渡邊芳之先生ynabe39の「ハトがつつくとまったく同じ量のエサが出るレバーが何個か並んでいる時に,ハトがどのレバーをつついてエサを出して食べるか,というようなことが私がイメージする「ほんとうの自由意志」だ。」

個人的には「自由意志」というのは存在しないわけではないと思うが,外的条件にまったく依存しない「意志」があるとしてその圧倒的大多数は「コカコーラの350ml缶が自動販売機の複数の位置に入っている時にどれを選んで買うか」というような「つまらない自由」だと思う。 by 渡邊芳之
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渡邊芳之 @ynabe39

千の風になって。

北海道帯広市 · twilog.org/ynabe39

渡邊 芳之(わたなべ よしゆき、1962年4月22日 - )は日本の心理学者。帯広畜産大学人間科学研究部門(人文社会・体育学分野)教授。博士(心理学・東京国際大学)。 佐藤達哉、尾見康博との共同研究を中心に心理学論、心理学史、人格心理学や血液型性格分類の批判的検討などの分野に論文・著作を持つ。趣味はレコード蒐集。
http://ja.wikipedia.org/wiki/渡邊芳之

渡邊 芳之 -帯広畜産大学-
http://www.obihiro.ac.jp/ichiran/watanabe_yoshiyuki.html

 

渡邊芳之 @ynabe39

個人的には「自由意志」というのは存在しないわけではないと思うが,外的条件にまったく依存しない「意志」があるとしてその圧倒的大多数は「コカコーラの350ml缶が自動販売機の複数の位置に入っている時にどれを選んで買うか」というような「つまらない自由」だと思う。

2013-12-18 07:32:57
渡邊芳之 @ynabe39

意思による選択が「選んだ結果に意味のあるもの」になればなるほど,それは様々な外的条件に依存するようになって「自由意志」ではなくなる。

2013-12-18 07:33:49
渡邊芳之 @ynabe39

「自由意志と感じられるもの」の大多数は,自分の意志を決定している外的条件に気づかないことによって生まれていると思うし,そうでない(ほんとうの)自由意志はたいていこれといって大きな結果の差を生み出さない。

2013-12-18 07:35:54
渡邊芳之 @ynabe39

意志の指示に従い用法用量を守ってご使用下さい。 RT @hamurabi_subst: @ynabe39 おくすり意志

2013-12-18 07:36:22
渡邊芳之 @ynabe39

社会心理学の「自由意志ー自動性論争」を見ていると,20世紀の心理学における行動主義と精神分析が「同じ事実認識に対する2つの異なった説明」であったことがよくわかる。行動主義=精神分析的な人間観は今後も形を変えながら心理学の中で脈々と続くと思う。

2013-12-18 07:39:28
渡邊芳之 @ynabe39

いま茂木先生が述べているようなことが「いまの日本でもっとも人気のない種類のレトリック」なんだろうなあ。そういうレトリックに慣れ親しんで育ったわれわれ世代にはまあ寂しいことではあるけれども。

2013-12-18 07:41:17
渡邊芳之 @ynabe39

ハトがつつくとまったく同じ量のエサが出るレバーが何個か並んでいる時に,ハトがどのレバーをつついてエサを出して食べるか,というようなことが私がイメージする「ほんとうの自由意志」だ。

2013-12-18 07:48:16
渡邊芳之 @ynabe39

レバーによってエサの量が異なるのでハトがエサの多く出る特定のレバーをつつくようになればそれはもう自由意志ではない。

2013-12-18 07:48:34
渡邊芳之 @ynabe39

実際には「同じ量のエサが出るレバー」のうちどれをつつくかというようなことにだって過去の経験やハトからの距離やちょっとしたつつきやすさの差などの外的条件が影響していることのほうが多いと思う。

2013-12-18 07:49:44
渡邊芳之 @ynabe39

自由意思の問題は客観的に見て自由意志が存在するかどうかではなく「人はどのような条件で自由意志を感じるか」だろうと思う。

2013-12-18 08:31:08
渡邊芳之 @ynabe39

それこそ「自分が自由意志で行動していると感じるように他人の意図によってコントロールされる」ということはごく普通にあるわけだ。

2013-12-18 08:32:52
渡邊芳之 @ynabe39

先行条件の影響を受けない行動はランダム、というのが行動主義のイデオロギー。

2013-12-18 09:34:19