舞鶴漣日記まとめ7
途中で眠くなって放り投げた資料が布団の周りに散乱していた。片付けるのも面倒だが、もう少しすれば漣かイムヤ二号が起こしにくるだろうから片付けておく。 #舞鶴漣日記
2013-11-30 07:23:28密売人連中の主犯格は現役の提督で、他二人は訓練生だったようだ。しかしチップが入ってたということは軍籍ではないのだろう。うわこれ報告書書き直さないといけなさそう。めんどくせ。「おい提督、龍田知らねぇ?」天龍、ノックくらいしろ。あと龍田は見てない。#舞鶴漣日記
2013-11-30 10:44:02「司令官!二号が起こしに来てあげ…なによもう起きてるんじゃない」叩き起こしたかったとでも言うようにイムヤ二号が扉を蹴り開けて入って来たが、お前らノックと静かに開けるってのはインプットされてないのか。「この方が元気の良さが伝わるかなって」「俺は単に忘れてた」おのれ。 #舞鶴漣日記
2013-11-30 11:52:52密売人連中のチップの照合が終わった。膨大な人数から照合するので手続きも含めて丸一日と言ったところか。土日もやつてくれるのはありがたい話だ。#舞鶴漣日記
2013-11-30 23:13:27「ご主人様?どうしたんですか?生き別れた兄弟とかでした?」いや、兄弟じゃないけど生き別れた知り合いだった。「あらま、そいつは」全然なんてことないような風に言われるとこちらの気が楽になるな。まぁ、元々涙を流して再会するような相手でもないんだが。すっかり忘れてたし。 #舞鶴漣日記
2013-11-30 23:18:15現役提督の方は知らないが、訓練生の方は二人とも提督になる前の同期だった。脱走を繰り返し、俺はいつかこんなところを出て夢を売るんだとのたまっていた男と、私好きな人が居るからあの人の為に提督よりも艦娘になりたいわと話していたのを覚えている。 #舞鶴漣日記
2013-11-30 23:44:39お察しの通り、二人とも提督に提督としての認可が降りた時、落第して最初の座学からやり直しを受けていた。まだ訓練生扱いということは潜水艦訓練の途中だったのだろうか。現役提督と訓練生二人で艦娘と並んで(艦娘ではない)潜水艦 を操舵し帰投せよという訓練任務だったはずだ。#舞鶴漣日記
2013-11-30 23:46:37しかしなんで訓練生連れの提督が、潜水艦の密売なんてやらかしたんだ。そもそも密売だと断定出来たのは長良たちが出くわした時に口論していたからだという。天龍がまとめた報告書をめくると、ご丁寧にそのやり取りまでまとめられていた。物好きめ。 #舞鶴漣日記
2013-12-01 00:43:56漣、これ面倒だからあとででいい?「あとで女の方の顔面ビフォーアフターを見せてもらえたら許しちゃいましょう」まぁ多分整形してんだけどそんな変わってないぞ。艦娘になりたい!とか言ってたからあんなお面みたいな顔になってたんだろうな…。「あー…それはー…あー…」 #舞鶴漣日記
2013-12-01 00:47:33吊るされた訓練生二人を見た時、見た事があったかなとしか思わなかったが二人はこちらの顔を見て久しぶりだとかよしみで助けてくれだの言われたがそれを考える前に主犯格の男に唾を吐かれて思わずシャベルを投げてしまったのだった。#舞鶴漣日記
2013-12-01 01:24:14「そういえば、提督」天龍、ノックしなさいと。「したつもり。んでさ、主犯格のあのヤク中野郎、あいつやたらと余裕あったけど」やっぱなんかキメてたんだろうな。「うん。んでよ」天龍はもう一枚、メモを取り出してこちらへ寄越す。「時雨のやつがそいつ食ってる時に見つけたって」 #舞鶴漣日記
2013-12-01 01:30:22食う、という表現に漣が露骨に嫌そうな顔をする。天龍から渡されたのは汚れた図面のようなものだった。なんだこれ。地図?…いや、海図?「提督、地図と海図くらい見分けてくれよ…」汚くてちゃんと見えないんだよ。 #舞鶴漣日記
2013-12-01 01:38:50昨日受け取った海図のような紙切れをそのまま夕張に解析をお願いする。くれぐれも素手で触らないように。持ってきた天龍にも一応入渠して燃料全部入れ替えろと指示しておいたから。「はーい。…なんかこれ宝の地図みたいですね」言われてみれば、いくつかの箇所にマルバツがされている。 #舞鶴漣日記
2013-12-01 10:31:50夕張に頼んでいた海図のような紙切れの解析が進んだらしい。進んだらしい、というのは損傷が激しくて内容の解析は出来ておらず、染み込んでいたものの解析はほぼ終わったそうだ。防護マスクとゴーグルを外し、入渠から上がってきた夕張は深く息を吐く。 #舞鶴漣日記
2013-12-02 12:19:00「提督、あれ多分体内から出てきたやつですね」食われてる途中で発見したってことはまずくて吐き捨てたのがアレだったってことだよな。「ですよね。血液なんかが主に染み込んでたんだけど、血液の成分が異常だったの」言いながら、ドックの外で待っていたイムヤ一号を撫でてやる。 #舞鶴漣日記
2013-12-02 12:22:58異常?「言っちゃえば薬物反応なんだけど…その薬物が既存のものと一致しない、新しい成分を含んでるもので」「あと、血中塩分濃度がとっても高かったのよ」夕張の言葉を一号が引き継ぐ。「大量の海水でも飲んだみたいに」 #舞鶴漣日記
2013-12-02 12:40:58夕張には引き続き紙切れを調べてもらい、モニター室に戻る。最近はすっかりここが執務室だ。「司令官、遅かったわね」一号とは違う気の強そうな笑顔を浮かべるのは二号だ。ちゃんと乾かしてから座ったんだろうな。「そもそも出撃も演習も出てないもの」そうだったな。 #舞鶴漣日記
2013-12-02 20:22:01で、なにかあったか。聞くと二号はつまらなさそうに首を振る。「なんもないわ、一号が少し夕張さんのお手伝いが出来るようになっただけ」自立が進んでるのはいいことだ。つうかお前はほんと一号のことしか見てないな!北上さんの様子は?「普通よ。相変わらずベッドで静かに座ってる」 #舞鶴漣日記
2013-12-02 20:25:13「アレ、燃料切れてない?」補給は長良に頼んで連れ出して貰ってるから平気だろう。電気設備の復帰した通路を中心に監視カメラを設置した、とは艦娘たちに伝えてある。しかし一部の艦娘の部屋に監視カメラを設置したのは内緒にしてある。 #舞鶴漣日記
2013-12-02 20:27:48北上さんの部屋に仕掛けたのは自殺…自壊されても困る、というのが第一だ。大井が戻って来た時にそうなっていては提督が殺される。あとはまぁ、保険?「ふぅん。…まぁ、二号も暇だからいいけど」一号もそういう機能あるの?「…多分ないわ。気付いてないもの」 #舞鶴漣日記
2013-12-02 20:30:03「?司令官?」面倒な話をしていると血中漣濃度が欠乏して発狂しそうになる。ということで二号よその話はまた今度だ。モニター室を飛び出して執務室(故)の辺りに居た漣の元へ走る。「ごっご主人様!?やめてください!漣の手にニベア塗るのやめてください!!!かっこいい #舞鶴漣日記
2013-12-02 20:37:06横須賀の友人からお土産にもらったチーズちくわを夜食に頂く。まぁ焼いたりとか面倒だからそのまま食うんだけど。「美味しいですか?」お、漣も一個食べるかい。ちくわらしいちくわのような味でなかなか美味しいよ。「あー、ちょっと袋を失敬」パックの裏を見て漣が微笑む。 #舞鶴漣日記
2013-12-03 03:56:32