ゼータガンダムの"真相"についてのメモ。
- chiqfudoki
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ふと思ったんだが、ハマーンがなんでゼダンの門を落としたのかって話。ジオン残党にしてみたらあんなランドマークがジオン狩りの尖兵どもの根拠地として宇宙に浮かんでること自体が許しがたいことだったんじゃないか?
2013-12-18 13:27:44あとハマーン軍って一撃離脱が持ち味の機動軍だから基本は攻めてナンボ、守れば限りなく弱い軍隊なわけで、アクシズって実はハリボテ(MS作れればその時点で役目の8割が終わる)だったんじゃないか?とも思う。
2013-12-18 13:28:58あともっと根本的な理由として、宇宙人と地球人では陣地とか土地の概念が根本から違うのではないか?宇宙人にとって「大地」はいつでも捨てられる、叩き落としても良い(=大地自体が武器にできる)ものだけど、この発想は地球人にはない。
2013-12-18 13:29:55宇宙人のジオンと地球連邦って実は概念が異なる戦争をしていたんじゃないか?連邦は土地広げる戦争やってるけど、宇宙からの革命勢力は「人間はどこにでも開拓して住みつける」を前提に自爆的な焦土戦挑んできている感がある。
2013-12-18 13:31:31だから生粋の宇宙人で一年戦争という革命期を生きたジュドーが「人間の可能性も地球も大事だ」って宣言したのは大きな意味がある。あの宣言は地球圏全土に届いていたわけだから、そりゃシャアは安心して引退しようと思うわな。ああいう新世代の存在を知ったらシャアは安心できたはず。
2013-12-18 13:33:26ただし、ハマーンはジュドーに「地球(人類)を頼む」とは言わなかったわけで、ジュドーは「アステロイドベルトまで行っても結局飛べなかった女」のその先の世界を見るために旅立つことになる。ジュドーは確かに新人類なんだけど、シャアの想像よりももっと大きなものを見ていたのではないか?
2013-12-18 13:36:17そう考えるとMSという武器の全く違う存在意義が見えてくる。アレって宇宙戦争用の兵器ってよりも「土地に縛られない宇宙の遊牧民同士の戦争」のための兵器なのではないか?つまり、近世までの馬にあたるモノ。
2013-12-18 13:40:29ってかあれか、ハマーンにとってグリプス壊すのって脅威排除以外に旨みあるのか。結果だけ見ればグリプスもゼダンもぶっ壊したのはハマーンのアクシズ。んでドゴスギアの最精鋭を一方的に殲滅してるし、この三つの実績で「スペースノイドの解放者」を名乗れるのか。
2013-12-18 14:31:33こうなるとエウーゴがなんでネオジオンに強襲かけたかが見えてくる。アクシズってそもそも大人がいないし。傍から見ていればニューディサイズ以下のボーイスカウト集団だから脅威ですらなかったわけで、その連中がエウーゴの米櫃に手を突っ込んできた、と。そりゃ芽のうちにつぶしにかかるわ。
2013-12-18 14:35:25つまり、アクシズがあそこまで強かったこと自体が計算外なんだよな。実際はハマーンが何度か「手品」をやってて、手品の内幕わかってるエウーゴは懸命に手品のタネを潰しに行ってる。
2013-12-18 14:37:00ハマーンの手品その1はワンセットの兵力を3倍に見せたこと。その2はそのワンセットを非常に効果的にデビューさせたこと。その3は寡兵で「グリプスとゼダンの門の撃破者」という実績を手にしたこと。これで旧ジオン系の取り込みは相当スムーズに行ったはず。
2013-12-18 14:38:51でハマーンのめんどくさいのはワンセットの機動軍が神出鬼没であること。絶対勝てる局面でしか出てこなし逃げ足が速いから、後の先取らないとまず仕留められない。だから、Zの終盤からZZにかけてエウーゴは「精鋭部隊+マップ兵器」の運用が基本になる。
2013-12-18 14:41:26いっぽうハマーン軍の方は領土を持った段階で戦力の構造転換を図るんだけど、ここで連邦の工作があった可能性が高い。グレミーの反乱は主力気が連邦から技術供与あった系だし、反乱後のビジョンが全くなかった。外部の協力者を当て込んでいたのではないか?
2013-12-18 14:43:33一個抜けてた。王手飛車取りのメールシュトローム作戦と「命散って」の戦い。エウーゴ的にはあそこが天王山だったはず。狙いは「ハマーンの旗本を殺しつくすこと」。メールシュトロームではハマーンがグリプスにいてもグワダンにいてもランチャーで対応できる布陣で臨んでいる。
2013-12-18 14:46:14ただし、この作戦はカミーユがランチャーを持たされた意味を理解していなかったために失敗する。このためエウーゴは「命散って」の戦いでの危険な賭けを強いられる。ヘンケンもカツも無駄死にに見えてきっちり仕事をこなしているのがあの戦い。
2013-12-18 14:48:06なお、あの戦いで「ハマーンとシロッコを共倒れにさせる」ことは議論の俎上に上った可能性が高い(カツが「【まだ】そんなことを言っているのか!」とたしなめられている。) あの戦いでのエウーゴの本命はハマーンの兵を可能な限り焼くことと、シロッコの暗殺だったと思われる。
2013-12-18 14:49:31というのが、シャアは最初からランチャーをああ使うことが既定事項だったようだし、カミーユも(複数の目標がいたのに)一直線にシロッコに向かっている。またゼータで唯一ハマーンが「こりゃまずい!」という表情をするのがシャアのランチャーを攻撃した時。シャアの射線上にあったモノはグワンバン。
2013-12-18 14:51:33巴戦ではエウーゴが一番弱かったんだけど、ラーディッシュ(旗艦)という札の捨て方と的の絞り方、ランチャーの運用でカバーした感がある。エウーゴは最初から対ティターンズには玉を取ることだけ、対ハマーンには旗本を殺しつくすことだけを狙っていたように思う。
2013-12-18 15:03:02この二つが成ればティターンズとアクシズの脅威は激減するから、コロニーレーザーは「いつでも撃てる」ものになる。よーは敵二つが赤子の手をひねるレベルまで成り下がる。なお、この時代はまだ「ランチャーが薙ぎ払い兵器として有効」という感覚はなかったのではないか?
2013-12-18 15:05:32つまり、グリプス戦のキモは「そこまで目立ってなかった百式の一度きりの奇襲」にある。あのときの同時代人ならばまずゼータを警戒するはず。いちMSでしかない百式が敵陣深くでランチャーをぶっぱなすのが狙い。
2013-12-18 15:07:16なお、アクシズはこのとき「アーガマ隊はティターンズに殺らせる」方針だったと思われる。一方ティターンズはシロッコの親衛隊がハマーン方面の押さえに、ソレ以外の特に強い部隊(ヤザン隊とジェリド)がアーガマとラーディッシュの間を扼する形で配置されている。
2013-12-18 15:08:58兵力の分散配置は多くの局面でティターンズの足かせになっていたように思う。一方、エウーゴは最初から「シロッコとハマーンが潰し合う瞬間」を狙っていたのではないか?これはエウーゴが壊滅すれば割と発生しやすい状況である。つまり、肉を切らせて骨を断つ作戦である。
2013-12-18 15:11:02死んだように見せる策は旗艦ぽいのが二隻いるエウーゴだからできる作戦でもある。ラーディッシュがあのタイミングで突撃した(クルーがヘンケンの後押しをした)のは、旗艦の捨て時だったからという事情もあるように思う。というのが、ラーディッシュ撃沈でシロッコが動き、ハマーンも動いているから。
2013-12-18 15:12:25