東洋大学社会福祉学科就労支援サービス論　ゲスト講師はビッグイシュー日本東京事務所マネージャー佐野未来さん

工藤啓@認定NPO法人育て上げネット @sodateage_kudo

【東洋大学】本日の東洋大学社会福祉学科就労支援サービス論のゲスト講師は、ビッグイシュー日本東京事務所マネージャー佐野未来さんです。 http://t.co/FZjubmWrNw TLを活用させていただきます。なお、文責はすべて私にあります。 #toyo

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【東洋大学】ビッグイシューのことを知っている方が多いという意味で、とてもレアなクラスだなと思います。嬉しいです。ただ詳しいことを知らない方もいらっしゃると思います。ので、ビッグイシューとホームレスについて説明をさせていただきます。 #toyo

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【東洋大学】2003年9月に立ち上がりました。ビッグイシューは最初3名で、大阪で立ち上がりました。私は編集を担当していたのですが、東京で販売、広報が増えてきましたので、こちらに移ってきました。主にホームレスの販売者の方々とコミュニケーションなどをしています。 #toyo

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【東洋大学】ビッグイシューとは、雑誌を街頭で販売しています。販売者はホームレスの方です。1冊300円ですが、そのうち160円が販売者さんのものになります。最終的には路上生活から抜けていただきたいと思っています。 #toyo

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【東洋大学】ビッグイシューは出版社として登録されています。私たちはみなさんが買いたいと思う雑誌を作り続けること、ホームレスの方々だけが売れること、それを誇りを持って売ってもらえること。出版社ビッグイシューの一番大事な仕事です。 #toyo

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【東洋大学】 もともとは英国の仕組みです。販売が伸びるということは、ホームレスの方々の仕事が増える。そういう意義に対して、英国では独占インタビューなどを、著名人が受けてくださることもあります。 #toyo

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【東洋大学】ワムというアーティストがいますが、ビッグイシューにしか出ない、という方もいます。そういうとき問い合わせがあって、どうしてもホームレスの方から買いたくないけれど、欲しいというものもありました。どうしてもホームレスの方から買ってくださいとお断りしました。 #toyo

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【東洋大学】特集テーマは多様です。セクシャルマイノリティー、出所者、依存症、精神疾患、若者の貧困といったものから、元素、海賊、きのこなど多岐に渡ります。ほんじつはみなさんにサンプルと持ってきました。もしよければ、販売者さんからも買われてください。 #toyo

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【東洋大学】ビッグイシュー日本版の読者層ですが、女性の割合が66%です。なぜなのかはわかりません。読者の興味としては、環境・エコロジー、事由・人権、いつも大変お世話になっております。sごと・働き方、平和、国際事情など、社会的なトピックの関心層です。 #toyo

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【東洋大学】実際の仕組みを説明します。基本的に路上で野宿生活をされている方が販売者に登録されます。販売者には条件が2つあります。ひとつはホームレス状態であること。もうひとつは、ビッグイシュー行動規範8条を守ると約束してくださることです。 #toyo

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【東洋大学】まずは10冊を販売者さんに無料で提供します。本来は販売者さんが仕入れを行い140円を一冊あたり支払っていただきます。当然最初は資金がないこともありますので、最初の10冊は無料にしちえるのです。 #toyo

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【東洋大学】その10冊を販売サポートスタッフと共に街頭で売っていただきます。完売すると3000円が手元に残ります。そｒを元手に次から140円で仕入れ、300円で販売してもらいます。差額の160円が販売者の利益です。多くの場合、明日の仕入れ代を除き、 #toyo

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【東洋大学】自分で稼いだお金で、自分でご飯を買って食べるわけです。久しぶりに牛丼食べようかなとか、ネットカフェで寝ようかなと、自分のお金を使って「選ぶ」ことをされることが多いです。東京は簡易宿泊所が高いのでネットカフェを選ぶことがあります。 #toyo

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【東洋大学】大阪から出てきて驚きました。あまりに高いので。東京では一泊2000円以上するんですよね。だからすぐに宿泊できないのですが、地方だと簡易宿泊所です。これを繰り返しながら少しずつ貯金をしていただきたいと思っています。 #toyo

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【東洋大学】一生懸命販売をして、コミュニケーションを取るなかで固定のお客様がついてきます。そうすると仕入れが増えて、貯金が増えてきます。私たちもうるさく貯金していきませんか？といいつつけます。そして住居と住所を確保し定職を探す。無事に仕事が見つかると自立・卒業です #toyo

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【東洋大学】これがゴールデンシナリオです。ただ、本当に難しいです。10年間で170名が自立されています。延べ登録者に対して10％くらいです。これが多いか少ないかは議論の余地があります。ではそれ以外の方はどうでしょうか。 #toyo

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【東洋大学】真夏も、真冬もたちますので体力が重要になります。最近では、特に若いひと、精神的に厳しいので心が折れるんですね。自分がホームレスであることをカミングアウトするようなものですから、それに耐えられないこともあります。 #toyo

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【東洋大学】 ホームレスであることをカミングアウトすることのハードルが高いです。もちろん、応援してくださる方に勇気付けられることが多いです。一方、罵詈雑言を浴びせられることも少しあります。そのたびに心が折れているわけにはいかないのです。 #toyo

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【東洋大学】脱路上の販売者さんはいます。しかし、貯金をする、住居確保のために貯金を増やす。アパートに入る段階で保証人になってもらえるひとを探す。これがハードルです。最近では、保証会社がから保証人をつけるようにいわれるケースもあるんです。 #toyo

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【東洋大学】そしてここの就職というところがハードルがとても高いのです。何とか住居を得たとしても、仕事を探すところが非常に難しいです。昨今、若いホームレスが増えてきています。10年前の販売者さんの平均年齢は50才を超えていました。 #toyo

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【東洋大学】 日雇い労働の現場にいらっしゃった方が切られていきます。誰からか？当然、高齢者や怪我をされている方々からです。高度経済成長期にひっぱりだこであった方々が、50代となり、経済が縮小して、仕事を失う。そういう方々が最初に来られていた販売者さんでした。 #toyo

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【東洋大学】特に2007年あたりから、20代、30代の若い方が登録に来られるようになりました。最初は驚きました。何があったんだろうと。その頃から若い世代が見られるようになり、その理由を探求する必要性が出てきたわけです。 #toyo

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【東洋大学】その頃から、若いホームレスの方々に聞き取り調査を始めました。そして若者ホームレス白書を作りました。その後、リーマンショックなどがあり、年越し派遣村というものもありました。私たちの業界は戦々恐々としました。20万人以上の派遣さんが仕事を失うだろうと。 #toyo

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【東洋大学】このひとたちが路上に溢れたらどうなるのだろうかと。炊き出しのひとたちも心配していました。ほとんどが寄付であがなってますから。ビッグイシューもそうでした。登録者が突然増えたらどう対応するんだろうと。 #toyo