【二次創作な】ゲームブック「虚構のクロコニンジャ」エピソード3

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■ニンジャスレイヤーアンオフィシャルノベルゲームブック「虚構のクロコニンジャ」より：「ボーン・イン・レッド・ブラック」■

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【0】 ついにここまで来てくれたな。苦難の旅路に、まずは感謝を捧げよう。だが、これは最後のエピソードだ。甘くはない。今までのどれよりも。まずは準備だ。挑む前に、【ニンジャスレイヤー】のジツによって減少した最大HP以外の全ての数値を回復させろ。

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【0-2】 できたか？次は自分が持っているアイテムを再確認し、ドリンクやポップコーンを用意するんだ。少し急いでほしい。彼女にはもう時間がないんだ。準備ができたなら、【1】へ。

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【1】 マルノウチ・スゴイタカイビル、午前〇時。君は独りその屋上に立ち、眼下に広がる町を見る。君にニンジャソウル感知能力はあるだろうか。いや、もし無くとも分かるだろう。このビルには今、ニンジャが充満している。炸裂寸前の燃料気化爆弾めいて。→【2】

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【2】 ニンジャは二つの陣営に分かれている。首領ラオモト・カンのソウカイ・シンジケート、指揮官スローハンド率いるザイバツネオサイタマ遠征部隊。「俺がもし、あの時、ああしていたら」？タワゴトだ。投入されているニンジャは誰も彼も一騎当千、仮に君が誰であろうと立ち向かえはしない。

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【2-2】 君は何もできない。次のパラグラフで起こる惨劇を予見していようとも。君は目を閉じた。→【3】

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【3】 ＫＡＢＯＯＯＯＯＯＭ。中階の窓ガラスが割れ、爆風が吹き出し、バックドラフトに吸い込まれた。悲鳴とウォークライが聞こえる。イクサとジゴクが始まった。

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【3-2】 君の目的は一つだ。このバカげた茶番劇を最後まで見届け、そして幕を引く。まずは最初の選択肢だ。一人でも多くのモータルを救うため、現場に急行するか。それとも彼らを見捨て、死神の誕生を待つか。それぞれ【4】、【5】へ進め。

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【4】 君はビル外壁を駆け下りる。重力法則は自らに従う者の味方だ。きっかり九〇度傾いた世界を走り抜け、煙を吹き出すアビ・インフェルノへと飛び込んだ。その場に居た全員…生きている者全員、つまり全員がニンジャだ…が、一斉に君を見た。

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【4-2】 それはつまり絶望だった。ザイバツ・シャドーギルド側からは、パーガトリー【カラテ：8　HP:15　ダメージ計算時に君に1のダメージ】とスローハンド【カラテ：6　HP:8　敵カラテロールで3以上が出たならカラテが【10】になる】。

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【4-3】 ソウカイヤ側はビホルダー【カラテ：11　HP：6　いずれかのカラテロールで【1】が出れば君のカラテが半分（端数切り捨て）】ゲートキーパー【カラテ：9　HP：11】。計4人のニンジャが君を取り囲む。アイサツし、好きな順に戦え。勝てたなら【9】へ、敗北したなら【14】へ。

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【5】 死にゆくモータルの怨嗟が君には聞こえる。それをどう思うかはあくまで君の自由だ。カラテの応酬はビル全体を震わせていたが、ニンジャのイクサはそう長々と続くものではない。数個の…片手では足りず、両手では足りる数の爆発四散音。しばらくしてビルの鳴動は止んだ。

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【5-2】 頃合いだ。君は屋上の縁から飛び降り、死のフロアへとしめやかにエントリーした。君が【ダークニンジャ】なら【6】へ。それ以外なら【8】へ。

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【6】 内装は全て焼け焦げ、フロアにテンプラ屋の面影は既に無い。有るのは死体だ。死体の原だ。生きている者は確かに居た。つい数十分まではこの全てが生きていた。つい一瞬前まで、あのニンジャが彼にカタナを突き刺すまでは、少なくとも一人が生きていた。

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【6-2】 「ネズミか。一体どこから紛れ込んだ？いや、いい。駆除する」フルフェイスメンポのニンジャは、何一つ気負う事無く君を向いた。今しがた深々と人体に埋まったはずのカタナには一滴の血液とて付着していない。燃えるテンプラ油に照らされた刀身があざ笑うかのような表情を見せる。

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【6-3】 「ドーモ、ダークニンジャ＝サン。ダークニンジャです」そうだ。今があの時であるなら、当然この男は居て然るべきだ。君は【ダークニンジャ】だ、狼狽は許されない。敵は【カラテ：8　HP：6】。その手に握るのは妖刀【ベッピン　君が4以上のダメージを受けた場合相手のHP＋2】だ。

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【6-4】 勝利したなら【7】へ、敗北したなら【14】へ。

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【7】 逆手に握られたカタナ二本が幾度も衝突し、中空に無数のセンコ花火を咲かせる。コンマ秒ごと指数関数的に速度を上げる剣の舞、それを制したのは「グワーッ！？」君だ。敵のカタナ持つオコテを切り飛ばした君は間髪入れずタツマキ回転、素っ首を刈り取った。「サヨナラ！」爆発四散！

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【7-2】 君は落下してきた「ベッピン」をキャッチした。馴染む。当たり前だ。これは君のために誂えられた一振りなのだ。君は今まで使っていたカタナ…もはや刃は全てこぼれ、鉄板と言った方が正確だ…を捨て、その鞘にベッピンを収めた。その重量は身体の一部を取り戻したかのようだった。

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【7-3】 以降、君のカラテは永続的に【+2】され、【デス・キリ】の使用制限は【１戦闘に１回】となる。また、相手に【2】以上のダメージを与えた場合はHPを【1】回復できる。感慨を抱くヒマは無い、何故なら…。いや、まずは【9】へ進め。

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【8】 やはり既にコトは終わっていた。木材やバンブーが炎に爆ぜる音の中、殺戮の後始末をする影が二つ。死骸のそばにうずくまる者と、それを見守る者だ。サルめいた風情の前者は、死体の顔から皮を剥いでは腰のリングに吊るしてゆく。まるでラショー・ゲート伝説だ。

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【8-2】 円筒形のニンジャヘルムを被った後者はいち早く君の出現を察知し、皮剥ぎニンジャの肩を叩いて緊急事態を知らせた。皮剥ぎニンジャは面倒臭そうに立ち上がり、ヘルムのニンジャと並んで君にアイサツをする。「ドーモ、オフェンダーです」 「スキャッターです」

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【8-3】 オフェンダーは【カラテ：6　HP：4】、スキャッターは【カラテ：5　HP:4　4以上のダメージを無効化】。君もアイサツを返し、戦闘を「イヤーッ！」「「グワーッ！？」」何事だ！？突如として両名の胸からその心臓を鷲掴んだ手が突き出した！「「サヨナラ！」」揃って爆発四散！

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【8-4】 何事か！？やがて爆風は晴れる、注意せよ！あれは、あの影は…！→【9】

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【9】 それが黒かったのは焦げていたからだ。それが赤かったのは血を流しているからである。起き上がった死体は硫黄臭の息を吐き出した。赤と黒は交じり合い、ニンジャ装束を形作ってゆく。死体は頸動脈をむしった。噴き出た血液は空中に霧散し、やがて長いマフラーへと結晶した。