床」の言葉に流石に茫然としてて、媼は女だからそりゃビックリするよなと

2013-12-06 00:26:56
粟生盛 @nureteniawamori

源氏物語に何度か出て来たけど、あの時代、父親が「娘の顔」をあえて男に見せる、っていうのは「そのままヤっちゃってOK」的意味なんだそうで(って事は帝は「父親の許可」を受けて、「そのつもりで」抱きついてるって事ですね)「死にます」とまで言って拒否した娘の部屋に帝を連れてったのも善意で

2013-12-06 00:35:27
粟生盛 @nureteniawamori

姿を消してまで拒絶した娘に悪びれず「また来る」事を仄めかすし。でも誰も彼女に悪い事をしてると夢にも思ってなくて。「嫌だ」がどこまでも通じない、というか、まるで「無いもの」になってくのが怖くて、こりゃ消えたくもなるよなぁと

2013-12-06 00:41:58
粟生盛 @nureteniawamori

でも一番怖いのは、この翁が全然悪い人ではなく授かった金も決して自分の欲の為に使おうとはせず、ただただ「(自分の考える)娘の幸せ」の為だけに必死で頑張り続けた善良な父親だって事。いっそ娘を不幸にしてでも自分の欲を通そうとした人だった方がまだ姫はがんじがらめにならずに済んだのかもなと

2013-12-06 00:50:53
粟生盛 @nureteniawamori

いやね。アレコレ書いたけど私自身翁の事はキライになれないのだ。私が娘だったとしてあのととさまを憎めるとはとても思えない、何も分かってくれなくてもやはり娘として愛し慕うんじゃないかなと;だから罪悪感とか、情愛とかでがんじがらめで窒息…;;

2013-12-06 00:56:45
大村博史 @natsunoasa

父は、常に、うざい。父は、常に、迷う。父は、常に、違う。父は、常に、泣く。『かぐや姫の物語』は、そんな映画だった。

2013-12-06 01:35:33
粟生盛 @nureteniawamori

かぐや姫の物語、今日も少しボソボソ。観た日すぐネットの感想を漁った。まず扱ったテーマへの(主に男性からの)批判はあるだろうなと思ったがそれ以前で例えば「飯食いに行ったつもりが皿しか無かったw」「いや皿だけでも何とか楽しむ方法でも探してやろうぜw」的な感想が並んでて衝撃受けた;

2013-12-07 01:04:28
粟生盛 @nureteniawamori

主題への批判以前に、多くの人には「皿しか見えなかった」のだと。そりゃ誰も「見えないもの」を批判したりはしないし、「盛られて無かった」料理の味は批評しないよな。

2013-12-07 01:11:16
粟生盛 @nureteniawamori

↓まさにリトマス紙、って事なんだけど、でもこの映画は所謂「高尚な映画」のように難しい比喩表現とか難しい解釈が必要な描き方は全くしてない、寧ろ凄く「分かりやすく」主題を見せている。例えば「早速床の準備を」と喜ぶ翁に続いて「床と聞いて流石に唖然とする媼」を見せる、という分かりやすさ

2013-12-07 01:23:58
粟生盛 @nureteniawamori

あんなにストレートに描かれていても トコトン「見えない」んだって事に、想像以上に根深く高い壁を感じてヒヤッとした;

2013-12-07 01:29:27
粟生盛 @nureteniawamori

大昔、ジブリアニメは全部ゴッチャになってて宮崎、高畑両監督の作品を一括りに「宮崎アニメ」と呼んでた時期もあった(たまにヒロインの顔が可愛くないなと思ってた程度で周囲も割とそうだった)でも「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」いずれも最後の作品とも言われてる映画でこんなに違ったのかと知れた

2013-12-07 01:39:18
粟生盛 @nureteniawamori

日本の多くの男性には反発以前に脚本、映像表現、セリフではっきりと提示されててすら「見えない」ものを8年かけて作りあげたのが、私の父よりも年上の日本の男性なのには多分ちょっとくらい救われてもいいのかもしれないとか思ったのでした。

2013-12-07 01:45:50
スパルタ @sparta_cc

『かぐや姫の物語』からは「ミサンドリー」を感じた、というのが率直な感想。それが「悪い」と言うつもりは決してない。宴の招待客、求婚を迫る五人組、最高に気持ち悪い御門、そして身分の高い者との結婚が女の幸せだと信じて疑わない翁、それぞれの描写に、男性嫌悪が意図的に込められていると思う。

2013-12-07 20:44:12
鷲谷花 @HWAshitani

『かぐや姫の物語』は、「下放された知識青年かぐや姫が、大地の恵みと共にはたらく者の生活こそに真のよろこびがあることを知るが、そこに近づく都市への帰還の日・・・」―というお話では必ずしもなかったけれど、『おもひでぽろぽろ』はそうだったかも

2013-12-08 07:00:16
鷲谷花 @HWAshitani

で、「たとえ理不尽に思えたとしても、父の命令、父の怒りには従うのがよき娘の務め」「上山下郷して大地と共に生きる農村青年と結婚するのが娘の幸せ」―だった『おもひでぽろぽろ』への反省はあるのかもしれないけれど、どちらの呪縛もいまだ強そうだ、と、『かぐや姫の物語』見終わってまず思った

2013-12-08 07:07:14