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化石への地質的な側面からのアプローチ

年の瀬の酔った勢いで化石話を問はず語り。いや、パレオタクラスタとしてたまには化石の話をガチンコでしてみるのも良いかなーと。色々不十分な内容になってしまっているので続編あるかも。質問の類はいつでも歓迎。
自然 化石 恐竜 古環境 古生物学 地質学 タフォノミー 地層
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職人/げるびらりあ @gervillaria
古生物っていろーいろと変なのが居る、って思われてるけど、それは今の時代の環境にマッチングしないとか、当時繁栄した分類群に於ける形態の制約とかその辺の問題であって、私たちの時代、私たちの記憶による思い込みが変と云わせているのですよね。昔から見たらゾウもネズミも「変な生き物」でしょ。
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)一つ確実に云えるのは、化石になった生物はどれも「当時は成功した種であったこと」なのですよ。成功してなけりゃそもそも化石に何ぞなれませんって。化石になる確率というのはシビアですからのん。
イプシロン@VELCOプラモ化計画(仮) @EPSILON13
@gervillaria われら動物や植物から表面を作って着る変な生き物っ
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)あと、気をつけないといけないのが、「化石の形成される環境はある程度決まっているので、我々が知れる古生物は概ね特定環境に生きていた生物種に限定される」ということ。森の中とか高山とかの生き物は中々化石にならないですからねー。それに極端に小さい殻を持たない生物とかも。
職人/げるびらりあ @gervillaria
御意!何だ貴様らキヌガサガイか蓑虫か!ってなもんでw RT @EPSILON13: @gervillaria われら動物や植物から表面を作って着る変な生き物っ
職人/げるびらりあ @gervillaria
分類群絞られてるじゃないですかやだー RT @_Marubashi: @gervillaria 背後から忍び寄る微化石屋さん
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)それともう1つ。化石の出来る場所ってのは地質的にも制限されているのですよ。だんだん埋め立てられてゆく湖や海がある場所、なんて海洋プレートと大陸プレートから見た位置関係とか、それらの動きとかから制約を受けている訳で。ここいらまで踏まえる事は難しいけど、記憶はしとくべき。
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)大陸の内陸で川も無い環境で周りより高い土地、なんて本当に情報少ないよ。本当に偶々、巨大な台風とかで水のある場所まで運ばれたりせんとそこにいた生き物は化石になんないですからね。あと、陸上の地中もかなり絶望的。
職人/げるびらりあ @gervillaria
うん、恐竜一つとってもそれを復元するための方法論とその際に用いた情報、というのは一種でよいからガチンコで纏めた本とかあったら良いのに。例えば林原の研究者の人に「プロトケラトプス」で一冊書いてもらうとか。300ページくらい余裕で埋まると思う。
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)あ、そうそう。化石が出来やすい時代、できにくい時代ってのも実はちょっとあるですよ。海面が低い(寒い)時代とか大陸がまとまってて浅瀬、沿岸部の面積が少ない時代とかはね、厳しいのよ。もちろん世界全体なので、そんな時代にも化石の形成される環境はどこかしらにあるモンだけど。
職人/げるびらりあ @gervillaria
化石って地質現象の産物という側面と生物の記録という側面と両方あるんですよね。主に生物側しか一般向けに紹介されないけど地質側もかなりエキサイティン!なのですよ。ほんとに地質系の話は一般向けに語られないけど此畜生っ!w
まさお太郎 @Perror48
@gervillaria げるぴらりあさんは、前に呟かれた恐竜学んで何になる?の時といい、門外漢がまず思い付きそうで、でも失礼になるかもしれない聞きにくい事をサラッと呟いてくれるので、本当にありがたいです。
職人/げるびらりあ @gervillaria
@Perror48 恐縮です!いやー、サイエンスコミュニケーターっぽい立場の仕事してるのですが、「こういうのを扱うときはみんなが“そんなん知ってらい!”って言えるトコから段々切り崩してくのが面白いし届きやすい」と痛感した物ですから。ここでのツイートは仕事に使う前のドラフト版ですw
職人/げるびらりあ @gervillaria
ささ、んじゃちょいっと切り込んで行きましょうか。私の専門、二枚貝なのですが、こいつらってたくさん出るってメリットだけじゃなくて地質と生物の両方の情報がとてもユニークな形で見られるのですよ。これについてはそもそも化石ができる地層の特性から考えないとあかんのです。
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)二枚貝ってのはまぁ原則水中生活者です。今回海に限定します。堆積物ががっさがっさ流れてくる所では「埋まっても脱出できる連中」が棲んでるんですよ。逆にどんどん削られるような場所は「流れに抵抗できる連中」のパラダイス。ホタテガイみたいに泳げる貝は削られる場所でもやってけます。
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)一方、埋まる環境では、潜る貝がようさんおります。栄養混じりの土砂もようさん来ますしね。つまり、堆積物の供給量は化石のなりやすさだけじゃなくて、そこの環境に最適化した連中を多く含む、なんて違いもあるわけで。とはいえ、埋まる環境では化石あんまし多くありません。
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)なぜなら、10cm積もるのに100年かかる環境と10cm積もるのに1年で十分な環境だったら、10cmの地層に100年分の化石記録か、1年分の化石記録か、ってーことになるわけで。
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)そのせいで、「化石密集層が出来る環境」っていうのはじつは結構限定されてて、化石の見つかるとされる地層の中でも化石の見つかる“層準”ってのが決まってる。堆積物の供給が一気にきてがつっと生き埋めになっちゃうケースか、堆積物の供給量が乏しくてながーい年月で溜まった貝が集まるケース
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)前者をセンサス(人口調査)化石群、後者を攻めてリー(共同墓地)化石群なんて言ったりします。勿論このでき方によって、どんな貝が入ってくるかってのも変わっちゃうんですよ、同じ地層の中でも。ことほど左様に化石を見る時に地層から得られる情報は無視できないのです。
職人/げるびらりあ @gervillaria
承前)ここいらの話って専門書くらいでしか扱われないので初見の方も多いと思いますワ。そしてこういった事柄は勿論恐竜の化石が出るような陸成層でも同様に発生するワケです。干潟で出来た地層と、湖で出来た地層でそこに入ってくる化石の種類に既にバイアスが掛かるのですよ。
職人/げるびらりあ @gervillaria
二つ前誤字あったので修正再ツイートします。
職人/げるびらりあ @gervillaria
改訂)前者をセンサス(人口調査)化石群、後者をセメテリー(共同墓地)化石群なんて言ったりします。勿論このでき方によって、どんな貝が入ってくるかってのも変わっちゃうんですよ、同じ地層の中でも。ことほど左様に化石を見る時に地層から得られる情報は無視できないのです。
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