さて、深夜帯に入って参りましたが。 久しぶりですので、軽く #鳳翔の艦娘講座 番外編と参りましょうか。 私自身の艦娘講座のリハビリも兼ねていますので、お付き合い頂ければ幸いです。 本日の番外編のお題は、実用化をされなかった航空機より、飛行艇「蒼空」です。
2013-12-14 00:02:52その前に、軽く飛行艇についてお話ししましょう。 飛行艇とは、胴体部分が水面に接する様に設計をされた飛行機を指します。 JIS規格によりますと、「水上にあるとき、主に艇体によってその重量を支持する水上機」と定義をされています。
2013-12-14 00:04:50この意味では、零式水偵や零観、瑞雲などのフロート機とはちょっと違うのがおわかり頂けますでしょうか。 艦これでは残念ながら未実装ですが、大戦中に活躍をした飛行艇としては二式大艇とも呼ばれる二式飛行艇、九七式飛行艇が有名ですね。
2013-12-14 00:06:44現代に目を向けますと、海上自衛隊さんが運用をしています、US-1・改・2などがそれに当たります。 ヘリコプターが著名な現代に於いて何故飛行艇?と云う話もありますが、飛行艇には長大な航続距離と云う、ヘリには無い優位性があるからですね。ヘリでは往復出来ない距離でも、飛行艇なら行ける。
2013-12-14 00:09:53良い例、と云う訳でもありませんが、今年の6月21日、金華山沖1200km付近でブラインドセーリングプロジェクトでヨットにて太平洋横断クルージング中だった辛坊氏と岩本氏が、ヨットの進水で救命ボートに移乗して救助待ちだった所を、US-2で救助した、と云う例があります。
2013-12-14 00:12:26さて、では本日のお題の蒼空についてです。 太平洋戦争末期頃、かの二式飛行艇を制作した川西航空機社に、海軍は「全木製で製造が簡易な輸送用の飛行艇」を計画して試作を命じました。 要求項目として、 二式飛行艇でも使われているエンジン4基搭載の全木製飛行艇、
2013-12-14 00:17:23大量の兵士や物資を直接接岸で上陸させることが出来る事、 艇内は上下2段構造として出来るだけ多くの物資を搭載出来る事、 と云う要求を挙げ、完成を昭和20年として試作を命じました。 これを受けて川西航空機社は、まず1/2模型を作成して機体制作の資を得ようとします。
2013-12-14 00:19:40こうして試作を開始された蒼空は、形は二式飛行艇に似た感じになりますが大きさが一回り大きく、結果的にかの「富嶽」に次いだ大きさとなります。 ですが、これほどの大きさの機体を木製にするとなると、当然ながら色々解決しなければいけない問題が出てきまして、開発は遅れていきます。
2013-12-14 00:23:01特に主翼を支える桁材の開発に苦労したとされていますが、開発陣はこれらを一つ一つクリアしていったそうです。 ですが、それでも開発の遅れ、加えて戦局の悪化などが重なり、結果的に実機が姿を現す前に、終戦直前の1945年8月1日に計画中止となりました。
2013-12-14 00:24:40計画時における蒼空のスペックですが、 全長37.72m、全幅48m、全高12.578m、主翼面積290平方m、全備重量45.5トン。 乗員5名、輸送人員80名、最大速度370km/h、航続距離3890m、 となっていました。
2013-12-14 00:27:11艦これにおきましてはそもそも飛行艇すら実装されてない、とは先程も申し上げましたが、果たして飛行艇は実装されるのでしょうか、されれば以前番外編で紹介しました秋津洲さんも実装の可能性が出てきて、さらにこの蒼空も、と云う夢は膨らみます。
2013-12-14 00:28:34以上で、本日の #鳳翔の艦娘講座 番外編、飛行艇「蒼空」編を終わらせて頂きたいと思います。 ご静聴ありがとうございました。 番外編は、休日の日中などにふとしたお題などを拾い出して、不定期に行っているものです。 次回の番外編をお楽しみに♪
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