☆同時多発ツイート連詩ファイナル・冬組最終日【詩は生きている・完全版】#pw冬組
***詩は生きている***
「じゃあ、おれたちのことばで話すのかい。」と兵士が聞くと。ままむすめは「あたしたちのことばでよ。」ときっぱり答えます。12月の森にマツユキ草がぽつんと咲いていて。『森は生きている』というお話から。実は帰って来なかったの。だって、あたしたちのことばでよ。(詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:05:38小鳩の言葉をわたしは知らない、だから誤解もあるでしょう。あなたの心をわたしは読めない、だから理解はできません。それでも、耳をすまします。ありとあらゆる言葉と声と震え叫びと、共にいまを在るために。 (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:35:21誰かの、何かの、人生の韻を踏むような、地球の奥深く、宇宙のそら高く、飛翔する言葉を話せなくても、誰も待つ人がいなく、未知の道で雨に濡れても、唇が揺れるのを、心が震えるのを、言葉にしてもいい?生きていたいと泣いている、小鳩の言葉を空に放ってもいい? (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:20:46小鳥のコトバをわたしも知らない。それでも春の知らせは受け取ってるし。ねじまき鳥はきっとオナガで。巨人兵はたぶんプロパンのボンベ兵だと踏んでる。ちがってたってエジャナイカ。あなたの声がしないとさびしいし。あなたの耳がないとつまらない。罪なそのホクロもね。(詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 09:04:44ねぇ、昨日が終わったよ 何でもないたった1分が僕らをカレンダーの上で転がしていく 泣かない月を、喋らない風を、湯冷めはじめた指先を、 見付けてから何秒経っただろうか 薄れていく感覚 言葉も褪せて、色付いて、いくんだ 昨日の僕を今日の僕はうたえない (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 00:11:28仮死からのめざめは口から 氷とかすねつは心から ゆきだまは水になるから うるおいは傍にあるから コロがる根 コロがる世 お姫さまかかえて かくしかくしかくして ゆきをまつ詩 (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 02:16:01すみっこの書架の下三段に コミューンのなかで反響し合い 道ゆく人を振り向かせるわけでもなく 笑ってしまうよなカテゴライズのなか わずかばかり舌のうえで 詩人など明日死ぬと声高に叫び 実際しぶとく生きているのだし (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:14:39いつ死んでも悔いのない生き方を求めてきたら いつでも死ねる気になっていた 「明日死んでも悔いはないか、そういう生き方をしているか」 あの日の自分に尋ねられたら かっこわるいかもしれないけれど 「いやぁ、いっぱいあるよ」 なんて言って 頭かいて 笑う (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-24 01:25:11かえだよ。生きているなら、いつかは死んじゃうの、いやだよ。かえは、生まれてないから、死なないんだよ。 (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:23:46ヨッコイショヨッコイショ とずらしていく 脱ごうとする殻は後ろに押しだされる ヨッコイショヨッコイショ とずれていく皺皺 しわ活きている シワシワ活きている 生なのはワタし (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 01:15:45「詩を書いています。」 詩人ですね? 「いいえ、詩人ではありません。」 では? 「見てきたことを書いているのです。 今日と明日とで書くことが変わります。」 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 00:25:36私は「インターネット」をしているけれど、声は貴方の耳に鳴る。ディスプレイの明かりだけ、ぼんやり光るのに、きらきらな世界を紡げる。 歌うように 改行 女優みたいに、 句読点 。 美しい世界が 大好き です。 貴方の頭に届いて、欲しい (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 02:02:38生かされた言葉の望みが目的地に届くことなら 何処かに届く先を作ってあげなければ浮かばれない 朝から夜への、あなたからわたしへの、あらゆるあわいの中に、 交代により一瞬交わる背中の骨の触れる音を求め、恋い焦がれながら 墓石に花を手向ける (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 00:50:26夜明けの遠い部屋で わたしの姿を伝えてくれる 柔らかい肌と唇 それが、言葉 キライだった自分のからだが あなたが触れると 好きになる それが、詩 わたしはいつも消えかけて 暗闇のなかで白紙になる 柔らかいペン先が辿ると あなたの詩で生きかえる (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 06:20:20白い紙に描かれてゆく地図が 温かく湾曲するのを恐れた。 そこに私がいない気がした。 いつでもそばにいる言葉に 甘えたくなる疲れた夜に 浮かんでくる顔がある。 輪郭はおぼろでいい。 つながりは見えなくていい。 ただ、そのまま、そこに。 いてほしい。 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 10:54:41ペン先だったけど 今はゆび先で きみとつながってるね。 きょうも こころが開かないみたいに うまく ことばが開かないんだよ。 でも あいたいきみにね きみにあいたい きもちだけで かじかんだ ゆびを 動かしているよ とうめいな糸を かけているよ。 (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 09:20:19悲しみにフェードアウトする 一人りやりとり ミッドナイトブルー と名付けられたインクも 凍ってしまった 万年筆のペン先は 使い手によく馴染んで 文字の癖だけでなく 言葉の癖も覚えてしまう それなのに今日も (きみ)という名の ノートを開いている (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 09:38:29たとえばあなたが白紙なら わたしはかわいた筆先です 滲む暗闇を引摺りながら 生きる軌跡が詩ならいい 溢れる影で塗り潰しても 残った余白が星ならいい 眠りがいたみを放つなら 夜明けは遠いほうがいい (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-24 03:00:51恋をして 悩んで 進展して 恋愛して 悩んで 思いを文字に託して 思いを文字にぶつけて 内面にあるものを 呼び起こす それはどんな言葉より素直で 素直に叫んでいる (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 01:24:49糸を編むみたいに言葉を編みたい。 ちぐはぐな編み目を笑わないでほしい。 編めば編むほど重くなっていくストールを 誰かの肩にかけたい。 けれどいちばんに自分にかけている。 (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 09:33:00漏れ出るコトバを集めて 丁寧に繋いで一枚の布に仕立てる 僕は漏れ出るコトバが少ないから 集めるのに必死で ハンカチくらいにしかならない それでもキミの涙ぐらいは拭けるかな いつかコトバを繋いで 寒がりなキミが暖まれるような 燃える色のストールを (詩は生きている) #pw冬組
2013-12-23 12:26:06あなたを産んだ時、わたしの世界が震えた あなたは、いろんな色の服を着せられ、昨日は褒められ、今日はけなされ、いい加減にして、と膝を抱えた、もう無理、と泣いた あなたの背中にそっと手を添えて 一緒に歩こうね、と告げた途端、止まっていた世界が動き出した (詩は生きている)#pw冬組
2013-12-23 01:09:29