福嶋亮大×東浩紀「「復興文化」の意義を問う—―傷だらけの世界で私たちが生きていくための冴えたやり方」まとめ
こちらのイベントです。 #genroncafe 福嶋亮大×東浩紀 「「復興文化」の意義を問う――傷だらけの世界で私たちが生きていくための冴えたやり方」 http://t.co/7D8hIFadgq @peatixさんから
2013-12-15 19:17:20福嶋:従来の日本文化論は軽いものを評価する傾向が多かった。もっとディープな猥雑なものが日本文化には眠っているのでそれを書きたかったというのが動機。温故知新。 #genroncafe
2013-12-15 19:19:30福嶋:日本は危機に際して外国をモデルにする傾向が高い。中国、西洋。今はモデルにする外国がない。現状の危機に際してモデルがないという危機がある。モデルがない世界でどう生きていくかという知恵を育てるのが人文の役割と考えている。 #genroncafe
2013-12-15 19:20:39福嶋:簡単に言うとマイナスのものから創造性を作っていくことができるというのが伝えたかったメッセージ。不幸があって沈滞した雰囲気になるのではなく、新しいイノベーションの契機にする。 #genroncafe
2013-12-15 19:21:16福嶋:平家物語は日本の文章である漢字仮名モデルを作った文章。災厄の時代であるからこそ新しい時代のモデルを構築できることを示したかった。 #genroncafe
2013-12-15 19:21:54東:この本はいろいろとヒントが満ちている。いろいろなキーワードがある。例えばハイデガーは住むことを考えていたが、日本は泊まること、旅すること=宿が基本なのではないかとか。そこに可能性がある。 #genroncafe
2013-12-15 19:23:13福嶋:「我々」というのをどう構築しているのか。それは美(カント的な意味で)だと思う。アーレントのカント政治哲学講義では、アーレント自身の論とは異なり、演技者ではなく観客が「我々」を構築している。美をネタにしてコミュニケーションするモデル。 #genroncafe
2013-12-15 19:25:49東:観客と演技の話は面白いと思った。ヨーロッパの公共性は結局演技者の公共性。広場に来て顔晒してしっかり演説するという話。しかしカント政治哲学講義では周りでウォッチするやつが公共性を作ると言っている。これは極めて有望なフレームワーク。 #genroncafe
2013-12-15 19:27:13ハンナ・アーレント 完訳 カント政治哲学講義録 http://t.co/fXkq6miYtQ @amazonさんから #genroncafe
2013-12-15 19:27:39「われわれ」の再構築のために美を必要とする。アーレントの『カント政治哲学講義』における公共性。"【生放送】福嶋亮大×東浩紀 「「復興文化」の意義を問う――傷だらけの世界で私たちが生きていくための冴えたやり方 #genroncafe http://t.co/2bbXR3B8u8"
2013-12-15 19:27:53ヴィンフリート・メニングハウス 美の約束 http://t.co/Zjys8ITVr3 @amazonさんから #genroncafe
2013-12-15 19:29:04福嶋:崇高は語り得ないもの。美はそれと語り得るものとの間にある。曖昧模糊としたものが美にはある。ショッピングモールの清潔感など。美が瀰漫している時代の哲学を考えると面白いと思っている。 #genroncafe
2013-12-15 19:29:22東:福嶋くんの本は2章ごとに1セットになっている。どうつながっているか明示されていないのだが、福嶋くんの中でつながっているはず。 #genroncafe
2013-12-15 19:30:42東「しかし『復興文化論』における「美」は二種類ある。観客の「美」と演技者の「美」。それ以外にもいろいろなものが「二」という数によって貫かれている。そのあたりについて語ってもらいたい。」 #genroncafe http://t.co/2bbXR3B8u8 "
2013-12-15 19:31:21福嶋:ハイデガーについて。存在の思考、存在への問い。建てること、住むことをベースにして存在にアクセスする。しかし日本は住むことの重厚な思想や文学を作ってこなかった。どちらかというと旅先に巡ることで死者と交流するといった「旅」をベースにビジョンを作っている。 #genroncafe
2013-12-15 19:32:11東さんは制作の思想と運営の思想の二元性に通じるものを、福嶋さんに聞こうとしているのかな。 #genroncafe http://t.co/2bbXR3B8u8 "
2013-12-15 19:32:39ハイデッガーの建築論―建てる・住まう・考える http://t.co/chLhPqdzFG @amazonさんから #genroncafe
2013-12-15 19:33:09福嶋:物語の大事さについて。3.11があって、鎮魂が大事だという話があった。日本だと伝統的に官(お上)ではなく在野の農民等が鎮魂のシステムを作ってきた。在野の営みに注目することは重要だと思っている。 #genroncafe
2013-12-15 19:35:49観客視点からのリアリズムを作った柿本人麻呂、またそれに対立すること(演技者のリアリズム)をやった空海、という風に二元性を軸に進んでいく歴史観。 #genroncafe http://t.co/2bbXR3B8u8 "
2013-12-15 19:36:54東:物語は大切。シャンプーにもなんとか物語とかついてる。中国など外国でもそれが広がっている。「言葉と物」はヨーロッパからすると対立するものだが、しかし物が語っている。非常に変な言語感覚で好きな言葉。アニミズム感がある。 #genroncafe
2013-12-15 19:38:18