これがミュンヘン現代史研究所のHPの「科学的注釈付き『我が闘争』」論争についての記事 http://t.co/kOAXfdp11b
2013-12-24 20:17:04これが出版中止を伝えるニュース。「現代史研究所は計画中止に驚いている」という見出しのところに、「首相ホルスト・ゼーホファーと内閣は、ナチ・プロパガンダの流布は国家責任とは言えないと結論」とある。 http://t.co/2ClAEbyOdU
2013-12-24 20:26:08CSU党首兼州首相ホルスト・ゼーホファーのwiki 「敬虔なカトリックの社会主義者」とも呼ばれるゼーホーファーは~ 2004年11月に自党の医療保険制度政策を厳しく批判して党内から「社会民主主義的だ」との批判を受け>リベラルな評価 http://t.co/4R8XOY8VTF
2013-12-24 20:30:40もっともミュンヘン州首相でCSU党首というと、’86-7年の選挙キャンペーン中「第三帝国の廉で常に攻められ続けるのを潔しとしない人々の拍手喝采が聞こえないか?」と述べ物議をかもしたフランツ・・ヨーゼフ・シュトラウスというCSU大立者がいたりする。
2013-12-24 20:51:46もっと以前の1962年、シュピーゲル事件ってのに関わったシュトラウスさんは「ナチス党大会に出演する勇気があったユダヤ人のように扱われた」なんて毒づいたりして、これは辞任問題にまで発展してる。石原慎太郎みたいな口してるってことかな? http://t.co/xacKPeWu5m
2013-12-24 20:56:44ハンブルク社会研究所企画の「国防軍の犯罪展」がミュンヘンに巡回したときもCSU支部長ペーター・ガウヴァラーが元軍人の名誉を傷つけるとして猛反発、抗議デモ及びそれへのカウンターデモにまで発展した。 http://t.co/A87gz8zWgn
2013-12-24 21:03:52まぁ、だから「科学的注釈付き『我が闘争』」出版中止のニュースにある<ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の生存者らが計画に懸念を表明>という記述もナイーブに読めないのでありました。
2013-12-24 21:06:55後日追加分2:ハンナ・アーレントを批判継承するベッティーナ・シュタングネト
【注:マツコ・デラックスさんではありません】今最も気になっている女性、ベッティーナ・シュタングネト、歴史家・哲学家(カント専攻)です。このポートレイトはカッコよくエロっぽい。非常に評価したい【学者としてもエロな側面でも) http://t.co/zeYffFcj0t
2013-12-26 20:55:24@discusao 著書は、2011年『イェルサレム以前のアイヒマン』、2012年『嘘、すべて嘘』など。前者はハンナ・アーレントのアイヒマン評価を膨大な資料から批判したもの。しかし哲学者としてアーレントの「悪の陳腐さ」論を支持しており検証改訂版「イェルサレムのアイヒマン」を企画中
2013-12-26 21:04:11月刊「みすず」野口雅弘<ボン便り「50年後の『イェルサレムのアイヒマン』――ベッティーナ・シュタングネトとアイヒマン研究の現在」>より引用
>シュタングネトはウィレン・サッセンのテープ起こしを含む、いわゆる「アルゼンチン文書 Argentinien-Pappiere」と呼ばれる膨大な資料を渉歩し、アイヒマンが筋金入りの反ユダヤ主義者で、官僚的というよりクリエイティヴな殺戮者だったこと、そしてイェルサレムで見せたのは「仮面劇 Maskenspiel」だったことを明らかにしている。
>この研究が出たあと、ドイツでアイヒマンに言及したもので、これを意識しないでいるものは一つもない。
>こうした資料から浮かび上がってくるアイヒマンは、たんなる組織の「歯車」ではない。主体的な判断を下せないグロテスクな「役人」でもない。彼は自発的、自覚的、確信犯的な国民社会主義者だったのだ。となると、イェルサレムの裁判のなかでの「アイヒマン」は死刑を免れるための演技が作り出したもので、それ自体が裁判戦術だったということになる。
>彼女は悪の哲学史における「悪の陳腐さ」というアーレントのテーゼを高く評価し、そのテーゼ自体は「正しい」と強調さえしている。シュタングネトが問題にするのは、アーレントの議論にとってアイヒマンは「悪い事例」だったということだ。哲学者でもあり歴史家でもある彼女は、前者としてアーレントの「悪」の理論への貢献を評価しながら、後者としてはアイヒマンという個体をその枠組みに還元しないで記述しようということなのだろう。
>なお、シュタングネトは現在、アーレントの『イェルサレムのアイヒマン』のテキスト・クリティーク版 historisch-kritishe Ausgabe (piper verlag)を準備しているという。これ自体、彼女がアーレントの仕事をリスペクトしている証左だろう。
以下は「悪の凡庸さ」についての解釈が「違うんじゃないか?」と疑念を抱かせたものについての連ツイ
@pririn_ さんがRTした田中さんの発言・・・ https://t.co/8B8BWhuLec https://t.co/IgzA8Y1J6w https://t.co/67toKudJbm https://t.co/4ZepxF0Au8
2013-12-30 03:36:58RT:アーレントの「悪の凡庸さ」という言葉は~われわれ凡庸な人間に悪はつねに潜んでいるという意味~その悪を、歴史は浄化してしまう。何万人もの人間を~虐殺させた項羽も曹操も信長も、いまでは英雄である。 https://t.co/IgzA8Y1J6w
2013-12-30 03:41:49アレントの「悪の凡庸さ」は、別に項羽や曹操や信長のような人格を想定してないだろう。より正確にいうと近代国家以前の人物に対する評価と、大衆社会における自由や社会の問題を考察する上で出てきた、大衆人の行為における「悪の凡庸さ」という論とはまったく接点がない。
2013-12-30 03:48:53RT:南京大虐殺もあった。従軍慰安婦もあった。だが、これらはBC級戦犯の問題である。しかしそれでも、その最終責任はA級戦犯たちにあり、それで彼らは刑に服したわけだ。 https://t.co/qA0fn2HoVP
2013-12-30 03:59:44ま、ドイツとの「過ぎ去らぬ過去への取り組み」比較ということになっちゃうけれど、ドイツでは最近の方が「BC級戦犯の問題」が活発になってるようだ。その「BC級戦犯の問題」がでる時「悪の凡庸さ」といった要素が露わになっているといった塩梅。
2013-12-30 04:07:36例えば前ツイしたアーレントを批判継承する魅力的な女性ベッティーナ・シュタングネトの業績 https://t.co/NJwbM1pIKH https://t.co/LUvzGzm0Gu
2013-12-30 04:10:24および、まとめ「ヒトラー『我が闘争』出版中止/最近の「過ぎ去らぬ過去への取り組み」の傾向」のミュンヘン現代史研究所企画の「科学的注釈付き『我が闘争』」や、この間買ったクリスティアン・アングラオ著 『ナチスの知識人部隊』もそう。 http://t.co/FPOYrmqGoR
2013-12-30 04:16:58ノイエ・ヴァッヘ(ホロコースト警鐘碑)、虐殺されたヨーロッパ・ユダヤ人のための記念碑、国家社会主義によるシンティ・ロマ犠牲者への追悼記念碑、同性愛者のためのホロコースト記念碑、それぞれの建立時期の違い(もとは同じ運動の一環であった)
注釈付き『我が闘争』出版騒動の続報
ナチスに殺されたロマのための追悼碑がドイツにできたのはついこの前の2012年。加害者のドイツでこれだから、ポライモスのなかったフランスにこそロマ=社会的悪としか捉えられない見方が残っているのも、さもありなん。
2014-01-16 22:21:04これって、下記まとめでチラッと出した「ホロコースト警鐘碑」論争の代償として建立されたやつかなぁ?http://t.co/iqgHYqrbGi RT @DonQuixote3001 ナチスに殺されたロマのための追悼碑がドイツにできたのはついこの前の2012年@royterek
2014-01-17 00:39:36