島国大和氏による、物語の納得感の話

島国大和 @shimaguniyamato

物語に関して。自分は物語に納得感を求める。「なぜこうなったのか」大体物語りって基本構造として「ひどい状況になった→解決（場合によっては解決失敗）」なので、この解決方法に納得できないと面白くない。（つづく）

島国大和 @shimaguniyamato

（つづく）この辺の納得感をどこで感じるかは人によって異なるだろう。自分は恋愛物の物語はイマイチのれないのだが、これは気持ちの問題は同にでも処理できちゃうので、物語の解決のカタルシスが（自分にとって）足りないからだと思う。ピンチに超能力発動しちゃうバトルものもノれない。（つづく）

島国大和 @shimaguniyamato

（つづき）かといって、ガチガチのリアリティを求めているわけでもない。握力×速度×体重がパンチ力でも、いつもの2倍の回転でパワーアップでも、その場で納得できればいい。納得できる嘘の程度は普段の劇中のリアリティの範囲でいいと思う。（つづく）

島国大和 @shimaguniyamato

（つづき）たとえば将棋漫画で大逆転の一手があったとして、正直説明されても良く解らない。解らないがそれが事実っぽいと感じるか、まったくの荒唐無稽と感じるかは、そこまでの演出力にかかっていると思う。大嘘を納得させる演出はそれこそが見たいものだったりもする。（つづく）

島国大和 @shimaguniyamato

（つづき）ロボット物なんかは、ロボット自体が大嘘。怪獣物は怪獣が大嘘。その大嘘を成立させるために全力で細部から演出を積み上げて嘘をつく。怪獣が歩くたびに車が揺れるのも、超能力が破壊する背景がやたらリアルなのも、そこをないがしろにするとその嘘は面白くないから。（つづく）

島国大和 @shimaguniyamato

（つづき）ロボットが戦争をするのはあきらかに嘘だが、メカニックマンが整備しているカットや、その他もろもろ、ロボ戦争するとこうなるよなというディティールでこの物語中ならアリだなと感じさせる。その上でその納得感の中で物語を進める。ついた嘘のルールをゆがめない。（つづき）

島国大和 @shimaguniyamato

（つづき）ガンダムでララァがおでこからビームだして敵を倒したら困るだろう。岬君とツインシュートはいいが、カルテットシュートとかまでいくと嘘だろう。無茶な嘘を成立させる力技と、そのルール上での駆け引きを楽しむクチなので、そこがおざなりだとちょっと苦手。（つづく）

島国大和 @shimaguniyamato

（つづき）自分はロボットバトルの勝ち負けも、「こういう理由で勝ちました」にウソが少ないほうが楽しめる。「ガンダムが水中でグラブロに勝てたのは足を引きちぎられたら動きやすくなったから」で。ガンダムって勝ち負けとピンチにちゃんと理由がある。補給が足りぬ、カメラをやられた。（つづく）

島国大和 @shimaguniyamato

（つづき）格闘漫画もそうで、いきなり新技開眼勝ちとかは、幼年向けには勝利の快感だけでもつのかもしれないけど、やはり勝ち負けに納得感ないと個人的にはノレない。聖闘士星矢だってむちゃくちゃのようで、それなりにリアリティ獲得するための小技にあふれている（旧作）そんな感じ。（つづく）

島国大和 @shimaguniyamato

（つづき）熱血で押し切る、雰囲気で押し切る。それも作劇としてはアリだと思うんだけど、押し切りきれてないな、と感じる。とかそういレベルのグチですな。みっちりやる必要はなくてセリフ1個気を使えばいいのにぐらいの。（終わる）

島国大和 @shimaguniyamato

多分、これは自己分析だけど横山光輝や不二子藤雄的な「ロジカルな展開」が好きなんだろう。恋愛物に自分はノレないがそれにノレる人も多くいるので、ここはターゲットの好みの問題に過ぎない。もともとキライなものにわざわざ自分から寄ってくことはしないんだけど、好きそうな見た目だとひっかかる。

島国大和 @shimaguniyamato

キルラキルは主人公の魅力の説明が足りない気がしていて、同じことはグレンラガンのアニキにも感じたので俺の感性の問題も大いにありえる。なんかなんにでもそれなりに理由が欲しい。このあたり少女マンガとか苦手な理由でもある。（そういうロジックすっとばすのが美徳）

島国大和 @shimaguniyamato

俺の大好きなパシリムですら「怪獣でたらロボットで殴るだろ？」の「なぜ殴るねんの言い訳」を欲しく感じるぐらいだからな半分病気。ガンダムはミノフスキー粒子、エヴァンゲはATフィールド。ガッツリやるより適度にバックグラウンドに匂わせて欲しいところ。（好みの問題）